薩摩半島の西南端に近い火之神公園から見る海。

先方に見える海面へ突き出た岩は立神岩というものらしい。

 

 

左手に目を向けるとやや逆光気味の朝陽の先に見えるきれいな"薩摩富士"、開聞岳。

 

 

風が冷たくてやや肌寒くはあったが昨日月曜(2/26)は久々にすっきりと晴れた好天に恵まれた☀。

 

公園ではテントを張ってキャンプされている方もいらしたが、時折押し寄せる高い波しぶきもアクセントになる絶景ポイント😌。

 

"薩摩おいどんカップ"が活況となってきた鹿児島。

 

ここ枕崎では昨秋東都リーグを制した青山学院大が春季キャンプを行っているとのことだったが、実際にこの目で確認するまではちょっと心もとない🤔。

 

枕崎市営球場に到着し、センターポールに掲げられた校旗を見て安心😂。

 

 

この日は未探訪の枕崎市営球場を"おじゃま"することと、侍ジャパンに選出されたというこの選手のパフォーマンスを直に見てみることが目当て。

 

 

新生・井端ジャパン、プロの選手に加えて4人選出された大学生の中の1人。申し訳ないことにこの選手に関する情報は無に等しかったがスタメンでフル出場してくれたのはよかった🤗。

 

やはりすごい、獲れ立ての鰹のように勢いのある選手だった🐟。

 

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昨日は月曜日、三連休は終わったはず…だが年度末の有休行使、野球を追いかけ未探訪の枕崎まで脚を延ばしてみた次第。

 

日曜日、鴨池でのピックアップゲームを見終えると人吉には戻らずさらに南下。

 

 

鹿児島南部の某所、お風呂は共同の沸かし湯、なんか民宿チックな安い宿に一泊してそのまま枕崎まで。

 

枕崎市営球場は枕崎市内を流れる花渡川沿い、河口近くにある質素な市民球場。

 

 

 

海が近いということもあるのだろうか、陽は射していたものの内野の芝生席は終始冷たい風が吹きつけていた。高く上がったボールは要注意⚠。

 

バックネット裏にコンクリート打ちのスタンド席。

 

 

あとは1塁側、3塁側の内野芝生席でキャパは1500~2000名程度?、照明設備はなし。

 

ただもともと軟式専用だったこのグラウンドはコロナ期に少しずつ改修が行われたようで、硬式も使用できるスペックに変身し2022年4月にリニューアルオープンしたようだ。

 

その目玉の1つがカラーLEDフリーボード式のスコアボード。

 

 

試合前には1チームずつオーダーが表示されていたが試合中は現在対戦している投手と打者の名前が表示される👍。

 

それとこの球場最大の特徴はレフト100m、センター119m、ライト91mと左右非対称な形状になっていること。川と民家に挟まれた土地を巧く活用した結果からかもしれないが、この手の市営球場では珍しいスペック、左打者有利!?

 

また周辺には民家も多くあることからホームベース上には飛び出し防止用のネットが。

 

 

このネットに当たってフェアゾーンに落ちれば認定アウトというのは糸島Eの本拠地・芥屋野球場と同じ。キャッチャーフライはまず出そうにない。

 

という"新しい"グラウンドでキャンプを行っていたのは昨秋の東都リーグの覇者、青学。

 

 

 

この大学を見るのはかなり久しぶり。2013年に相模原の青学グラウンドでオープン戦見て以来だから11年ぶり、当時は吉田正尚選手等が在籍していた頃だった。

 

一時は2部に低迷する時期も長く続いたが昨秋はリーグ戦優勝、加えてドラフト1位投手を2名も輩出した。

 

「少数精鋭」、部員は各学年に10名程度と他の強豪大学に比較すると極めて少ない。なんか智辯和歌山的な考え方?

 

そのチームをけん引するのは主将の佐々木泰選手(4年・県岐阜商)。

 

 

大学では1年春にいきなり4HRを記録したという強打者。昨年の大学日本代表にも選出されている。

 

この試合は「3番・サード」、1打席目にライトへしぶとく打ち返すタイムリーヒット。

 

 

試合後半には右中間をまさに真っ二つ、ミサイルのような強烈な弾道で抜けていく2点タイムリー3ベースもあった🚀。

 

右にも左にも長打が打てるパンチ力、三塁まで激走した脚力。侍ジャパンの選手もすごいがこの選手もまったく引けを取らない🤔。

 

対戦したのは昨秋、大学日本一に輝いた慶応。

 

 

こちらは昨年のおいどんカップ以来1年ぶりの観戦。

 

慶応は平和リース球場でキャンプを行っているが昨日はそのベースキャンプ地とこちら枕崎でオープン戦2試合並行開催。チーム二手に分かれての試合となったのだろう。

 

この日が枕崎キャンプ最終日の青学、その総仕上げとして行われたオープン戦。青学にとっては唯一の"おいどんカップ"での試合ということになった。

 

 

昨年の明治神宮大会の決勝と同一カード。こんな好カードが2月の枕崎で見れるなんて😆。

 

当方的には今年のおいどんカップの一番の目玉カード。有休はこういうことに活用しないとね(なんつって😑)。

 

試合は序盤から激しく動く展開となった。

 

■HR攻勢

 

⚾古野幹選手(4年・岸和田)

 

内野手登録だがこの試合は「1番・ライト」。まだリーグ戦の出場は少ないようだが確か2年前に日吉で見たオープン戦でも1番打者で出場していたように思う。

 

何球目だったか、いきなり打った😮。

 

 

センターやや右、スコアボード方向に低い弾道で放たれたライナー性の当たりは本当によく伸びた。打球はそのままフェンスを超えていく先頭打者アーチ❕

 

 

細身の身体にも見えたがこうやって改めて見ると胸板、太ももなどはしっかり鍛え上げられている。肉体改造(←までは言いすぎかもしれないが)でパワーもアップしているのだろう💪。

 

おいどんカップではずっと1番打者で起用されているようだが今年の慶応の核弾頭となってくるのだろうか。

 

そして先頭打者HRの興奮が冷めやらぬうちにこの選手も続いた。

 

⚾宮澤豪太選手(3年・県長野)

 

「3番・サード」、この選手もいい体してるがスイングはとてもパワフルで思い切りがいい😵。

 

 

古野選手の先頭打者アーチで油断してしまったわけではないが打つ瞬間は撮り損ねた😥。

 

でも「まさか」である。レフトに高々と放物線を描いた打球はそのまま芝生席へドスン。

 

 

防球ネット超えて一般道まで飛び出すのではないかという大きなHRだったがこちらもいいパワーしている。三振を恐れぬフルスイング、まだリーグ戦の出場はなし?

 

この長打力は魅力的、廣瀬選手の後継者になりうるポテンシャル。こじんまりとせずこのスタイルで内野の一角を勝ち取ってもらいたい。

 

⚾大手晴選手(4年・横浜)

 

「1番・ライト」での先発出場、この選手見るのは藤崎台での招待高校野球以来。

 

 

この時はまだ1年生だったのではないかな。胸板の厚さも幅もその成長ぶりは歴然、ささみとか高タンパクなものをしっかり食べてるのだろうか🐔。

 

初回先頭打者でレフト前へ強烈な打球でのヒット。そして3-4と1点ビハインドで迎えた4回に宮澤選手とほぼ同じところ、レフトポール近くの芝生席へ打ち込む豪快な同点弾🌈。

 

 

楽天に入団した中島大輔選手が昨年は「不動の1番打者」として存在していたが今年はこの選手がその打順を任せられるのだろうか。

 

タイプはちょっと異なるがこの1番はかなり怖い。まぁ1番、あるいはクリーンアップでも活躍してきそう。

 

にしても左打者有利な球場と紹介したはずだが"そんなの関係ない"(←古いようでそうでもないようで)右のスラッガーたち、恐れ入りました🙇。

 

■投手陣

 

序盤は点の取り合い、長い試合になるかなーと覚悟決めたのだがこの投手のピッチングが試合の状況を激変させた🤣。

 

⚾新倉寛之選手(4年・東海大菅生)

 

4回2番手で登板、1イニングだけだったがいきなり二者連続で三振を奪うと三者凡退で完了。投球のテンポ、ボールのキレ、一気に目が覚めるような投球だったと思う😵‍💫。

 

そんなに上背はないが目一杯の脚の踏み出しとともに力感なく左腕を振り切っている。見た目に投げっぷりがカッコいい❕

 

当方の好きなタイプ、是非にリーグ戦での活躍を期待したい。

 

⚾ヴァデルナ・フェルガス選手(3年・日本航空)

 

この投手の名前を聞くのも久しぶり。甲子園に初出場した佐賀・東明館をあっさり(?)完封してしまった投手👮。

 

188cmという恵まれた体格のサウスポーだが投球内容はとてもメリハリが効いている。

 

ゆっくりしたフォームから抜いたような落差の大きな変化球を巧く使ってカウントを整え、最後はズバッ🎯と打者の胸元、膝元に差し込むような速球を決める。

 

リーグ戦では間違いなく先発候補の1人になってくるのだろう。

 

⚾鈴木泰成選手(2年・東海大菅生)

 

最後の2イニングを投げたが昨日見た投手の中では間違いなく1番速かった。当方の"老眼ガン👀"で測定したところ150㎞は出ていたかな、そう感じさせる勢いがあった。無安打で3Kは見事な締めくくり👏。

 

185㎝と体格にも恵まれている本格派、グラブを着けた引手の使い方の巧さとしなやかで強い腕の振りが印象的。高2の春にセンバツも経験している投手、この投手も"ポストドラ1組"の有力候補なのでは🤔。

 

⚾小暮瞬哉選手(3年・小山台)

 

慶応は昨秋リーグ戦を制したものの外丸投手依存率が高かったように思う。そういう意味では2戦目を投げる投手の確立がこの春季キャンプの1つの課題だろうか(←余計なお世話ですね😑)。

 

昨日は3人の投手が登板したが3番手で2回を投げた小暮投手の巧さは印象に残った。右のサイドから浮き上がる⤴ようなボールと低めに沈む⤵ようなボールの巧みなコンビネーションで打たせて取るピッチング。

 

この日捕手でフル出場した森村選手との"小山台"コンビでリーグ戦にスタメン出場する可能性も大いにアリ。

 

■ルーキー

 

この日期待していた慶応の昨夏甲子園Vメンバーは出場なし、報徳出身の林選手が最後守備についたぐらいかな。対する青学は2人の1年生をスタメン起用✨。

 

⚾青山達史選手(智辯和歌山)

 

「8番・レフト」での出場。例年強力打線を誇る智辯和歌山で昨夏は4番を任された選手。スラッとした長身だがお尻や腿の辺りはしっかり鍛えこまれていてもう長打の臭いがプンプンしてくる😤。

 

左打者全盛時代だが右の長距離砲、スラッガーが多かったのは昨日の青学打線の特徴。

 

⚾森澤拓海選手(履正社)

 

こちらは「9番・セカンド」でのスタメン起用。ボールに逆らわない柔らかいバットスイングにセンスを感じる。昨夏は甲子園で2番・ショートでプレー、なるほど、なんか"そんな感じ"の選手。

 

攻守に野球の巧さを感じる、大学でもレギュラーで活躍してきそう。

 

⚾南川幸輝選手(大阪桐蔭)

 

そして昨夏は森澤選手がいた履正社に大阪大会決勝で敗れ夏の甲子園出場ならなかった昨年の大阪桐蔭の主砲で扇の要。

 

左打ちの強打の捕手、魅力は十分。途中代打での出場だったが確かにがっちりした下半身と強烈なスイング、さすが大阪桐蔭の4番です💮。

 

中央大の新人もすごかったが青学も1人1人の実績、ポテンシャルはかなりのもの。

 

昨日このルーキーたちにヒットはなかったが大学初の実戦、まだまだこれから。関東に戻ってからのオープン戦での奮闘に期待🤗。

 

■なかなかパワフル

 

やはり慶応ではこの選手のことを素通りしてブログの投稿はできない。

 

⚾清原正吾選手(4年・慶応)

 

一時期はその注目度のあまりの高さに「清原」という性が嫌いになったというネットのインタビュー記事も見たがそれはそういう宿命と受け止めるしかない(←他人事な言いっぷりです😑)。

 

この選手を見るのは3度目だが当方もやはり気になる、というか本当に頑張ってもらいたいし、結果につながって欲しい。

 

そういう夢を見させてくれる可能性のある選手(こういうのが嫌なんでしょうね😮‍💨)。

 

 

「5番・ファースト」で内野安打1本(?)。スイングスピード、力強さはやはり"DNA"を感じるし、火の出るようないい当たりのライナーもあった。

 

今年は外野にもチャレンジしているとのことだが一生懸命さがプレーぶりから伝わってくる。ガンバレー!!

 

⚾常松広太郎選手(3年・慶応湘南藤沢)

 

この選手は初めて見たが宮澤選手、清原選手以上にパワフルさを感じる右の強打者💣。

 

 

バットを頭の上あたりでグルグルと回してセットアップ、そして左足を高々と上げて強烈にバットを振り出していく。

 

最初の打席で三遊間を抜くヒットがあったがやはりこういうバッターにもっとどんどんできて欲しい。リーグ戦出場、そしてHRも期待していい選手だと思う。

 

■ショート

 

⚾水鳥遥貴選手(4年・慶応) 

 

昨日の4番打者。試合前のシートノックからジッと注視。外野手登録になっているが昨年見たおいどんカップの試合でもショートを守っていた。

 

昨日は主将の本間選手が不在(?)、斎藤快人選手との"副将"二遊間コンビだったが外野も内野もどこでもこなす巧さがあるのだろう(もうこのレベルの大学になってくるとこういう選手が目白押し😆)。

 

軸のブレないバットスイング、ムダな動きがない。

 

 

今年は絶対にクリーンアップに定着してくれないと困る選手に違いない。昨日はヒットはなかったが打席での"雰囲気"を感じる選手、宗山選手に負けない活躍を✋。

 

⚾初谷健心選手(3年・関東一)

 

右投げ左打ちの2番打者。守備が巧くてシュアな打撃、こういうセンスたっぷりの選手が東都、六大学には多すぎて困る(←何で😅)がこの選手もハイレベル。

 

 

昨日の試合は3打席立ってセンター、レフトへ2安打と四球。スイングはコンパクトでどんなコースにも柔軟に対応できている。

 

高1の夏に甲子園出場、熊本工との試合でもスタメンで出場していた。昨年からのレギュラー、今年は首位打者、ベストナインも十分に射程圏内にある野球巧者だと思う。

 

なんかいい選手揃いでついつい投稿が長くなってしまうが試合は青学が勝利。

 

 

立ち上がりはどうなるかと思ったが3回以降は慶応打線を無安打に抑えた青学投手陣がよく投げた試合となった。

 

で、冒頭にあげた侍ジャパンの選手はどうだったかと言うと…。

 

⚾西川史礁選手(4年・龍谷大平安)

 

打席では力感なく"スッ"と立ち、左足を後ろに蹴るように勢いよく振り上げてから体重移動を目一杯利用するかのようにしっかり踏み込んで強烈なスイングを繰り出していく🌀。

 

 

2ストライクを取られた後はスタンスを広く取ってノーステップでのスイング。

 

 

それでもオーバーフェンスするくらいの力は十分に感じ取れる。昨日の試合は初回にいきなりタイムリーを放つと3安打に犠牲フライで3打点と期待以上の活躍。

 

結果でものを言うわけではないが力強いフルスイングの中にもコンタクト力の高さも感じる巧打者でもある。

 

守備でもセンターでファインプレー✨。

 

 

やや詰まった前目の当たりに猛然とダッシュすると果敢にダイビングキャッチ。グラブの先っちょにしっかりボールは収まっていたが身体能力の高さを感じるアスリートでもある🎽。

 

この後レフト→ライトへとポジションを変えていったが行ったがこの辺は監督の意図を感じるシフト交替、来月の侍ジャパンの試合を見据えてのことなのだろう。

 

もう楽しみしかない。井端ジャパンの初戦、見る楽しみが5倍くらいになった🤣🤣🤣。

 

何故か地元新聞社の若い記者に目を付けられ「お話聞いてもいいですか」と。どこから来たのかとか、この試合どう思うかとかちょうど西川選手の打席の時にヒアリングされ、気もそぞろに返答してしまった😅。

 

一応スポーツ担当とは言っていたが「この試合は昨年の明治神宮大会の決勝と同カードで…」とか「この選手は侍ジャパンに選出されていて…」とか当方の話に「へーっ」と言いながらメモを取っていた…。

 

大丈夫だろうか。

ボツで一向に構わないので😑。

 

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枕崎と言えば鰹、鰹節の生産量では日本一ということくらいの知識はあり、試合前にまずはお土産屋さんに立ち寄り。

 

 

平日月曜日の開店直撃なのでお店の方も「なんだこいつ」って感じだったかもしれないが、帳面消し的なお土産を購入。

 

 

削り節ではなくそのまま切って食べるものらしい。

 

昨日の試合、バックネット裏スタンドは満員だった。

 

当方がいた内野芝生席もそれなりの客入り、当方より(かなり)年配の方が多かったが、みなそれぞれにイスやレジャーシートなどを持ち込んで試合を(というよりお弁当やお菓子かな、まさにピクニック感覚🥪)楽しんでおられる方達がいらした😌。

 

試合終了時は選手に手を振って「来年も来てねー」と声掛けされていたが(例えは適切でないかもしれないが)中津江村のカメルーン代表を彷彿させられるシーン、こういうのっていい💮💮💮。

 

とてもいい遠征ができた。

今年のおいどんカップはこれで(多分)終了。

 

また来年🌋。

 

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