本日は、「住みやすい家」にするための
基本的なポイントを書きたいと思います。
マイホームを手に入れたいと思った時、
家族とたくさん話し合ったり
色々なことを調べて比較したりすると思います。
無数にある住宅メーカーには
それぞれの特色があり、
比較する基準もたくさんありますよね・・・
私は、いつもインテリア目線のことを
書いていますが、
本日は、少しハードなところにも
触れていきたいと思います。
建物の構造や間取りに関係することです。
メーカー選びには
様々な基準があると書きましたが
その中のひとつのポイントとして、
建物の構造・工法があると思います。
参考までに、我が家の例を挙げますと、
トヨタホームの建売住宅です。
私の住宅購入の経緯については
こちら↓
建物の構造は「鉄骨ラーメン構造」という
トヨタホーム独自の工法です。

鉄骨造と言えば、
軽量鉄骨が一般的ではありますが、
それとはまたちょっと違った工法です。
鉄骨造の評価についても
触れたいところではありますが、
本日はそこではなく、
お家の「モジュール=基準寸法」
について書きたいと思います。
建物の「モジュール」について
お家のモジュール(=基準寸法)には、
大きく分けて2種類あります。
①尺モジュール(1尺=303mm)
・・・一般的な木造の建物です。
1コマを910mmピッチで計画します。
②メーター(m)モジュール
・・・鉄筋コンクリート造や重量鉄骨造。
○m○○cmピッチで計画します。
ハウスメーカーや工務店によって
様々な独自工法があるので
他の考え方もあるかもしれませんが…
ちなみに我が家は
「メーター(m)モジュール」です。
思い起こせば、
私の今までの人生で住んできた家と言えば
●実家(在来木造)
⇒910mmピッチ
●独身時代の賃貸(RC、鉄骨等)
⇒○m○○cmピッチ
●分譲マンション(SRC造)
⇒○m○○cmピッチ
●現在の自宅(S造)
⇒○m○○cmピッチ
実家を出てからというもの、
尺モジュールの家には住んでません。
15年近く、
メーターモジュールの家に住んできて
言えることは、
「尺モジュールより、
メーターモジュールの方がしっくりくる」
ということです。
ただ、仕事では6年間
戸建ての新築住宅の設計をやってましたので、
尺モジュールに馴染みはあります。
馴染みはありますが、直近8年間は
リフォームやリノベーションを
手掛けてきましたので、
あまり「尺寸法」には
こだわってこなかったかもしれません。
リフォーム・リノベでは、
8割マンション、2割戸建てくらいの比率で
手掛けてきました。
それぞれ、
構造体や耐震の関係で抜けない壁などの
しばりはありますが、
結論から申し上げますと、
内部の細かな間仕切りは、
新築でもリフォームでも
「尺寸法」910ピッチにとらわれないこと!
をお勧めしたいです。
家の住み心地の決め手は、インテリアと収納
まず、一般的な木造
尺モジュール(910mmピッチ)のお家では
●建物全体の間口と奥行
●大枠のお部屋の間仕切りの壁線
については、910mmグリッドで
計画するべきではあります。
(1/2=455mm、1/4=227.5mm等も用いますが)
「尺寸法」とは、
大工さんが用いる寸法の単位なので
お家を建てる時は
切っても切り離せない単位ですし、
また、構造計算や材料の寸法にも
大きく関係するからです。
しかも、お部屋の大枠の寸法は、
数センチの差では大きな影響を及ぼさないので
そこは気にしなくて大丈夫です。
ちなみに余談ですが、
大枠の間仕切り壁の中でも、
共用の廊下や階段、リビングへのメインの扉は
910より広くとることをお勧めしたいです!
(1.25グリッド(1137.5mm)・・・)
問題なのは、構造に関係のない
内部の細かな造作壁や
収納の間仕切り壁です。
これらは、尺にこだわらず
cm単位で計画すべきだと思います。

↑こちらは、
戸建てのリフォームの図面です。
黄色くマークした寸法は、
尺にこだわらず、
mm単位で設計してます。
壁の厚みも、構造に関係なければ
薄くしたり厚くしたり調整すべきです。
壁の厚みは、最低6.5㎝にできます。
上の図面では、70mm(7㎝)で
かいてますが。
理由としては、単純に、
私たちの生活では
cm単位が多く用いられているので、
分かりやすいですよね(笑)
それ以外の理由として
2点ご紹介しますね!
1、置きたい家具を自由に選べる
国産の住宅設備機器や
システム家具などは、
だいたい尺モジュールに合うように
造られています。
また、オーダーの造り付けの家具も、
ピッタリに作れるので問題ないです。
問題となるのは、置き家具です。
現在はIKEAなどの海外ブランドの家具が
大変人気ですよね!
それらの家具は
日本の規格寸法で製造されている
わけではないので、
置く場所を選ぶ傾向にあると思います。
2、収納は尺モジュールだと
使いにくいことが多い。
収納は、特に切実です。
cm単位、mm単位で
計画しておくことをお勧めします。
現在では、
様々な収納部材が販売されているので、
ネットショップを手あたりしだい探せば
後からでも、収納空間を
使い勝手よくカスタマイズすることもできます。
でもせっかくの注文住宅なら、
当初から、使い勝手よく、無駄なく
計画したいですよね。
特に問題なのは「物入」や「納戸」、
「クローゼット」と呼ばれるお部屋の奥行。
入れるものに応じてしっかりと
計画したいところですよね!
どちらにしても、
建物の計画と同時並行で
家具選びをすることで、
壁の位置や厚みはいくらでも調整できるので、
着工前には固めておかれるといいですよね!
これらのことは、
「入居後のリアルな暮らし」と、
いかにしっかりと向き合って計画するか
に繋がっているんです。
「入居後のリアルな暮らし」と、
しっかりと向き合って計画すると、
⇒尺モジュールだと困る箇所が出てくる
と、自然となりますよ
現に、リフォームの計画では
既存の建物ありきで
その中でのお困り事を解決するので、
この考え方に直面する機会が多いです。
また、長期優良住宅など、
既存住宅をストックするという
現代の環境問題、
リサイクルの観点から見ても、
「建物の大枠」と「中身」を分離して
計画することは
とても大切なことです!!
構造体は永く使えて、
中身の間仕切りは
住む人の生活スタイルに応じて
自由にできるべきなのです。
ちなみに、この考え方を
「スケルトンインフィル」と言います。
少し話が反れましたが・・・
とは言っても、
新築住宅を計画する際には、
建物の大枠から計画していき、
決めることもたくさんあるので、
細かなことまで目が届かないケースが
多いと思います。
でも、実は、
後々の生活の満足度を上げるためには
しっかりと「リアルな生活」と
向き合いながら計画すること!
これが、
注文住宅の醍醐味ではないでしょうか
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました