閉会後 | 無い物ねだりの身の程知らず

無い物ねだりの身の程知らず

人が見れば決して不幸でも恵まれていない訳でもないのに、ありのままの自分を受け入れられていない私がいます。
子供の頃からずっとコンプレックスと生き辛さを抱えていた私の半生と現状を綴り、これからの自分の人生を前向きに生きられるヒントを得られたらと思っています。

学級会議が終わった後、Y君のお母さんは、いち早く教室を後にされ、私は何人かのお母さんに呼び止められました。

「M君、大変やったね。うちの子に『何かあったら、Mの事、助けたってなって、Mのおばちゃんに言われた。』って聞いてるし、うちの子で良かったら、いつでも力にならせるからねウインク

「ありがとう!K君によろしく言っといてねおねがい

「あの人、自分の子供がホンマの事を言うてないって、ホンマに判ってないんやろか?あの人以外は皆、Y君がいじめの主犯格やって、判ってるのになあ!」

そして、Y君の腰巾着のN君のお母さんにも、呼び止められました。

「うちのNが、M君の事をいじめてたみたいで、本当にごめんなさい。」

「W先生から『N君はMに謝ってくれた。』って聞いています。学級内で解決出来たのであれば、私はそれで良いと思っていますので、どうかお気になさらないで下さい。」

「でも、わざわざお声を掛けていただいて謝って下さって、ありがとうございました。」

そして数日後、W先生から電話がありました。

「あれから、もう一度、クラスでいじめについて話し合いをしたところ、『Y君が、M君をいじめていました!』と、何人かの生徒に名指しされていましたが、Y君は『絶対に、やってない‼️』としか言わないのです。」

「クラス全員の前で、吊し上げみたいな状況になってしまい、プライドの高いY君が、人前で泣いてまでも認めないので、私は、Y君は、もう十分罰を受けたと思いましたので、M君に謝らせる事は出来ませんでした。」

「私の力不足で、申し訳ありませんが、もう、これでY君の事は、許してやってもらえないでしょうか?」

「Y君は、どうしてもMに謝らないのですね…あれから、Y君のご両親からも、うちには何も言って来られませんし…」

「Y君サイドからの謝罪や反省が見込めないので、私の方からW先生に一つだけ、お願いしたい事があります。」

「はい?何でしょうか?」

「Mが五年生になる時に、クラス替えがありますね?そのクラス替えで、MとY君が同じクラスにならない様にして欲しいのです。」

「解りました。私の一存では決められませんが、事情が事情ですので、なるべく意に添える様に、職員でこのいじめの件を共有致します。」

「よろしくお願い致します。」

その後、Y君サイドからは一切、何のアクションも無く、Mがサッカーチームを辞めた事により、MとY君は徐々に疎遠になっていきました。

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