「M君、大変やったね。うちの子に『何かあったら、Mの事、助けたってなって、Mのおばちゃんに言われた。』って聞いてるし、うちの子で良かったら、いつでも力にならせるからね」
「ありがとう!K君によろしく言っといてね」
「あの人、自分の子供がホンマの事を言うてないって、ホンマに判ってないんやろか?あの人以外は皆、Y君がいじめの主犯格やって、判ってるのになあ!」
そして、Y君の腰巾着のN君のお母さんにも、呼び止められました。
「うちのNが、M君の事をいじめてたみたいで、本当にごめんなさい。」
「W先生から『N君はMに謝ってくれた。』って聞いています。学級内で解決出来たのであれば、私はそれで良いと思っていますので、どうかお気になさらないで下さい。」
「でも、わざわざお声を掛けていただいて謝って下さって、ありがとうございました。」
そして数日後、W先生から電話がありました。
「あれから、もう一度、クラスでいじめについて話し合いをしたところ、『Y君が、M君をいじめていました!』と、何人かの生徒に名指しされていましたが、Y君は『絶対に、やってない‼️』としか言わないのです。」
「クラス全員の前で、吊し上げみたいな状況になってしまい、プライドの高いY君が、人前で泣いてまでも認めないので、私は、Y君は、もう十分罰を受けたと思いましたので、M君に謝らせる事は出来ませんでした。」
「私の力不足で、申し訳ありませんが、もう、これでY君の事は、許してやってもらえないでしょうか?」
「Y君は、どうしてもMに謝らないのですね…あれから、Y君のご両親からも、うちには何も言って来られませんし…」
「Y君サイドからの謝罪や反省が見込めないので、私の方からW先生に一つだけ、お願いしたい事があります。」
「はい?何でしょうか?」
「Mが五年生になる時に、クラス替えがありますね?そのクラス替えで、MとY君が同じクラスにならない様にして欲しいのです。」
「解りました。私の一存では決められませんが、事情が事情ですので、なるべく意に添える様に、職員でこのいじめの件を共有致します。」
「よろしくお願い致します。」
その後、Y君サイドからは一切、何のアクションも無く、Mがサッカーチームを辞めた事により、MとY君は徐々に疎遠になっていきました。
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