花好きの祖母が、色んな花をたくさん植えていたから。
とくに春には、梅、水仙、ツツジ、レンギョウ、桃、スズラン

家のまわりが花の香りでいっぱいになります。
小学校の頃、朝学校へ行く前に、祖母によく花を持たされていた。
覚えているのは矢車草。
「学校へ持っていきなさい」と行って渡される花束を、内心「うわ~」と思いながら受けとる。
だって、花を持って学校行くのって目立つじゃん!(´Д`|||)
まわりの視線を気にしながら学校へ持っていって、
それからどうしたんだっけ?
思い出せないけど、教室の先生の机に黙って置いてた気がします。
花を持って行くのは恥ずかしかったけど、祖母の花が教室に飾られてるのを見ると、なんだか誇らしい気持ちにもなった。
記憶にある祖母と私はしょっちゅうぶつかってた。
祖母から細かく色んなことを注意されて、私がそれに反発する。
可愛いげがないとよく言われていた。
でも私はしっかり、自分の「こうしたい」という気持ちを、祖母に主張していたんだと思う。
私は祖母が大好きだったけど、嫌いでたまらなかった。
祖母から言われた言葉、されてきたこと。
それに私はとても傷つき、
怒り、悲しみ、
そして今でも私を苦しめる。
祖母に愛されたかった。
祖母の思ういい子じゃなくても、否定しないでほしかった。
わかりあえないまま別れてしまったことを思うと、今でもとても寂しくなる。
祖母は花や野菜を育てるのはピカイチだったけど、人の愛しかたはかなり無器用だった。
でも不思議なことに、
祖母が大切にしていた花が、今、私をとても癒してくれている。
私に元気をくれている。
めぐりめぐって、祖母からたくさんの愛をもらってる。
そう思ったら、なんだか救われたような気がした。
やっと祖母とのことも向き合えるときが来たのかもしれない。
悲しみを全部出しきって、
濁りの取れた心になれたとき、
祖母の花は、どんなふうに見えるだろう。