このカメラは何でしょう?

大きさ比較のために1円玉と並べてみました。

上の写真はキットのまま組んだものです。

正解は・・・・・アメリカのグラフレックス社製 「スピードグラフィック」(通称スピグラ)という 4×5inc,フィルムサイズのカメラです。

その中でも1940~1946年に製造されたアニバーサリーというタイプだと思います。

これとよく似たドイツの「リンホフ・テヒニカ」というのもありますが、あちらはコマーシャル系のカメラで報道系はこのスピグラを使ってました。

4×5inc,フィルムカメラ (通称シノゴ)の標準レンズは焦点距離150mmですが、キットのままでは蛇腹が延び過ぎていて210mmレンズくらいに見えます。

箱絵のシチュエーションでは、望遠系レンズではなく標準レンズでの撮影の感じです。

キットの設計者もそこまで詳しくなかったようですね。

そこで・・・・・。

蛇腹を切り詰めました。

これで150mmレンズぐらいの感じになりました。

現役カメラマン時のコマーシャル写真撮影では4×5カメラでの撮影が多かったので、どうにも気になってしかたがありませんでしたがこれでスッキリしました。

デジタル写真世代の方にはなんのこっちゃでしょうが、戦後しばらくは相撲の撮影などもスピグラで撮影していました。

我々団塊世代より10歳以上先輩方の話です。

右横に付いてるのはストロボではなくフラッシュガンで、1カットづつ球を取り替えて撮影する手間のかかるものです。

左は革製のグリップベルト、上に見えるのはビューファインダーです。

報道などでは2枚入るフィルムホルダーではなく4×5inc,のパックフィルムを使いましたが、たしか10枚撮りだったような記憶です。

どうでもいい話ですが、つい昔を思い出して力が入ってしまいました。 (;^_^A