7/26(土)、早朝4:30の糸島の空。

 

 

連日、信じられないほどの酷暑が続いているが、さすがに朝のこの時間だと幾分涼しい。しかし、これだけ早い時間からの野球遠征は最近記憶にない🤔。

 

 

今回の投稿は先の土日の振り返りとなるが、糸島Eの遠征で大分・佐伯を一泊でおじゃましたことについて。

 

出発した時点ではとてもよく晴れた好天だったが、信じられないことに大分市内が近づくほどにどんどん天候が悪化。大分道「名物」の濃霧まで発生(往復の移動ともに保護者の方に乗せていただきました🙇)。

 

 

そう言えば昨年7月、高校野球と日鉄大分の試合を見るために大分へ行った時も雨☔、加えてこれ以上の濃霧(←視界は30mくらいだったと思います)で運転するのがとても怖かったことを思い出した。

 

出発から3時間強、佐伯市野球場・「佐伯中央病院スタジアム」に到着。

 

 

ちなみにチーム本体は前日金曜日に移動、当方は一部の保護者の方とともに当日移動とさせてもらった。

 

大分・佐伯で参加させてもらったのは「佐伯・豊後大野ベースボールカップ」。

 

 

 

糸島Eは初参加だが大会は既に5回目となるようだ。参加16チーム、2日間で優勝を競うトーナメント大会。基本、ボーイズリーグのチームによる大会だが、言わば"ゲスト"的にポニーリーグから参加させていただいた。

 

糸島Eは3年生のみの19名で参加。3年生にとってはこれが本当に中学最後の大会。

 

 

糸島Eに入団してから約2年半、それなりにいろいろあったが、本当に"アッ"という間が過ぎる。それを振り返っていては時間が無くなるのでこの場ではやめておくが、この大会が良い思い出になればとただひたすらに願うばかり。

 

大会は初日、4会場に分かれての開催となったが、クジ運よくメイン球場での試合となったのは、間違いなく良い思い出作りの一助となった。

 

 

この球場おじゃまするのは2022年5月以来なので約3年ぶり。前回はGWに開催される「中九州ベースボールフェスタ」で地元・佐伯鶴城と東福岡の試合をスタンドから観戦した。

 

練習試合ながらバックネット裏には数名のスカウトも見かけたが、佐伯鶴城には現・西武ライオンズの古川雄大選手が在籍している頃だった。

 

 

こんなすごい選手がいることも知らずにおじゃました試合、ただ佐伯球場の想像以上の立派さに一人感動していたことが最も記憶に残っているかも💦。

 

 

今回はスタンドだけでなくフィールド内にも足を踏み入れさせてもらった。

 

大きな内野スタンドに本当にしっかりと手入れされた外野の芝、フルカラーLEDのスコアボードに広々としたスタンド下ブルペンとやはりかなり立派な施設であることを改めて実感。

 

 

こういう場所で最後の大会に臨める選手たちは羨ましい。

 

 

古川選手の一軍デビューも期待しつつ、以下ざっくりと2日間の思い出を。

 

 

■佐伯の野球熱

 

本当によりによってこんな時の雨…。球場到着した時点では一旦雨は上がっていたが、グラウンドではホストチーム・佐伯Bさんの保護者の方々による懸命の整備作業中。

 

 

ただ、天気予報ではこの後も雨模様。せっかくの大分、最後の試合、何とか成立してもらいたいところだったが、無情にも時折、大粒の雨が落ちてきて中断。

 

 

土日合わせて都合何度中断しただろうか。整備がやっと終わる頃にまた降り出すという、保護者の方々には申し訳ないような大会進行になってしまった。

 

時に水が浮き、川のように流れる箇所もあって正直もうムリだと思った。

 

 

それでも降っては整備、降っては整備を繰り返していただき、なんとか予定通りに全試合が行われたのは本当によかった。

 

整備には保護者の方に加えて、体格が良く、いかにも野球やってそうな方々も数名。

 

 

今年から活動を開始した地元の社会人野球チーム・佐伯市硬式野球団の選手達。この大会の協賛、サポート役を2日間務めてもらった。

 

今年6月の都市対抗予選で見る機会があったが、一次予選を突破し、二次予選では初戦で日産自動車九州を破るという初年度とは思えない躍進ぶり。当方が見たKMGとの試合でも「強い」と感じるプレーを随所に見せてもらった。

 

 

このチームのことについてはその時の投稿でも少し触れたが、選手は全国から集まった学卒1年目の選手が多く、それぞれが佐伯市の企業で働きながら、この佐伯球場を主たる活動場所として社会人野球に打ち込んでいる。

 

佐伯市内を中心に12の企業が出資して協同組合を設立。この組合で選手を雇用し、選手は出資した企業で派遣社員として働くというスキーム。人件費や運営費の半分が国や県、それに佐伯市から助成されるとのこと(By NHKニュース)。

 

 

こういう形態の社会人野球チームは現時点、全国的に見ても佐伯のみ。佐伯球場がいいコンディションに保たれているのは、こういうチームがあるからなのだろうということも勝手に想像できた。

 

山中正竹さんや野村謙二郎さんなど著名な野球選手も輩出した佐伯。当方が前回おじゃました「中九州フェスタ」もそうだが、今回、糸島Eが参加させてもらった大会の開催や社会人野球の創設など、佐伯の野球熱はかなりHOT🔥。

 

 

 

■球数制限

 

大会はトーナメントなので負けたらその時点で終わり。2日目は初日に敗れたチーム同士での交流試合となる段取りだったが、どういうこと(?)か決勝まで勝ち進んでしまった。

 

 

そこで苦労したのが球数制限。ポニーリーグにも色々固有の制限事項があるが、この大会はまた異なったルールがあるので何度も大会本部に確認しながらの投手起用。都合5人の投手で4試合をやりくりした。

 

 

制限は「1試合当たり(80球)」、「1日あたり(80球)」に加え、「2日合計(120球)」というのが基本。

 

 

それとややこしいのが、「3連投」できる条件。1試合で40球以内でないと、3連投はNG。

 

 

30-30と2試合連投したとすると、次の試合は40球までなら投げることがきる。逆に言うと30-41と連投してしまうと次の試合には投げることができない。最初の試合で仮に41球以上投げてしまうとその時点でその投手は3連投できなくなる。

 

 

また「連投」の定義も「連続した試合」なのか「連続した日」なのかがポイント。

 

例えば1日目に10-45と投げた投手がいて、2日目の第1試合に登板がなかったとすると「2日合計120球」という制限まで第2試合に投げられると解釈もできるが、それも「3連投」とみなされ、3連投の制限である「1試合40球未満」を満たしてないのでNGというのが本部の判断。

 

 

まぁそんなに多く投げさせることもないが、この辺りが大会本部、佐伯市硬式野球団の高司監督にも何度か確認させてもらった理由。

 

「ポニーはまた違ったルールですか?」と質問を受け、当方もルールの違いで混乱したとばかり思っていたが、トーナメントで勝ち上がり、2日続けて2試合するという経験がなかったことが、根本原因だったと今、冷静に振り返るとそう思う😵。

 

雨の影響で決勝戦以外は6回制に短縮しての運営となったことも助かった。4試合集計してみると1イニングあたりの平均投球数は17.6球、9イニング換算とだと150球を超えるのでちょっと多い×。

 

制球力のさらなる向上を。

 

 

■新たな形

 

決勝含め、4試合。もっとも大変な試合、苦労した試合が同じ福岡の須恵Bさんとの2回戦。小柄な選手が多いなぁという印象だったが、驚いたことにチームは全員1年生😱。

 

1回戦も少し見させてもらったが、サウスポーのタケシマくんは巧みな投球術で再登板含めてよく投げ切った。

 

 

糸島Eとの試合では「2番・センター」での出場だったが、とても思い切りのいいスイングと勘のいい外野守備は見事。

 

ショートからリリーフのマウンドにあがったハマサキくんも好選手。

 

 

守備も軽快だが、投手としてのボールもスピードがあってよかった。

 

先発のワタナベくんはホレボレとするようなしなやかな腕の振り。

 

 

まだ細身だが、下半身が太くなればかなりの投手になってきそう。

 

1番打者のヒガシハラくんはがっちり体型、スイングは力強くてパンチがある。

 

 

初回、いきなりセンターへ大きなフライを打たれたが芯でとらえたいい当たりだった。小学生の頃、福岡のソフトボール界(?)では有名な強打者だったようだ。

 

 

ちょっとこのチームのことが気になって、ネットで調べてみたのだが、昨年から隣町にある志免Bさんと提携されたとのこと。下級生は須恵B、上級生が志免Bと選手たちの成長に合わせてチームを融合・分離するという形態をとられているようだ。

 

ポニーの場合は1つのチームをいくつかに分割してリーグ戦、トーナメントにエントリできるが、異なる2チームが提携しての育成システムは当方が知る限り、他に聞いたことがない。

 

志免Bさんとは過去対戦がないが、ジャイアンツカップやホークスカップにも何度か出場し、プロにも数名の選手を輩出している強豪チームというのは耳にしたことがある。

 

この時期の中学1年生と3年生では体格、体力に大きな差があるが、1点差の互角の試合になるとはまったく想像できず💦。

 

この選手達、ただ須恵(末)恐ろしい🙇。

 

 

■3年生最後の試合

 

初戦は佐伯球場のホストチームで冒頭の古川雄大選手も輩出した佐伯Bさんと対戦。

 

 

「2番・投手」、タカハタくんは投打に力のある選手。

 

 

特に左打ちの打撃の良さが印象に残った。

 

大会2日目、3回戦は別府Bさん。

 

 

体格のいい選手が多かったが、「4番・センター」のシオサキくんも身長があって、長打力のある強打者。

 

 

試合終盤はリリーフでマウンドへ。高校でも活躍する選手になってきそう。

 

そして決勝は津久見Bさん。ユニフォームが津久見カラー過ぎて感動😃。

 

 

当方の世代からするとこのユニフォーム見るだけで背筋がピンッとなる。監督は津久見OBで甲子園も経験されているようだ。

 

こちらもいい選手が多かったが特に「1番・セカンド」のヒラヤマくん。

 

 

攻守に抜群のセンスを見せてもらったが、いい選手。

 

勝っても負けても3年生最後の試合、有終の美といきたいところだったが、惜しくも敗戦。準優勝で最後の大会は締めくくることになった。

 

 

正直、ここまで勝ち上がるとは思ってなかったので善戦、「よくやった」と言いたいところだが、ここまで来たのなら勝ちたかったし、そのチャンスは十分にあったのでちょっと残念。

 

 

4試合でチーム打率は3割越え(←公式記録ではなく、あくまで当方の判定によるものです)、これまで貧打で敗戦することが多かったチームとしてはこの数字は上出来、よく打ったと思う👏。

 

しびれるような2ランスクイズなどこれまで、相手チームにやられてきたようなことで得点できたのもよかった。

 

ただ送りバントは4試合で1つだけ。バント成功率が低かったが、日々練習している基本中の基本のことなので、これはしっかり決めて欲しかった。

 

またバントで送らないまでも必要な場面でゴロを打つとか、右方向へ打つというようなことも相手チームに比べてできていなかったように思う。意識と技術、両面の問題。

 

投手陣は制球力や緩急のこともあるが、投げる以外のフィールディング、牽制球、カバーリングなどにも改善点があった。

 

 

いつも言われている通り「中学野球は通過点」。高校でもっと活躍するためには、これからも継続的な改善が当然ながら必要。

 

 

3年生19人。糸島E史上、1学年の数としては過去最多。途中から入団した選手もいるが、1人も退団者がいなかったのも珍しい。

 

 

練習や試合でガンガン声出して、元気にチームを盛り上げることはこれまで以上にやってもらいたいが、どんな境遇でも、野球以外の場面でも、腐ることなく、常に謙虚で、周りに気を配れる高校生へとなってもらえたらと切に思う。

 

そうすればきっと結果は出るし、何らかの形で報われるとこの大会でもそう感じた。

 

 

「107回目の夏」は49代表が出揃った。当方のOBを追いかける球場探訪も一段落したが、来年の夏には当方が追いかける存在にもなってもらいたい。

 

ということで特に感傷に浸ることもなく、佐伯の夏の思い出はこれくらいで。

 

充実した長い2日間になったことに感謝。

選手、保護者の皆さん、(準)優勝おめでとうございました🏆。

 

 

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