10月9日に北朝鮮豊渓里 で実施されたらしい核実験ですが、放出された放射能の分析には数日かかるようで、現段階では本当に核爆発だったかどうかも判明していません。
Global Securityによると 、今回の爆発規模はTNT火薬換算で550トンとのことなので、広島型(15キロトン/15,000トン)と比較してもかなり低い威力だということがわかります。
あまりに爆発規模が小さいので、実験に失敗したという見方 もなされているようです。単に通常の火薬を大量に集めて爆破させ、核爆発を偽装したということもひょっとするとあるかもしれません。

核爆発にしろ通常火薬にしろ北朝鮮にとって重要なのは、核兵器を所持している(かも)という疑惑をネタにアメリカと交渉して、核を放棄する代わりに金融制裁解除や経済援助等々の譲歩をアメリカから引き出すことなので、今回の実験結果はあまり問題ではないと思います。

もっとも譲歩を引き出すより先に、これから実施が予想される制裁処置で金正日体制が崩壊してしまう可能性もあるかもしれませんが。