都希です。
イジメというのはとても卑劣なものだとされています。
昨今、イジメが原因で子どもが自ら命を絶つというのも後をたちません。
こんなにも人の心を追いつめてしまうイジメとは何なのでしょうか。
どうすればイジメの苦しい世界から抜け出せるのでしょう。
グリム童話の「シンデレラ」でも、シンデレラは継母や血のつながらない姉たちから執拗なイジメを受けます。
継母たちはシンデレラにひどいことをしている認識はあったのでしょうか?
ほぼなかったでしょうね^^;
このお話のなかでは継母たちは完全に悪者です。
では、ちょっと見方を変えて、継母たちはシンデレラのことをどう思っていたのでしょうか。
継母は夫を亡くし、二人の娘を抱え、この先どうやって生きていくのかとても不安だったと思います。
そこへ思わぬ再婚話が持込み、娘たちのためにも再婚をすることを決意します。
相手にも子どもがひとりいました。
見ず知らずの他人がいきなり家族として暮らすのです。お互いにかなり違和感はあったでしょう。
それでも継母はその家の母となったのですから、シンデレラにも二人の娘たちと同じように自分を敬い、心から尊敬してほしかったと思います。
ところがそれが思うようにいかなかったら・・
継母のなかで、自分のほうが “シンデレラに傷つけられてる”という想いに変わっていったとしてもおかしくはありません。
『あんたが私を苦しめているのだからこれくらいのことをしてやってもいいだろう』
恐ろしいことですが、継母のなかに少なからずそういう気持ちがあったのかもしれません。
もちろんシンデレラは何も悪くありません。
継母の不安や寂しさや悲しみなどが、ただシンデレラに対して向けられただけなのです。
けれどシンデレラは自分の身に起こることを黙って受け入れます。
シンデレラなりに家族になった継母や姉たちのことを大切にしなければと思っていたかもしれません。
そんなシンデレラの“意識”が変わったのは、お城で舞踏会がひらかれるということを知ってからです。
外に出ていきたい、という強い気持ちがシンデレラのなかに芽生えたのです。
そこにフェアリーゴッドマザーが現れて、シンデレラがもともとお城の舞踏会に出られるほど素晴らしく、価値のある人間であることを思い出させてくれるのです。
フェアリーゴッドマザーは天使やハイヤーセルフなどと同じように、高次元の存在なのでしょう。

これはインナーチャイルドカードの「シンデレラを助ける妖精(フェアリーゴッドマザー)」です。
このカードには、高次の思考が答えに気づくという意味があります。
イジメの世界から抜け出すには、
まず自分がイジメられて当然な人間じゃない、ということを自分でしっかり認識することだと思います。
私はダメだからイジメられるの・・なんて思っているうちは、どんどんイジメられる現実を引き寄せてしまうんだと思います。
それがやがて自分は生きる資格がないというくらいに自分を追いつめてしまうことになってしまうのかもしれません。
イジメはいじめられる人も、いじめる人も苦しめます。
いじめる人もけっきょくは人をイジメてるようで自分のこともいじめているのです。
もし今イジメにあっていたり、誰かをイジメるのがやめられないことに気づいたら、
自分がイジメられるのに値しない人間だということに早く気づいてほしいです。
