どっかの絵描きのあめ。です。


今までのブログを見てわかるように

僕は絵を描くことも見ることも

なんにも楽しくなくなってしまったので


2月11日あたりから

絵を描くのを辞めました。


3年間ほぼ毎日描いて、

毎週投稿を心がけてきました。


たまにちょこちょこ休んだりはしていたんですが

それはSNSの投稿を休んでるだけで

絵を全く描かない。といった決断は初めてです。


最初はやっぱり「絵描かなくて大丈夫かな、下手くそになるかな」と不安だらけでした。

でも2、3週間過ぎたあたりからどうでもよく思えるようになってきて、絵を描く時に使っていた液タブも棚の上にしまいました。


Twitterの絵垢は毎日眺めるけど

ほぼ無稼働で。


周りと「絡まなきゃ」って焦りは出るけど、

僕の指は文字を打とうとしなかった。

それが自分の心の声だと思うから、僕は無理に絡むこともやめた。


何もかもを遠ざけてまたひとりぼっちになった。

きっと次にまた絵をやりたいと思っても、前の自分のように数字は稼げないだろうし、周りの絵描きにも見放されていくのが道理だ。居場所もなくなってると思う。


それでも絵をやりたくないと思ったのは

僕の中ではじめてのことだ。自分自身、動揺はある。


そもそも、誰も好きじゃなかった。

どんどん下手になってく絵描きたちの絵を見るのもそれをベタ褒めしなくちゃいけないおかしな常識も

わざとらしい仲良しムーブかまされるのも


もう疲れたんだ。


でもそれと同じように

僕の絵も、きっと誰にも好かれてなかったのかもしれない。

ただ、その場の流れとか、社交辞令の1つに過ぎなかったのかもしれない。

そう思ったら、どす黒い感情が一気に混み上がってきて。心が真っ黒になって。何も感じ取れなくなって。


限界だ、と思った。



僕は人よりものを覚えるのが遅い。だからこそ常に勉強しなくちゃならない。


時間を見つけては、絵の参考書を買いに行って

毎日毎日読んで勉強していた。


今日も本屋に行った。

背表紙だけしか眺めてない。

だって、描いても描かなくてももう僕の絵は誰にも需要がないんだから。


商品棚にびっしり並ぶ絵の参考書たち。前はあれもこれも欲しいものがあったのに。今じゃどれ見ても意味わかんなくて。

1つも手にとろうなんて思えなくなってる自分がそこにはいて、なんだか笑えてきて、そのまま帰った。


僕には好きな漫画家さんも絵師さんも誰もいない。

絵を描くのは好きなのに、誰も参考にしたことが無い。

でもこんなのおかしいから、ずっと嘘ついてきた。

でも本当に、誰も誰もいない。


どうしたら普通に生きられるのか分かんなくて

どうしたら汚い感情も愛せるかなって悩んできて

絵に全部ぶつけてきたけど

それも誰にも届かなかったと思うと

全部、空っぽに感じた。


自分が過去に描いた絵を眺める機会があった。


誰よりも自分の作品が大好きだったから

「全部無意味だったんだ」となってしまったのが

そうやって自分に言い聞かせないと諦められないのが

凄く悲しかった。


きっと僕の絵を本当に好きだと思ってくれていた人もいると分かっている。だから余計に胸が痛い。

でも居なかったことにしないと、辛くて辛くて今は耐えられそうにないんだ。


僕が寝込んで何も出来ない空白の日が増えていく中、

そのすぐ真横では、僕の大嫌いな奴らがみんな楽しそうに創作活動やってて、褒められて、賞賛されていて


数の取れない僕はただの負け犬。

それが全てなんだと思い知らされた。



ほんの少し休もうと思ってたけど

未だにやる気は起きない。


「また描きたくなったら描いたらいいよ」って色んな人に言われた。


僕は「そうだよね」って笑ってみたけど、


このまま一生、描かないのかもしれない。


そう思い始めている。


今あるのは空っぽの心と

虚しく残った僕の作品たちだ。