四日市最古のバーは文化遺産
近鉄四日市駅から歩くこと約4分、諏訪栄町の飲み屋街に、こつ然と老舗バー(エルザ)が建つ。
「いらっしゃいませ」
若いバーテンダーが迎えてくれた。
「ジントニックね」
「かしこまりました」
バーテンダーは氷を入れたタンブラーにジンとライムジュースを注ぎ、冷やしたトニックウォーターを満たして軽くステアした。
「おまちどおさま、ジントニックです」
おなじみのジントニックをスイと飲んだ。
「うまい」
「どうも」
見渡す店内はすべてが文化遺産だ。
年期が入ったカウンター、レトロなバックバー、ピンクのダイヤル式の電話……。
店の歴史を代弁するようなディテールがそこかしこに散りばめられている。
店の歴史は古く昭和33年開店の四日市最古の老舗バー。
ここで飲んでいるとバー【酒場】はその地の地霊が大きく意味をもつことがわかる。
バーは歴史。
ここほどそれを感じるバーはない。
コストパフォーマンスは優良。
メニューに値段表示なし。
チャージあり。
サイドカー
マタドール
スプモーニ
マンハッタン
ニューヨーク
ファジーネーブル
「営業時間18:30~23:30/日・祝休」