前回の産婦人科診察から3日後、
茶色い血から、真っ赤な鮮血に変わったので、病院に電話し、診察をお願いしました。
その際、対応して下さった看護師さんに、
「不育症病院に検査へ行きたいなぁと思っているのですが、そんなご相談を院長先生へしてもいいでしょうか?」と聞いたら、
「もちろんです。専門の病院へ行かれるのは良いことなので、是非お話してみて下さい。」
と後押しをしてもらえました!

院長先生の診察室に入り、
2回目の流産なので不育症検査をしたいことを伝え、
「不育症専門病院を調べ、日本橋のふじたクリニックはどうか、とHPを見ていたのですが、先生はどう思われますか?」と聞くと、
「ふじたクリニックは不育症で有名なクリニックなので、今まで何度か紹介状書いたことがあるし、良いと思います。
専門の病院にまだかからなくてもよいかなぁとも思いますが、流産する場合はお母さんの身体も負担ですが、何より精神的にお辛いと思うので、前進するようになることをされたら良いと私も思います」
と言って頂けて、涙がでました。

ふじたクリニックから病理標本と、染色体検査をして欲しいと言われた事を伝えると、
「わかりました。まず、エコーで見てみましょう」
と言われ、エコー診察へ。

「あー流産が進んでるんですけど、、ここ見えますか?ピコピコしてるの?
赤ちゃんの心拍がまだあるんです。
もう流産になることは残念ながら間違いないですが、流産になるギリギリまで心拍はあるかもしれません。
もう未練は何もないと仰るなら、明日にでも手術を予約いれてやりますが、どうですか?」
と聞かれ、返答に困ってしまいました。
この子の死を無駄にせず、検査をしたい!という前のめりな気持ちが強すぎて、赤ちゃんがまさか心拍があるとは思ってもおらず、なんて身勝手な母親なんだ!と自戒の念に駆られました。
黙っていると、
「まずは診察室へ移動しましょう」と促され、戻りました。

院長先生から 
「まっていても、週末までには流れてくると思います。私の気持ちとしては、赤ちゃんがまだ生きているから、待ってあげたい気持ちがあります。
お腹が痛くなったら、深夜でも来て下さい。
そしたら病理検査には検体を出せると思います。もしご自宅で出て来そうなら、ご自宅でナプキンをあてて、塊ごと持って来て下さい。検査に回します。
ただ、染色体検査だけは滅菌状態で、手術で取ったものしかできません。
私の意見ですが、この赤ちゃんの染色体は異常があるかどうかはわかりますが、次に妊娠する赤ちゃんがどうかは、また検査してみないとわからないのに、この検査は5万円ぐらいかかるので、あまり有益だとは思えません。
それなら、一度、ご夫婦の染色体検査をされた方が良いのではないでしょうか」
と提案があったので、手術するよりは、赤ちゃんの意思を尊重する選択をとることにしました。

「2度流産されたら、3度目もまた流産して、3度あったら4度目もあると思うでしょう?
でも、そんなことないんですよ。
不安になられるでしょうけど、まだまだ可能性はありますし、諦めないで下さいね。」
と最後に言うて下さった言葉に、ボロボロ涙をこぼしながら、診察室を後にしました。