あんまり詳しく書いていなかったんですけど、Beat Natureを最初、M∀LIと組んで、その後、DJ ABRAHAM先生が入ってきて、それからM∀LIが抜けて、1MC&1DJのスタイルになってからと言うか、ずっと拘っているBeat Natureを組んでからずっと拘っている部分があるんです。

それは技術面の向上もそうですけど、やはり、歌詞の物語性とか、押韻に関する考え方ですかね。

ある意味で、「The Roots」の頃から出来ていたと言えばそれまでですけど、僕は別にメロディーが歌えるわけではないし、丁度、最初にソロの3枚目のアルバムの話を頂いた時にM∀LIから『after 5 years~Back in the dayz Pt.2~』を作っている時にフロウをなるべく詰め込んで、なおかつ「踏む所・踏まない所」は分けて行こうと言うのは意識していたんですけど、それと、歌詞優先とでも言うべきか…。歌詞の展開を付けることはテーマとしてありました。

丁度、Rapが出来なくなっていた時期だったので、辛かったですけど…。

その後、本格的にBeat Natureとしてやって行くとなって、具体化して行った感じですかね。

それこそ、ガッチガチに踏む時もあれば、全く踏まない、または変なところで実は踏んでいると言う所を意識してみたり。

歌詞の物語の展開も、今まで8小節や4小節、2小節だった所をどんどんと、崩していって、16小節や24小節、はたまた48小節展開なども試みてみました。

何と言うか、別に僕は自分が詩人だと思っていませんが、むしろ色々なスタイルで出来るということを証明したいと言う部分は多かった。

ある意味で、1曲を聴いて、1つの短編小説を読んでいるような感覚に入り浸って頂ければなぁと。

ふざけた話もあれば、ちゃんとHipHopな話もあって、それでいて、凄い暗い話にとれる話もあるんだけど、実は凄いちゃんと聴くとポジティブな話で…みたいな。

そう言うことは意識しています。

特に、今回の『for you~You Are (Not) Alone~』は、それは凄い意識しました。

踏んでいないように見えて、実は踏めてないんじゃなくて踏み外していたり、こことここで踏んでみたりなど、色々試みてみた結果とでも言いますか。

これはRhymesterの宇多丸さんも語っていた言葉なんですけど、「日本語の文章として読んだ時におかしくならないようにする」と言う部分には凄い共感をして、HipHopってこんなに自由な音楽だったことを忘れていた自分と言うのがいまして、それを取り戻した感じです。

それから、これは「The Roots」からなんですけど、なるべく、汚い言葉を使わないことは自分に課しています。

一人称にも気を付けたり、なるべく、聴いている方が主役になれるような作りにしたくて…。

『希望』だったら、私とか、それ以外だったら、基本「僕」で統一させたりとか。呼び方も「あなた」や「君」だったり。

普段の話し言葉では、どうしても限界がある。これは元々自分に課しているのですが、「日本語の文章として読んでおかしくなく、英文に翻訳して読んでもおかしくない文章」を書ければなぁと。

そう言うのを意識しながら書いています。

『ユルギナイココロ-絶望に、愛を込めて-』は若干話し言葉や英語混じりになってしまいましたが。

あの曲はあの曲で、多数の意味合いを込めて歌っている曲なので、それでいいんですけど。

そんな感じで、蔵人 THE S.T.R.F.S.ではあるのですが、考え方は変わってきてはいますが、根底にあるのは、揺ぎ無いので、そこだけご理解下さい。