ホンダ レブル 250が売れているそうです。
3年連続首位 去年の販売台数はぶっちぎりの13,958台だそうです。
更に発表されたGB350も発売後数日で予定数完売だそうで…
うん、性能も必要十分、デザインもカッコいいし燃費も良い。姿勢も楽で乗りやすい。そしてそんなに高くない。
うん、ホンダ凄いね。
でも、
でも。
なんか違和感があるのです。
なんだろう、この違和感?ずっと考えてたんですけど答えがなんとなくわかりました。
ファッションなんですね。
ファッションバイク。ちょっとこじゃれたライダースファッションを身に着けてこれに乗るとワタシイケてるんじゃない?
ってバイク。
飽きたら速攻買い替えてもなんの未練もないバイク。
車の免許とったらすぐ売るつもりで買うバイク。
バイクに詳しくない人がお店に行って「あー、これ、なんかカッコいいかも?」「今売れてるんですよー次いつ入荷するかわかりません。押さえときます?」で買うバイク。
いや、否定しているんじゃないんです。バイク自体は凄く良くできてます。買った人も損はしません。納得です。
ただ…
コンピューター解析技術、切削技術、鋳造技術、メッキシリンダー、焼入れ焼き戻し等の表面加工技術、LED電装系技術、塗装技術、溶接技術、操縦安全性、インジェクション等の制御技術、レーザー加工技術等、生産技術が昔と比べて飛躍的に向上してるのに…
コストが安い単気筒エンジン、中低速トルクに振った特性、ぱっと見オシャレなデザイン。こじゃれたLEDの電装品。
ハッキリ言うと、こんなのいつでも作れたよね?コネコネ、ポン、で作れる。アジアメーカーでも作れる。むしろアジアメーカーの方が得意な分野のバイクを日本メーカー(日本製とは言ってない)が真似た感じ。
昔のホンダはもっとチャレンジしてました。技術者がこんなのを作ったから見て!っていうのをひしひし感じました。コストもかかってました。先代レブルは空冷2気筒でした。GB400TTは死ぬほど美しかった…
ドリーム店舗展開のため本田宗一郎が油だらけの手を握手して回った古くからのショップを切り捨てたホンダ。
日本メーカーで一番先にエンジン辞めてモーターに切り替えると宣言したホンダ。
今のホンダはそんなメーカーです。
さっきの2台、今免許がなくて乗れない子供や中学生が「免許とったら絶対買ってやる!」って思いますかね?
さっきの2台、売上が落ちたら次のモデル出しますかね?
たぶん販売台数落ちたらそのままディスコン。
ディスコンになってもメーカーもユーザーも何も感じない。
ファッションだもの。
こんなの、今は恥ずかしくって着れない、っていう流行りの服と同じ。
メーカーが仕掛けたファッション化。
もしレブル250、GB350ユーザーさんでこの文読んでムカついたら、ぜひ長く乗っていただきたい。こだわっていただきたい。
ホンダが嫌がるくらいこだわって長く乗ることがメーカーが仕掛けてるバイクのファッション化に一石を投じることができるのです。
さて、上の写真と下の写真、どちらがワクワクしますか?