心の弱い僕は悪に憧れる。


悪になれば、

僕のことを傷つけても何も思わない人達みたいに

簡単に人の幸せや平穏を踏みにじってもなお

平気な顔して生きられる。


もし僕が迂闊に人を傷つけようと思って傷つけたら

多分一生後悔する。

その罪悪感から毎日毎時間、いたたまれない感情に襲われるだろう。

これじゃあ僕の思うところの「悪」にはなれない。


だから来世は、加害者になりたいのだ。


どんなに頑張っても人は人にしか生まれ変われない。

もしもこれが本当の話ならば

人の大切なものを蹴散らしても何も感じないような

人の事なんてどうでも良いと気にしなくなるような


それこそ頭のネジが外れてしまった人間になって

ひっちゃかめっちゃかしてやりたいと思うのだ。


障害者なんて何もいいことは無い。

どんなに頭がおかしいと、人と違うと、

周りから非難されても、罵倒されても


どうしても僕の根本にある

心と優しさが捨てられない

忘れられないのだ。


こんなものが無ければと

人に裏切られるたびに思う。


そしてその度に僕は悪に憧れて

変わり者から異常者へなりたいと願う。


でもだめだ。僕は今も、ただの弱者でしかない。

毎日苦しい、悔しい、辛い…