昔はこのへんにコンビニもなかったのになぁ・・
昔は調べものするのもわざわざ図書館まで行ってたのになぁ・・
それが過去を懐かしむだけならいいのですけど、
昔の嫁はこれくらい我慢するのはあたりまえだったのに。
昔はこれくらいの体罰はあたりまえだったのに。
というように、昔のやり方を正統化しようとするような言い方は、どうも好きじゃありません。
時代は変わったよねって言いながら、「昔はこうだった」という考え方にとらわれてる人って意外と多いような気もします。
その人の中だけならいいけど、こっちにまでその考えを押しつけてこられると、ほんと困ってしまいますよね。
じゃあお聞きしますが、
そんなに我慢して、自分を犠牲にして、あなたは幸せだったんですか?
先生に体罰を受けたことは、あなたのためになったんですか?
あン?(  ̄▽ ̄)
ケンカうってるわけじゃないですよ
私は、言うことを聞かないからって家の外に出されたり、
忘れ物をしただけで先生に頭を叩かれたり、
そんなの、嬉しくない記憶としか残ってないですよ。
祖母がよく私に言いきかせるときに、
「将来『おばあちゃんがああ言ってた』って思い出す日がくるんだからね!」
ってガミガミ言われてたけど、何を注意されてたのかほどんど覚えてないし(笑)
残ってるのはモヤモヤっとしたイヤな感じばかりなんですよね。
そんな嬉しくない、イヤなことを人にも強要しようとするのは、なぜでしょうか?
私も時々、「昔は・・だったのに」みたいなことを思うときがあります。
息子が何がなんでも自分の思いを通そうと、大声あげて泣きさけぶのを見て、
私が子どものときだったら、おしりを叩かれたり、言葉で脅しあげられるところだよな・・とふと思うことがあるんです。
イヤだった思いって、癒されたとしても、完全に消えてなくなることってないんでしょうね。
「昔はこうだった(だからあなたも我慢しなさい)」というのは、その人の癒されていない心の叫びなのかもしれません。
もしくは、今の生活を変えなさいというサインかもしれません。
今が楽しかったら、「昔は・・だったのにねぇ」って言葉はあまり出てこない気がします。
どちらにしても過去にとらわれてるのは苦しいものです。
以前父に、子どもの頃の傷ついた思いをぶつけたとき、「いつまでも過去にとらわれてるんじゃない!」と言われたことがあるのですが、
過去と向き合うことと、過去にとらわれることは全然違います。
「過去にとらわれる」とは、問題が過去にあるとわかっているのに、過去から何も学ばず、そこから前に進もうとしないことです。
過去を癒し、とにかく前に進む。
つらい過去と向き合えば、それだけ大きく変わるものがあります。
時代の流れは早いです。
「昔は・・」なんて言ってる場合じゃないです。
私もついていかねば!(ついていけてないけど
でも結局は、今の価値観、昔の価値観がどうこうじゃなくて、
自分がどう生きたいか、なんだろうなと思います。

ドクダミの花が咲き始めました。
ドクダミは漢字で「毒痛み」と書くんだそうです。
心に溜まった毒や痛みが、この花を見て少しでも浄化されますように・・