
私はそうでもなかった(そうでもない) 派!
本文はここから小学校の時の保健の先生は、おばあちゃんに近いように思われた。
いつも、怒っているようなお顔で、
太目の身体をゆさぶって、ちょっと速足で歩いておられた。
少しぐらいのけがで、保健室に行くとおこらるような気がしていた。
だから、こけて、ちょっとすりむいて血がにじんでるぐらいなら、
大抵の子は、保健室には行かなかった。


それなのに、保健委員会に入って、委員長になったから、
いろいろ話をしないといけなくなった。
すると、さばさばしていて、根は優しい性格だというのが
わかってきた。
でも、聴力検査の時のこと、
前日、いつもは一人でする耳掃除を叔母にしてもらっていて、
ちょっと奥に入りすぎたのか、
めちゃめちゃ痛かった。


聴力検査の時、
ヘッドホンをつけて、音が聞こえたら、
スイッチを押すのだけど、
聞こえなかった。


聞こえないから、押さずにいたら、
保健の先生に
「聞こえるでしょ

と、言われて、聞こえないのに、
「はい


と、言ってしまった。


図書委員会で貸出の担当だったとき、
放課後、もう、誰も借りにこないと思ったころ、
走り回っていて、こけてしまった男の子がいた。
運の悪いことに、机の角で、おでこをぶつけて、
たんこぶができて、血がにじんでいる。
「保健室に行こう。」
と、みんなが言った。
でも、その子は、
「なんで、たんこぶできたか話したら、怒られる


と、言って保健室に行こうとしない。
みんな、心配だから、
「走りまわっていたことは、黙っとくから・・・」
と、一生懸命、説得した。


どうにか、保健室に連れて行って、診てもらった。
保健室の先生は、心配してくれた。
「気をつけないと、危ないよ。」
と、言われたけど、おこられへんかった。


みんな、ほっとした。


教師になって、初めて赴任した小学校の保健の先生は、
優しくて、凛としていて、
とっても、綺麗な方でした。

