福井 BACCHUS | 日本の酒場をゆく

日本の酒場をゆく

旅酒や 無頼な心の よりどころ

イメージ 2

イメージ 1

イメージ 3

イメージ 4
職人気質の一流バーテンダーカクテルグラス
JR北陸本線福井駅から歩くこと約二〇分、片町通りにオーセンティック・バー(BACCHUS)「バッカス」がある。
客はなく、黒のバーテンダーコートのマスターが一人カウンターの端に立ち、何も声をかけてこない。
このまま注文せずに黙っているとどうなるのだろう。
「ブラッディマリーをください」
「かしこまりました」と答えたようでもあるがゴニョゴニョと何かつぶやき黙々と支度をはじめた。
シーン。
お通夜か。
マスターは無口なのかいっこうに口を開かない。
男二人の無言がいつまでも続き異様な重苦しさだ。
「ブラッディマリーおいしいね」
表情も変えずうなずき、話そうともせず再びシーンとなった。
マスターは寡黙というかひと言も口をきかず、一筋縄じゃいかない。
でも、カクテルは、どれを味わってみてもハイレベルなのだ。
酒の数々はもちろん、グラス、インテリア、服装、すべてに神経を行き届かせた一流バーで、マスターの技術も一流だ。
マスターは不器用な職人バーテンダーだと実感した。
メモコストパフォーマンスは優良。
メニューはない。
チャージあり。
「営業時間19:00~翌1:00/木休」