九州地区大学野球連盟・北部ブロック1部。
ここまで開幕から4戦全勝同士、"絶対王者"・日本文理大に挑む久留米工大も一歩も引けを取らない互角の戦いでスコアレスのまま延長戦へ突入。
「延長、即タイブレーク」かと思いきやそうではない。グラウンド整備を挟み"普通"の延長戦💦。
日本文理大のマウンドには6回途中からリリーフしたエース・永谷魁人選手(3年・城北)。
昨年からリリーフが主な役目、というか"猫の目リレー"がお家芸の文理大では長いイニングを投げる"クローザー"。
この試合もここまで4奪三振、全く危なげがない🙆。
10回表、先頭打者を5つ目の三振に切って取るも次打者「8番・捕手」の北野雄誠選手(3年・祐誠)がセンターへ球足速く抜けていくヒットで出塁。
続く打者は「9番・ショート」の白石響選手(4年・城北)、今日の試合の流れからここは2死にしても送ってくると見ていたのだが果敢に強行😮。
打球は1,2塁間を破るライト前ヒット❕
高校の1年先輩が意地を見せてチャンス拡大、1番打者にいい形でつないだ。
「1番・センター」は鶴田凱瑠選手(3年・福岡工)。昨春見たリーグ戦では最も印象に残った巧打者だが今日はここまでヒットなし。
しかしここで永谷投手の力のあるボールにしぶとく食らいついた⚡。
打球はバックホームに備え前進守備のライトの前に落ちるポテンヒット、「ひょっとしてライトゴロになるか⁉」とハラハラしたが1塁を駆け抜け、1死満塁のビッグチャンス👍。
インフィールドフライで2死となるもここでこの試合絶好調、この前の打席まで3打席連続安打を放っている前田大輔選手(3年・鹿町工)に回ってきた。
空振りでツーストライクと追い込まれるもファールで粘った後の何球目だったろうか。
センターへ打ち返した飛球は懸命に背走するセンターのグラブをかすめるように頭上を超えていく走者一掃のタイムリーツーベース💥。
いやぁしびれた😣。ここでこの1本が出るのか。
ちょっと攻撃の糸口がつかめなかった永谷選手から一気に3点、これで終わったと思った。
普通はそうだ。
その裏、久工大のマウンドは初回から力投を続ける浅川大稀選手(4年・博多工)。
もうかなり球数も投げていたと思うが気持ちで力のあるボールを投げ続ける🥎。
追い込まれた文理大はこの回先頭の「2番・センター」松本隆希選手(3年・波佐見)がレフト前へのヒットで出塁。
これがこの日の5打席目で初安打、"王者"も簡単には終われない。
でも点差は3点、1つずつアウトを取っていけば大丈夫…なんて心の中でつぶやき(久工大の応援❔)ながら戦況を見つめていたが、四球で走者が溜まると1死後、田中雄也選手(3年・大牟田)と片桐優介選手(3年・下関国際)が連続でのタイムリーヒット👊。
いやぁしぶとい、本当にしぶとい😵💫。
文理大の打者はこういう場面でもバットをやや短めに持ち、コンパクトにしっかりとボールをとらえてくる。
久工大はついにここで投手スイッチ、2番手は木林剛賢選手(3年・純真)。
この局面でのリリーフはちょっとタフ😓。
それでも昨春見たリーグ戦では140㎞を超える速球で試合を締めくくった速球投手、今日もボールは走っていたと思う。
代わりっぱな四球を与えて満塁とするも次打者を三振に打ち取り2アウト、あと1人。
ここで文理大は「9番・ショート」の粟國陸斗選手(3年・具志川商)、この試合ここまでノーヒット。昨秋、PayPayドームで見た明治神宮大会予選では最終回にライトへタイムリーを放ったがその再現のようなバッティング。
打球はライト線へのライナーとなり、そのまま抜けていく逆転のサヨナラ2点タイムリー。
土俵際まで追いつめられた文理大が徳俵ギリギリで寄り戻し、もう言葉が思いつかない🤔。
久工大には本当にすばらしい試合を見せてもらったがこれが王者の「壁」なのだろうか。
10回の表裏だけで既に長い投稿になっているがこれまで数多く見てきた中でもなかなかない好ゲーム。守り合い、粘り合い。
この投稿はそんな試合のことについて。
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もうここまでで十分⁉
後は備忘録的に。
今日も高校野球かあるいは都市対抗の福岡予選か例によっていろいろ悩んだが九州地区大学野球連盟の試合に早朝最終決定。
毎週、いろんな球場で開催される連盟だが次節以降は大分開催となるので佐世保で試合がある今日がこの春最大の機会🤭。
唐津~伊万里を抜けて長崎との県境にある国見峠。
写真ではなかなか伝わらないのが残念だが、低く立ち込めた朝もやに囲まれた佐世保(有田?)の町、手前には棚田が広がっていてなんとも爽やかな雰囲気🌱。
有料道路使うことなく約1.5時間、今年最初の佐世保総合グラウンドおじゃま。
今週は第3節、今日も佐世保では3試合が行われたが9:00開始の第1試合と続く第2試合を観戦。ちょっと衝撃的(?)だった第2試合のことから先に✋。
現在リーグ戦、5連覇中の日本文理大。
(↑糸島Eご出身です)
隅田知一郎投手を擁する西日本工大に優勝を譲ったのが最後。この春のリーグ戦もここまで4戦全勝、いつもの"形"で勝ち進んでいるようだ。
ちょっとは慣れたがそれでも背番号が視認しにくい斬新なユニ😆、ちなみにデザインは監督自らされているとのこと(←某OBからの情報です)。
対するは昨秋4位の久留米工大。
昨春のリーグ戦以来、約1年ぶりの観戦。昨年まで(当方が勝手に)推していた尾方翔一選手、田山裕輝選手の"球磨工"コンビが卒業してしまったのはちょっと寂しいがこちら久工大もここまで4戦4勝。
昨秋は文理大からも1勝もぎとっているが、初の大学選手権出場に向けては最初の試金石、大きなヤマとなる試合。監督さんのシートノックも心なしか気合い十分🤣🤣。
■先発投手
⚾浅川大稀選手
縦横にガッチリ、幅も厚みもある立派な身体から重そうで力のあるボールを投げ込む投手。1年生の頃からリーグ戦に登板しているがもはや押しも押されぬチームのエース。この春もここまで2戦2勝✌。
高校時代からこれで見るのは3度目か4度目か…、今日はこれまで見た中では最高のパフォーマンスを見せてもらった気がする😮。
9回までに7安打許したが連打はなし。ミットに"ズバンッ💨"と音を立てて収まる剛球を中心にした組み立てで9回0封、文理大相手に見事なピッチング。全く問題なし👮。
⚾新里勇人選手(3年・宮古)
文理大は昨シーズンから先発を任されることの多いこの投手。この春もこれまでの4戦すべてで先発している。
オーソドックスな右の本格派だがスピードも制球力もあって安定感を感じる。その辺りに先発を任される理由もあるのだろう。
今日は3イニング、しっかりとスターターの役割を果たした👏。
■そして今日も小刻みリレー
そして文理大はいつもの継投策、今日は5人によるリレー。
数年前の大学選手権では先発投手が"1球"で交替するという極端な継投もあったが、この投手起用法の意図は某OBに聞いても(本当のところは)不明だった。
⚾加峰美波選手(2年・柳川)
スラッとしたサウスポー、細身の身体をしならせるように全身を使ってキレのあるボールを投げ込んでくる。柳川はやっぱいい投手輩出してるなぁ。
⚾下堂翔史選手(4年・開新)
こちらはがっちり体型、見た目の球速では今日投げた投手の中では1番だったかも。開新にもこんないい投手がいたのかぁ。
⚾入江将汰選手(2年・東海大福岡)
こちらは高校時代以来。今日見れたらいいなぁと思っていたが4番手で登板。
最初に見たのは学校グラウンドでの練習試合だったがその年の夏大でも再見。
その頃からボールには力があっていい投手だったがバッティングもすごくよかった😃。
今日は2/3回だけだったが多分フォーク?、落ちるボールで三振も奪った。もう既に"文理大の方程式"の1人になっているのかな。
⚾永谷魁人選手
こちらももう何度も見ているが、見る度に凄みと言うか完成度は上がっている。ミットを突き刺すような真っすぐはもちろん魅力的だが落ちるボールや微妙に動くボールなどを駆使しての投球。
いい意味で力が抜けて、少々のことでは慌てないマウンド上での落ち着きを感じる。
はい、いつも通りいい投手で間違いなし🙆。
■やはり二遊間
とにかくこの試合は投手中心の守り合い、やはり両チームともに二遊間は攻守に高い野球センスを感じる選手が揃っている。
⚾橋本修憂斗選手(4年・西短)
小柄ながら躍動感のあるセカンド守備、動きはキレキレ。この辺さすが西短🤗。
今日の打順は7番、打席ではなんかハツラツとした元気の良さを感じる💮。
1打席目に痛烈なライト前へのヒット、小さな身体にパンチ力が凝縮されている感じ。この先のリーグ戦でもいいところで打ってくれそうな(勝手な)予感😅。
⚾白石響選手
過去にもこの選手のことは何度か当ブログで触れているが守備は本当に軽快で球際に強いクラブさばき、巧い✨。確かポニー九州・福岡Dの出身だと思ったが(違っていたらゴメンナサイ🙇)。
今日も好守連発、特に9回裏は2死満塁・サヨナラ負けのピンチ。ここで打球はセンター前へ抜けそうなゴロ、目一杯伸ばした左腕、グラブの先端(←多分)で捕球すると一塁へストライクスロー😮。
大ピンチを脱出するファインプレー、熱盛🔥。
打つ方でも2安打に1犠打、チームには欠かせない貴重な存在、野球巧者💮。
対する文理大の二遊間は毎回取り上げているような気もするが沖縄・具志川商出身の3年生コンビ。
⚾粟國陸斗選手
⚾島袋大地選手
昨年から島袋選手の「1番・セカンド」、粟國選手の「9番・ショート」は固定されている気がする。
高校時代からのコンビ、センバツで甲子園も経験している2人の息はピッタリ合っている😆。
打順に関係なく打つ方でも2人ともいいセンス。粟國選手は冒頭に記載の通り、この試合の殊勲打を放った🏆。
ここぞの場面での勝負強いバッティング、この選手が9番というのは相手チームの立場になって考えるとなんかいやーな気がしてくる😥。
島袋選手は2打席目にいい当たりのセンターライナーもあったが、4打席目にサードの頭上、グラブをかすめてレフトへ達するツーベース。
この選手も粟國選手同様にコンパクトながらスイングは強烈。この選手を塁に出すのは嫌だし、この選手の前に得点圏に走者も置きたくない。いいバッター🤭。
ちなみに今日見た2試合、4チームすべて1番打者は右打ちだったがなんか珍しい気がする(全体的には左打者が60~70%占めていたので特に)。
■まだいました
⚾橋口侑弘選手(4年・球磨工)
途中センターの守備から出場。尾方、田山両選手が抜けてちょっと寂しいなんて記載したがまだいました、人吉・球磨勢🤗。
昨年は沖コンや第一工科大の試合で球磨工OBを見る機会があったが大学や社会人で野球続ける選手も本当に増えている。
打順が回ってこなかったは残念だが、試合前のシートノックではいい脚と肩を見せてもらった。(余計なお世話ながら)守備でしっかりチームに貢献してもらいたい。
このスコアボードだけ見るとタイブレークのようにも思えるがそうでないところがすごい😓。
また改めて野球の面白さ、怖さを感じさせてもらった試合となった。
■印象に残った選手
⚾大隈海斗選手(4年・東明館)
この選手は昨年も見ているがなんか打撃スタイルが変わってきているように見えた(以前からこんな感じでしたっけ?)。
基本、コンパクトにボールを軽打する打者だが、2ストライクを取られると極端にバットを短く持ってボールに食らいついてくる。
で、結局今日は1打席目から3打席連続でヒット、いずれも2ストライク後。さらに4打席目も2ストライクから相手内野のエラーを誘う当たり、今日は"持ってる"感じ満載だった😵💫。
ポニー九州・久留米Pの出身、中学時代は主に1番打者として活躍していたが高校、大学と自分の居場所をしっかり作れているのは立派。
文理大は基本つなぐ野球、そういうチームのスタイルにもしっかりとアジャストできていると思う。
⚾前田大輔選手
「3番・ファースト」、昨春見た時から打撃の良さは光っていたがやはりこの選手の打撃は出色✨、一見の価値あり👀。
とにかく思い切りの良さも追い込まれからのしぶとさもどちらも備えている。
9回先頭打者、ショート左へのゴロ。
猛然と一塁へのヘッドスライディングで内野安打、チャンスメイク😮。
1打席目こそ痛烈なサードライナーに倒れたが、延長10回の走者一掃のタイムリー含めて今日はなんと4安打😵💫、特に永谷選手から2安打したのはすごい、この選手の真骨頂をしっかり見せてもらった。
今日(佐世保)の地元・鹿町工の出身、応援の人も多かったかな。首位打者獲るくらいの勢いでこの先の試合も打線をけん引してもらいたい❗
そしてこの試合は何と言っても浅川選手の気持ちの籠った力投に尽きる👍。
試合終盤、捕手がマウンドに駆け寄る度にマウンドにしゃがむように腰を下ろしていたがちょっと脚がつっていたかもしれない。今日は午後から気温が上がり、当方Tシャツ1枚でも暑かった💦。
高校時代、福岡工と博多工を間違えて観戦に行ってしまったことでたまたま見た投手。
この時は捕手を務める現・富士大の坂本達也選手の印象が強く残ってしまったが、浅川投手もこの当時からすると大学で大きく成長できていることは間違いない😌。
今日は負けてしまったがもちろんこれで終わったわけではない、まだ明日もある。
今年見た試合の中では間違いなくベストマッチ。
久工大はバントが決まらないシーンがいくつかあったのはもったいなかったが、強者相手にはそういう小さな隙も許されない。
明日はさらにいい試合を、見には行けないが奮闘を期待😤。
大学選手権で久工大と富士大の対戦も見てみたい。
「壁」を越えれるか、壊せるか⁉
文理大も全国制覇目指してガンバレ❕
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