セ・パ交流戦も佳境を迎えるなか、6月7日に東京ドームで行われた千葉ロッテマリーンズとの第3戦は、両軍一歩も引かない大激戦の末に2-2の引き分けに終わりました。4万人を超える大観衆が詰めかけた本拠地で、阿部巨人は幾度となくチャンスを作り、執念の継投策でロッテ打線に立ち向かいました。先制、そして勝ち越しと試合を優位に進めながらも、勝利まであとアウト一つのところで追いつかれるという、ファンにとってはあまりにも悔しく、しかし同時にジャイアンツの誇る「粘り強さ」を再確認する12イニングとなりました。
吉川尚の先制打と松本剛の勝ち越し劇!執念で見せた伝統の勝負強さ
試合が動いたのは2回裏、二死一二塁のチャンスで打席に立ったのは8番・吉川尚輝選手でした。不調にあえぎながらも、カウント2-1からの4球目を鮮やかにレフト前へと弾き返す先制タイムリーヒット!本拠地は大歓声に包まれ、幸先の良いスタートを切ります。その後5回に追いつかれるものの、ドラマは7回裏に待っていました。二死三塁の好機で、2番に入っている好調の松本剛選手が打席へ。3-1からの球を仕留め、勝ち越しの適時打を放ちます。泥臭く、しかし確実に1点を奪いに行くジャイアンツらしい攻撃は、まさにファンが求めていた「勝負強さ」そのものでした。
9回の暗転…マルティネスの被弾から一転、12回を戦い抜いた執念の正しい投手リレー
勝利を目前にした9回表、マウンドに上がったのはマルティネス投手でした。しかし二死走者なしからロッテ・安田選手にまさかの同点ソロ本塁打を浴び、土壇場で試合は振り出しに戻ってしまいます。勝利が手零れ落ちた瞬間は誰もが息を呑みましたが、ここからの投手陣の踏ん張りが素晴らしかった。この日は、先発の西舘勇陽投手が気迫のピッチングで試合を作った後、大勢、マルティネス、中川皓太、田中瑛斗、そして最後を締めた赤星優志へと繋ぐ、総勢6名による執念の投手リレーを敢行。延長戦での失点をゼロに抑え込み、ロッテの反撃を完全にシャットアウトしたリリーフ陣の奮闘は、悔しさの中にも次戦への大きな希望を繋ぐものとなりました。