小学生のとき、目立ちたくないのに、落ちこぼれで忘れ物ばかりして、先生によく怒られていた私。
しゃべりたくてもしゃべれない状態で、忘れ物をするということは、私にとってかなりピンチの状況になってしまうこともありました。
消しゴムを忘れたときは、なるべく間違えないように字を書く。
教科書を忘れたら、持ってるふうを装って、その時間をなんとか乗りきる。
給食費を忘れたら、先生が私のが出てないのを気づいてくれるのを待ってる。
何も言わなくても、誰かが気づいてくれて、かしてくれることもありました。
だけど、お箸を忘れたときは、体から血の気がひいてしまうほどパニックになってました。
もちろん、そんなの表には出せないから、まわりには私がパニクってるようには見えなかったと思う。
先生にお箸をかしてくださいって言いに行くこともできない。
誰かに気づいてほしいんだけど、みんな食べるのに夢中で、気づいてくれなかったこともありました。
そんなとき、じっと席に座ったまま、こんなこと現実に起こってることじゃないって、現実逃避してました。
でも、みんなのお皿はどんどん空っぽになっていくのに、私のだけおかずが減らない。
こんな一人だけおかしな状態にとてもたえられないのに、そこを動くこともできなかった。
そして、みんなが食べ終わるころになって、やっと先生が気づいてくれる。
休み時間、誰もいなくなった教室で一人で食べた給食。忘れられません。
こんなとき、
「早く言えばよかったのに」
ってみんなは言う。
私だって、それができたらすぐにでも言ってる。
言いたくても言えなかったしんどさ、誰にもわかってもらえなかった。
今だったら、絶対言うんだけどねf(^_^;
かんもく症の子どもにとって、気づいてあげることって、ほんとに大事だと思います。
みんなが普通にできてることが自分だけできない。
場面かんもくじゃなくても、子どもにとって、それはとてもつらいことだと思う。
私みたいに、そんな自分をダメだと思って、自分を責めてしまう子もたくさんいると思う。
そんな子が、なんでこんなことができないのって言われたら、どこにも行き場がなくなってしまう。
できなくて悩んでるとき、
みんなと同じようにできなくてもいいんだよ。
できてもできなくても、そのままのあなたを大事に思ってるよ。
そう言ってくれる人が、そんな子のまわりに、どうか一人でもいてくれたらいいな・・・(* ̄ー ̄)