秋、9月。



その年いくつめかの 台風が来た。

街に たくさん 街路樹の葉や枝が散らばった。

電チュンたちは 大丈夫だったろうか。



カラスが 増えて、

あちこちで鳴き合ったり 縄張り争いの空中戦を 繰り広げている。

あの ポ〜っとしたコは 無事だろうか?



心配し出すと 切りがない。

リーディングしてみると、無事のイメージが来る。

安心しても カラスの黒い影が窓の外を過ぎるたび、不安再来。




ある日、 思わず 口から 言葉がこぼれた。

「 どうしてるかなぁ 電チュン…… 」

要するに、寂しかったのだな。  ふっ。

毎日 電チュンボックスに出入りする姿に 一喜一憂していたのが、

突然来なくなったのが なんとも淋しかった。

だから、心から つぶやいてしまった。

「 どうしてるかなぁ 」と。



アカシックリーディングで大切な事の一つは、

質問する時に 知りたい!と 心から 問うこと。

アカシックリーディングに限らず、どんな事であっても

心から 真っ剣に問いを発すれば、答は 必ず やって来るものだ。




ただ、答が来ても 肝心の本人が気付かず

スルーしてしまう事もあるもので。



私の場合、後で考えると、答は しっかり来ていた。

その頃 駅前で よく

急ぐ私の足元に スズメが降りて来ていたのだ。



広い駅前ロータリーには 大きな木が何本かあり、

スズメやジュウシマツが群を成して住んでいる。

巣立ったヒナ達や 子育てが終わったカップルの 多くが

そこに集っているらしい。



あれは、電チュンボックスを後にし 

群に合流した電チュン一家だったのではないか❓

実際、下から見上げるスズメと パチンと 目線が合う事が 何度もあった。

「危ないよ!」とこちらから 声を掛けた事もあるほど、近かった。

ベランダから見るのと角度が違うし、近過ぎて、

かえって 電チュン達だと 分からなかった可能性がある。



加えて、駅に行く時 私は たいていバタバタしている。

グーグルマップのタイムラインによれば、

自転車に乗らない私の 「自転車での移動」は、

距離も時間も 結構ある。(苦笑)

樹上高く、彼らは 

イノシシの如く 改札目指して大通りを突進して来る私の足下から

土煙が上がっているのを 見なかったろうか。

(舗装されてるから 架空の、ね)




それでも、往来が激しく危険な中、

舞降りて来てくれていたのかもしれないのだ。





何故そんなふうに思うのかと言うと、

問いを口にした 2日後に

こんな事が あったから。