あるプランナーと資本家が機械式腕時計で儲けよか!と言う時、まず、何をするか。
スイスやドイツあたりの超超マイナーな腕時計ブランドを発掘して商標を買います。そしてその腕時計を持ってる人を探し出します。で、「その時計、サザビーズに出してもらえませんか?」と持ちかけます。
サザビーズに幻の腕時計が出品されるぞ!と雑誌等に記事を書かせます。で、自分たちで1億円ぐらいで落札します。1億円は持ち主にそのまま渡します。
ブランド確立完成。
そのブランド名で世界限定500個、1個原価20万で作って200万円で売ります。
粗利9億円。
まあ5億は残りますな。
この話、実際行われてることです。
商売上手いですね!
でも……
違和感無いですか?
そう、この話、時計の性能全く出てこないんです!
時間の正確さをそこまで求められない機械式時計、中身はムーブメント屋から買うだけなので特殊なものでなければ性能は対して変わらないのです。
物の価値って不思議ですねー。
昨今、軽自動車の新車価格が200万円を超えるのが珍しく無くなって久しい。
軽に200万なんて!と言う感覚もわかります。そこそこの普通車が買えますし、
でも、何故軽自動車が安いのでしょうか?
街乗りから高速道路まで走る車、排気量2000ccと660ccで作ろうと思うとどちらが難しいでしょう?同じような剛性で重く作るのと軽く作るの、どちらが技術いります?
そう!もともと軽自動車は原価が高いのです!
同じように、何故2000ccの車より3000ccの車の方が高いの?エンジン単体で見たら部品点数変わらないから原価変わりません。
この手のよく考えたら不思議な事柄は、トヨタはじめ自動車メーカーが長い時間をかけて消費者に刷り込んでいるんです。昔はよく「トヨタの車は風船みたい」と言われました。カローラからクラウンまでちょっとづつ大きく高くし、顧客を囲い込んでゆく様を表してます。
「君もそろそろクラウンだな。」
「部長がクラウンなんだから課長のお前はマークⅡにしておけ!」
みたいな。中身変わらんのに。
確かトヨタカローラの製造原価24万円だったような……クラウンだと原価が倍ぐらいで利益が4倍ぐらいとか?高級車になればなるほど利益でかいんですねぇ。
あとトヨタの安全神話。
トヨタの車は優秀で壊れない!
ほんと?
出荷台数に対するリコール台数、3年連続100%超えてますが?
マスコミは大スポンサーのトヨタ様のそんなことニュースに出来ませんわな。で、安全神話が刷り込まれてゆくわけです。
スズキはじめ軽自動車メーカーはそんなガチガチの業界に殴り込みをかけたんです。利益薄い薄いでも、作るの難しくても、安物扱いされても技術を磨いて頑張ったんです!
スズキがインドでトップシェア、この努力があってこそなのです。ものが違う!
軽自動車の新車価格、200万円超えても許してあげてください!そして、
ええ大人が軽自動車なんか乗って、とか、彼氏が軽自動車乗ってて恥ずかしい、とかいう思想、そろそろ自分がええカモとして洗脳されてるだけだと気づくべきです。
ほら、
若者の車離れ←最近の若いひとは洗脳されなくなってますよ。