久しぶりのブログになる。
僕はあの後も絵を描き続け、ネットに少しだけだが作品を載せ続けていた。
しかし大きな進展も、発展もなかった。
むしろどんどんマイナスになっていく一方で、少し休んではまた動くといったスローペースのせいでフォロワー・いいねの減少に加速がかかった。
僕は不意に周りを見渡した。
相変わらず楽しそうな他の絵描きたち。
何を描いても肯定される。それは、日頃からネットに張り付いて同類を見つけて群れることにある。
しかしよくよく見てみれば、前よりも雑になっていくイラスト。
何を伝えたいのか分からない、証明写真のようなイラスト。
線画も色もぐちゃぐちゃで、もはや1枚絵として完成させることすら諦めてしまったイラスト。
素人でもわかるような顔、パーツの大きなズレに一勝気が付かないイラスト。
そんなものたちで溢れかえっていた。
全員が全員とは言わない。
本当に絵の上手い人はこんな中でもペースを崩さない。細部まで描きこんでいる。世界観を、クオリティを保ち続ける。ある種天才だ。
でも、いいね(評価)をたくさん貰って
たくさんの人たちから賞賛を浴びて
業突く張り、蔓延っている輩たちの絵は
そういった、人間的に汚いものばかりだ。
見るからに絵を楽しんで描いてはいないのだろう。キャラクターの死んだ表情が物語っている。
それは僕も一緒かもしれない。
僕もずっと楽しんではいない。
むしろ苦痛だ、痛みでしかない。
しかし、ドプドプに甘い汁に浸ったものたちは苦痛も違和感も感じたりはしない。
みんななかよしこよしで、四六時中ちちくりあっていられれば、それで良いのだから。
だって何描いたって神絵師なんだから。
改める必要もないし、絵の練習する必要もない。
ただ、どっかの誰かの真似っ子とパクリをして、上手くなった気にさえなれればまたそれは神絵師と呼ばれるのだ。その罪重ねの繰り返し。
僕は結局、全てを奪われた。
あいつらに、無自覚だとしてもそれは無常に。
こんなに悲しいことは無い。
ああ、あんまりだ。
大切にしてきたこと、こだわって描いていたもの
全てを侮辱された気分でしかない。
そんな僕を神絵師共は憐れむように眺め
上から目線でこういうのだ、「絵の評価=数字じゃないよ」「私が褒めてるんだから需要あるよ」
そう吐き捨ててあいつらは自己満足に浸るだけ浸り
僕を居なかったもののように扱った。
大切なもの全部持って行って、勝手に盗んで
最後はこうだ、“みんなで無視していじめよう”
なんでかって?だってこれは正義なんだ。
常に自分の絵を褒めてくれないようなやつは、
全てに肯定できない愚か者は
仲間はずれにされて当然なんだ!
そういう人たちしかいない。
もうそうとしか思えなくなった。
僕はアイツらの、何も思いのない、空っぽのイラストを見る度に吐き気がするようになった。
だってどう言ったって、どうあったって
僕はそいつらにすら勝てない。
勝てなかった。
悔しいがこれが答えだ。
弱者が居なくなるのが世の道理だと、そう、
数字で証明された。ハッキリと。
だからもうこれ以上頑張ってみたところで
本当の、本当の意味で何も意味をなさない。
この世の中はおかしい。とにかくおかしいが、
僕一人が吠えたところで誰も目を覚まさなかった。
無力でしかない。負け犬の他ならない。
間違っていたのは僕だけだった。
だからもう、熱意も努力も意味が無い。
こだわりも、込める思いも、意味が無い。
僕には何も無い。
そのうち自滅でもして何もかも終わるんだろう。
僕は一体、なんのためにこんなになるまで命を燃やしてきたのか。
あんまりだ。