ん?(・。・)
なんか見覚えのある人


もう一度、その人をよく見ようと振り返ってみると、
「もしかして、ツキちゃんですか?」
わあ~、やっぱりそうだったぁ
( 〃▽〃)その人は、私がひきこもり生活から抜け出したころから結婚するまで続けていた郷土芸能でたまに顔を会わせていた人でした。
その人は仕事中だったので、お互いの近況を軽く話してから「じゃあ、また!
」と言って別れました。そのあと車を運転しながら、
私、ふつうに喋ってたじゃん!Σ(゜Д゜)
と、おどろく(笑)
よく考えたら、その人とまともに会話したのは初めてだったのです。
それに、私はその人に変なライバル心を持っていたことを思い出して、可笑しくなって一人で笑ってしまいました。
好きで始めた郷土芸能でしたが、私は何年たっても自然にメンバーに話しかけることもできず、
楽しんでいたものの、楽しめていないところがあったのです。
ところがその人はメンバーでもないのに、たまにひょこっとやってきて、すっかりその場にとけ込んでみんなと話している。
当時の私は、そういう女の人を見ると、なんか苦手だな~と思っていました。
私はあんなふうにはできない。
みんなの会話に入って好きなことを言ったりできない。
劣等感を感じていました。
でもこないだ久しぶりに会ってみると、苦手意識なんか全部ふっとんでしまっていました。
(すっかり忘れてたくらいだもんね
)それどころか、聞きたいことが自然に出てきて、会話もはずみました。
私、ほんとは、あの人みたいにみんなとワイワイやりたかったんだな。
その時ようやく気づきました。
あの頃、自分にはムリだからってほんとの気持ちに蓋をして、見ないようにしていたんだと。
だからその人を見ると、自分の抑えてた気持ちを目の当たりにさせられるみたいで、つらかったんだと思います。
今はその人のこと、好きだなぁと思います。
じつはもともと好きだったのかもしれません

目の前にいる人が、今までとは違う存在になったとき、
世界がすこし違って見える。
それは、かたい蕾が想像もできないようなうつくしい花を咲かせたときの奇跡みたいでした
