プロデュース力 | 無い物ねだりの身の程知らず

無い物ねだりの身の程知らず

人が見れば決して不幸でも恵まれていない訳でもないのに、ありのままの自分を受け入れられていない私がいます。
子供の頃からずっとコンプレックスと生き辛さを抱えていた私の半生と現状を綴り、これからの自分の人生を前向きに生きられるヒントを得られたらと思っています。

Hさんが今まで1人でされていた会社の業務を、私達事務員に割り振った後、Hさんは店の売上を上げる為に動き出されました。


Hさんが先ず取り組まれたのは、店オリジナル商品を開発して、販売する事でした。


そのオリジナル商品というのは、仕出し料理や仕出し弁当の中の一品に入れる為だけでなく、単品で買える様に、商品化させようと模索しておられました。


それで、Hさんは店のメニューの中から、商品化し易いと考えられた、鮎の甘露煮と紀州梅のゼリーを、お持たせ用に販売出来る様に、関係機関に問い合わせをしたりしておられました。


それから、店の近くに、テレビに取り上げられて有名になった、サツマイモのスイーツを販売している店があり、その店のサツマイモを使わせてもらって、料理長にスイーツを作ってもらい、話題の店とのコラボスイーツを販売しようと画策されていました。


それ以外にも、料理長に仕出し料理の新メニューの開発を促したり、仕出し弁当担当のRさんにも、新しい弁当のアイデアを考えてもらっていました。


さらに、メニュー開発から遠ざかっていた配送係兼専務のDさんにも発破をかけ、新オードブルの開発を手がけてもらう様に誘導されました。


Hさんの店を良くしたいという思いが、調理場の人達を動かし、料理長やRさんやDさんの顔つきが、日に日に生き生きとしてきました。


そんな職場の人達の変化を目の当たりにしていると、改めてHさんは、やり手のビジネスウーマンで、本当に凄い人なんだと思いました…