僕の使用している食器は、全てプラスチック製品だ。とても安っぽく、貧乏に見えてしまうのだが、プラスチック以外は使えないのだ。理由は金属や陶器といった固いものを口に近づけるのが苦手だからだ。
過去にこんな事故があった。小学生の頃、林間学校でカレーを食べていた時のことだ。器は金属製だった。ゆっくり食べていた僕は周りより食べ終わるのが遅く、早く食べ終わった子達は早くも周りで遊びはじめていた。僕も遊びに加わりたく、器を口元に持っていき、早く食べようと努力した。
僕が急いで食べ終えようとしていたところ、かけっこをしていた友達が、僕の側で転び、僕の方に倒れこんできた。ぶつかった僕は勢いで器を前歯に強打。前歯が欠けてしまったうえ、ぐらついて今にも抜けそうになってしまった。幸い子どもの歯だったのでいずれ生え変わるとして問題ではなかったが、金属食器に抵抗を感じるようになるには十分な出来事だった。
その事件以降、金属製の器はもちろん、フォークやスプーン、ナイフといった金属食器も抵抗を感じるようになってしまった。口に運んだ際に、歯にカチッっと当たる感触が、歯を強打して欠いてしまったことを思い出すのだ。そして仕舞いには金属同様に固い陶器の食器ですらも、抵抗を感じるようになってしまったのだった。
大学生になり、一人暮らしをはじめてからは食器を全てプラスチック製品に統一した。当時付き合っていた彼女に「貧乏臭い!」って笑われたものだ。だが確かに貧乏臭い食器なので言われるがままだった。プラスチック食器の難点はそこだろう。食事は見た目も大事だ。盛り付ける食器がプラスチックでは、美味しさにイマイチかけると感じることは正直ある。一応、探しに探してお洒落なプラスチック食器をそろえてはいるのだが、やはり金属食器や陶器と比べると差を感じる。それから頑固な汚れを落としたい時に、金タワシを使用するとすぐに傷が入ってしまう。耐久性もそれほど良くない。
最近は木製の和食器に一式変えようかと考え中だ。先日無印良品で素敵な木製食器を見つけ、プラスチック食器の変わりにこちらも良いなと思った。耐久性も申し分は無いと思うし、口当たりが柔らかい=プラスチックと長年考えていたのだが、今思えばもっと早くに木製を選んでおけば良かった。
