別に「秘話」と言う程隠された部分はないので、おおぴろげな話になるのですが、そんなに読んでも面白くないものだと思うので、興味のない方は読まなくても結構です。


まず、あの歌詞を書いた理由としてはmixiの日記にコメントを下さったDJ KATO-Pさんの「その気持ちをラップで伝える事が恩返しになるのでは?」と言う言葉を受けて、書きました。


最初の段階では、現在使われているビートではなく、別のビートで書いたのですが、以前、宇多丸さんのラジオでZEEBRAさんの話していた「(今回のサンプリングの元ネタは)アメリカで誰かが亡くなった時などに追悼の意を混めて流す」と言う話を聞いたのを思い出して、思い切ってこのビートにしてみました。


元々ビート自体はずっと前に作ったものだったのですが、事務所とかに「これはまずい」と止められてお蔵入りになったビートで、そのビートの音圧を上げて、若干人がいないホールで鳴り響いているような感じに加工して、編集しなおしたのが、あのビートです。


隠すため、と言うのと、若干味付けする意味を込めてと言うのもありますし、さらには何故ホールかと言うと、葬儀場(さすがにそんな音が鳴り響くほどの葬儀場があるとは思えませんが)で音を鳴らした時にそこで歌った感じと言うのをイメージしてみました。


バックトラック…ビートに関してはそんな感じです。


歌詞に関しては、そのコメントを貰ってすぐに書きました。


かれこれ、2時間ほど。恐らく、『ノブヲの歌』を書いた時と同じ位の早さ。


正直、迷いもありましたが、書き出しを決めたらスラスラ書けて、後は感情に任せて、自分なりの気持ち、そして、聴いてくださる方が自分のもう二度と会えない大切な人のことを思い浮かべながら聴けるように書いたつもりです。


後は「ラップのことば」で宇多丸さんが話していた「文章にしておかしくない形」で描きたかったんです。自分なりの気持ちと、追悼の意を。


そんなことを思いながら書いていました。


一番迷ったのは「死」と言う言葉を使うべきか使わざるべきか?と言う点。時点で「言わないのであったらどうやって永遠の別れを表現するか?」と言う点。


これはとても迷いました。


それでも、割りとスラスラ書けたと思います。3番の「残り16小節。手が震え書いてる」は本当に、その時、泣きながら手が震えながら書いたのです。


そして、録音作業は明けて今日、14時から1時間程度で終了。


自分の感情のままにラップしたのはこれが人生で二度目とか、それ位だと思います。スキルでどうのと言うよりも、この曲は「聴いて不快感なく自分の思いを伝え、なおかつ共感してもらう事が出来るかどうか」だと思ったので、スキルのことはそこまで考えませんでした。


その後のMIX作業は苦労して、ヴォーカル部分にバックトラック同様にホールで鳴ってるようなリバーブをかけたら、訳が分からない状態になったので、止めました。


なので、ヴォーカルは普通になっています。コーラス部分は若干かけてありますけど。


そんな感じでの制作話でした。


恐らく、アルバムにも収録されるでしょうが、ビートは別のビートに変わっていると思います。


このヴァージョンも何かの形で残せればいいんですけど、今の所はネット上で聴ける状態にするだけで良いかと思います。


これが、少しでも祖母の耳に届きますように…。