失望 | 無い物ねだりの身の程知らず

無い物ねだりの身の程知らず

人が見れば決して不幸でも恵まれていない訳でもないのに、ありのままの自分を受け入れられていない私がいます。
子供の頃からずっとコンプレックスと生き辛さを抱えていた私の半生と現状を綴り、これからの自分の人生を前向きに生きられるヒントを得られたらと思っています。

「もう、解ったわ…」

私とはもう無理…と思っていたK君に、私は必死で謝り、私がどんなにK君の事を好きかを訴えて、やっとK君に私の気持ちを解ってもらえたと思いました。

「K君、許してくれてありがとう…K君がもし許してくれへんかったら私、もう死んでしまいたいって思っててん…」

「もう、お前には心底愛想が尽きたわ‼️」

私の話を煙草を吸いながら聞いていたK君が、突然声を荒げましたガーン

「?」

「俺と別れた位で『死にたい』とか、そういう所が理解出来ひんし、無理やねん!もう、お前とは付き合われへん‼️

「…」

もう私が何を言っても、K君の気持ちを変える事は出来ませんでした…

あれから30年以上経ちましたが、あの時K君が黙って煙草を吸っていた、もう私の居場所じゃなくなったと肌で感じた、K君の車の中の寒々しい空気は、今でも思い出すと胸が痛くなります…