ドラマチック

team106 2年ぶりの優勝

アンニョンハセヨ
 
CJ SUPERRACE第4戦決勝は、2015年第7戦以来、約2年ぶりにteam106が優勝を飾りました。既に多くのメディアでレース結果が配信されていますので、今回はteam106を中心に他社未配信写真を盛り込んで優勝の詳細状況をお伝えします。
 
それでは、前回「激戦」に続く決勝の模様です。
 
決勝 2017.07.16  気温26
 
昨日までの雨は上がり、決勝の朝は曇り空。湿度は高いものの幾分過ごしやすい天気となりました。

予定より30分遅れて朝9時50分からフリー走行が始まりました。先頭を切ってスタートしたのは#3チョン・ヨンイル選手(INJE)、その後、続々と各チームが連なります。前回のレースではフリー走行に参加しなかったteam106ですが、このレースでは青木孝行選手、リュ・シウォン監督ともに走りました。

team106のピット前では、青木孝行選手が韓国タイヤのエンジニアと熱心に会話をしていました。その横にはteam106の若いメカニック達が話を聞いています。青木選手と韓国タイヤの会話を通して、様々な技術を学ぶメカニック達。青木選手がteam106に入った背景にはチームを優勝に導くミッションの他に、韓国の若いメカニック達の育成もあるのだと思いました。

コーヒーカップ片手にリュ・シウォン監督登場知人とばったり出会い、”おっ”といった表情になると、コーヒーカップを口に加えてレーシングスーツを整え、話をする体制を万全にして長々と話し込み始めます。

“監督まだかなぁ・・・”と話し込む監督を見つめる青木孝行選手(team106)。監督は話始めると長いですよ 笑


待っている青木選手をよそに、話に夢中なリュ・シウォン監督。


待ちくたびれた青木選手は、第一製糖チームへ遊びに行ってしまいました。


午後2時、いよいよ決勝レースが始まります。曇り空から青空が見え始めました


4番手に青木孝行選手(team106)


フォーメーションラップの後、決勝レース、スタート


スタート直後、キム・ドンウン選手(CJロジスティクス)とリュ・シウォン監督(team106)の接触事故がありました。


リュ・シウォン監督はレースに復帰したものの、キム・ドンウン選手は開始早々リタイヤとなりました。
 
レース序盤で予選4位の青木孝行選手(team106)がトップにたち、その後ろにチョン・ウィチョル選手(ECSTA)、チョ・ハンウ監督(ATLASBX)が続きます。6周目チョン・ウィチョル選手(ECSTA)が青木選手を抜いてトップに立つも、8周目チョン・ウィチョル選手(ECSTA)が急遽ピットインし、青木孝行選手(team106)が再びトップに立ちます。その後は後続のマシンをじわじわ離す青木孝行選手(team106)。井出有治選手(ECSTA)が2位まで追い上げるものの、トップとの差は13周目には5秒差、14周目には6秒差、ファイナルラップでは7秒差に開き、青木孝行選手(team106)が独走体制のまま歓喜のチェッカーフラグを受けました。Team106は実に2年ぶりの優勝となりました。

ファイナルラップを迎え、私はメディアセンターからピットに向かうと、team106の前は多くのカメラマンでごった返していました。普段、あまり感情を出さないリュ・シウォン監督ですが、この日は感情を抑えつつも、喜びがひしひしと伝わってきました。青木孝行選手のチェッカーを見届けた後、team106のピットに戻り、メカニック、スタッフを穏やかに労います。

そして表彰式に向かおうと言って、ポディウムを指差します


メカニックはポディウムまで走り始めます。リュ・シウォン監督は後からゆっくり歩き始めました。ポディウムに着くと、リュ・シウォン監督はメカニックやレーシングモデルのいる場所には行かず、少し離れた場所で喜ぶメカニック達の様子を見つめていました。
 
カメラマンから1位のポーズをしてくださいと言われ、穏やかな笑みでリクエストに応える笑顔には、嬉しさ以上に安堵の色が満ち溢れていました。


青木孝行選手がピットに戻って来ました。マシンを降りるとメカニックを探し、見つけるとガッツポーズ。疲れもあったのでしょう、背後から声をかけるリュ・シウォン監督の声に全く気づく気配がありませんでした。

 


自分に全く気づいてくれないリュ・シウォン監督は、笑いながら青木孝行選手の背中をポンポンとたたきます。こっちだよ、と。

そして青木選手が振り返ると・・・

それはまるで愛されていることに気づかないヒロインが、不意に抱きしめられるドラマのワンシーンのようでした

 

表彰式の青木選手は心から嬉しそうでした。


日本のベテランドライバーが果たした仕事を通して、勝つことを知らなかった若いメカニックが得たものは、優勝ポイントを獲得すること以上に大きな財産となったことでしょう。
 
自国ではない他国のモータースポーツ底上げに貢献する青木孝行選手の前向きな姿勢と、勝つために日本人ドライバーを迎え入れたリュ・シウォン監督の懐の深さに感謝し、心から拍手を送ります。

表彰式を終えて、コントロールタワーから降りて来た青木選手とリュ・シウォン監督


 

こちらから

 

フラッグ沢山のフォトと共にレポUPありがとうございますニコニコ
何度見てもシウオン監督&青木選手のハグしているシーンには感動しますキラキラ