特に前置きもなく今年の野球の振り返り、今回は「投手部門」。

 

2月の「薩摩おいどんカップ」は返す返すも当方にとって今年最もよかったイベントの1つとなった。九州ではまず見る機会のない"ドラ1"投手も2人。

 

亜大・草加勝投手(4年・創志学園)は高校時代、北九州での「招待高校野球」以来の再見。

 

 

西純矢選手目当てで行った試合だったが草加投手もリリーフで登板、その時から比べるとストレートの伸び、球速は格段up⤴。

 

中央大・西舘勇陽選手(4年・花巻東)は初見だったが力と角度を感じる評判以上の好投手。

 

 

真っすぐは速いし、縦の変化はブレーキ鋭いし、コントロールもいい。今年見た投手の中では最も"すごい"と感じた投手だった💮。

 

ということで「Himaoyaji Awards 2023 ~投手部門」は西舘投手に授与…で終わってもいいがそれもちょっと味気ない。

 

今年は70試合くらい観戦しているので、見た投手の数はおそらく300人以上、その中から当方の印象に残った投手をピックアップするのも大変だが、悩みだすとキリがないので時間をかけず選出。

 

なんか肝心な選手を見落としている気もするがまずは高校生から。

 

■高校生

 

⚾福工大城東・園田純規選手(3年)

 

投手らしいスラっとした体型からしなるように目一杯腕を振って投げ込んでくる本格派。昨年、城東高校Gの練習試合で数イニング見る機会があったが、今年3月の春季大会でじっくり視察👀。

 

やや制球に苦しみ球数が増える中、9回まで140㎞を超えるストレートを軸に押し続けたタフさに感心。伸びしろをたくさん残すこれからの投手、ジャイアンツのコーチ陣にしっかりと育成いただきたい。

 

⚾古賀竟成館・安河内謙介選手(3年) 

 

夏の甲子園をかけた各県の選手権大会、もう印象に残る投手が多すぎてちょっと混乱しているが、強豪校を倒し勝ち上がってきた筑前を相手に粘りのピッチングを見せたこの投手も間違いなくその1人。

 

力で抑え込むタイプではないがブレーキ鋭い変化球を巧みに使い、バックの好守もあって好投。加えて1番を任されるバッティングもセンスを感じる。粕屋B出身、脚もありそうで野手としても楽しみな選手🤗。

 

⚾九州学院・直江新選手(3年)

 

昨年の夏の甲子園、ベスト8進出の原動力となった投手。この選手を直に見たくて今年2回目の藤崎台おじゃま、夏の大会でようやくそれが叶った😆。

 

準決勝の文徳戦。序盤リードを許す展開も直江投手がマウンドに上がった6回から流れが一変。Max144kmの速球を武器に4イニングを無失点リリーフする間に打線が逆転、決勝進出を決めた試合だった。

 

マウンドでの躍動感、小気味のいい投げっぷりが見ていて気持ちがいい😌。来年は東都の舞台での飛躍を期待。

 

⚾鳥栖工・松延響選手(1年)

 

甲子園でも話題になった1年生だが夏の佐賀大会でもこの投手の好投もあってノーシードから次々に勝ち上がり。「これは一度見てみらねば!!」と出かけた準決勝、期待を超えるパフォーマンスを見せてもらった😵‍💫。

 

既に球速は140㎞を超えてくるが何より印象に残ったのは落ち着いたマウンドさばき。

 

実兄のリードを信頼しているという部分もあるのだろう、曲がり大きな変化球も制球良く、決して力任せでないピッチングに感心😌。

 

大器、来年・再来年と大きく成長することができるか。

 

⚾唐津商・木本夢翔選手(1年)

 

佐賀期待の1年生投手は松延選手だけではないとばかりに秋に一気に頭角を現してきた投手。センバツをかけた秋の九州大会、沖縄の強豪・興南を完封した投球は圧巻だった😵。

 

驚くようなスピードがあるわけではない、それでも伸びのある速球を低めに集めてゴロの山を築く。球速はこれからまだまだupしていくだろう。4番を任される左打ちの打撃も魅力的✨。

 

⚾折尾愛真・坂本紗桜選手(3年)

 

今年も1試合だけ見た「ホークスカップ・クイーンズトーナメント」。高校生同士の対戦でとてもまとまりのあるピッチングを見せてもらった🌸。

 

神村学園を被安打2で完封、"スミ1"での勝利に貢献。

 

球速は110㎞台中盤なので男子で言うと標準的な中学生という感じだがキレと言うか相手打者を差し込む"一伸び"がある。

 

肘、手首、指先の使い方が上手なのだろう。きれいなフォーム、糸島Eの投手も参考にしてもらいたい🙇。

 

■社会人(クラブチーム)

 

社会人の投手も結構見たはずだがここではクラブチームの選手2人を。

 

⚾ARC九州・山田翔輝選手(千葉北-太田暁工業)

⚾ARC九州・今井翔選手(八幡南-福工大-鹿児島DW)

 

 

今年から活動開始したARC九州は都市対抗の一次予選で初見。初戦はいきなり強豪・JR九州との対戦、(まったくもって失礼ながら)「一方的にならんけりゃいなぁ…」なんて勝手な心配しながら観戦したのだが結果的には4-5と大善戦🤣。

 

それに貢献したのが山田投手。勢いを感じる真っすぐを武器に堂々たるピッチング。強打のJR九州相手にしっかりと試合を作った投球は印象に残ったと言うかとても感心。まだまだこういう好投手がいるんだなぁ。

 

6月のクラブ選手権では高校時代以来に今井投手も見ることができた。

 

踏み出す脚の上げ方に工夫が感じられたが130㎞台の質のいいストレートと緩く大きく曲がるボール、低めに"スッ"と落ちるボールを巧く使って完封(7回コールド)、意外にもこれが人生初完封だったとか🤔。

 

この2人以外にも好投手が揃うARC、来年はもっと強くなってくる💪。

 

■プロ野球

 

⚾阪神タイガース・川原陸選手(創成館)

 

今年唯一観たプロ野球(←ウエスタンリーグですが)では阪神で先発したこの投手。長身で立派な体格、いやぁボールには力があった😵。

 

故障もあって2021年オフに育成選手となったがもうその影響もほとんど感じない好投、支配下復帰は近いと思う。"創成館プロ1号"、貴重な左腕の復活に大いに期待。

 

■大学生

 

冒頭の"おいどんカップ"に戻るが、亜大は出てくる投手、出てくる投手みなドラフト候補みたいな高レベルの選手ばかりだったが特にこの2人の2年生は印象に残った。

 

⚾亜大・山城京平選手(2年・興南)

⚾亜大・齊藤汰直選手(2年・武庫荘総合)

 

 

山城選手は興南出身のサウスポー、当方的にはもうこれだけで垂涎ものだがかなり力を感じるボールが来ていた👊。

 

身体の捻転をしっかり使っての150㎞近い球速、東都と言えどこれほどの可能性を秘めた左腕はそうそういないと思う😯。

 

齊藤投手は長身から空気を切り裂くようにミットに収まっていく切れ味良いまっすぐが魅力的で奪三振率の高いピッチャー🌀。素材的には草加投手にまったく引けを取らないものがある。

 

2年後がとても楽しみな2人。

 

⚾日本文理大・新垣瑠依選手(4年・具志川商)

 

小刻みな投手リレーが持ち味の文理大にあって今年はその中心的な役割を任された投手。

 

身体全体を使ってしっかり腕を振って投げ込むボールは左特有のクロスファイヤーが特に光る⚡。かなり鋭いスライダーも芯で捉えるのは容易ではない。

 

とても"面白い"投手、来年はいずこでプレーを🤔。

 

⚾立命館アジア太平洋大・鈴木義人選手(4年・立命館慶祥)

 

今年初見となったAPU、北海道から来たサイドハンドはスローカーブや沈むボールを駆使して好投、春季リーグ戦、一部昇格をかけたプレーオフで気迫の完投を見せてもらった。

 

それより印象に残ったのは打撃🧐。大学野球では珍しい「4番・DH兼投手」、いわゆる"大谷ルール"を活用しての打撃は力強さも巧さも感じる印象に残る強打者だった😌。

 

⚾折尾愛真短大・野副魁斗選手(1年・高稜)

 

本当に力と気持ちのこもった見ていて惹き込まれるボールを投げ込んでくるオーソドックスな右腕。春のリーグ戦では1年生ながら主力として好投、チームの一部リーグ復帰へ貢献した💮。

 

まだ1年生だが短大なので来年は早くも勝負の年、春は2部からのスタートとなるがこの冬にまっすぐにさらに磨きをかけてもらいたい。いいピッチャー😆。

 

⚾第一工科大・塗木晴斗選手(2年・薩南工)

⚾第一工科大・島田翔矢選手(2年・正智深谷)

 

 

秋に集中的に3試合も見る機会があった第一工大、このタイプの異なる2人投手はまだ時間が経ってないこともあり鮮明に記憶に残っている。

 

塗木投手は右サイド特有の浮き上がるような緩いボールやコース一杯をズバッと付く緩急を駆使する投球術に長けた投手。秋の決勝トーナメント、左の多い沖縄大打線をしっかり封じ込んだ投球は見事だった。

 

島田投手はとてもしなやかな腕の振りがかっこいいサウスポー。力感なく投げ込まれる真っすぐと変化球は制球力も抜群でテンポよく打たせて取るピッチングは来年への期待が膨らんだ。

 

1年で別チームのように変貌を遂げた第一工大、来年は台風の目になってもらいたい🌀。

 

⚾東海大九州・江口晶大選手(2年・有明)

 

完成された投球術をしっかり自分のものとしている投手。右のサイドから切れ込むようなインコースへの強気の攻め、それ故に抜いた落ちるようなボールも効果が増す。

 

昨年も好投を見せてもらったが今年は秋の決勝トーナメントで宮崎産経大を延長10回完封という痛快なピッチング🤣。九州の大学生最速の廣池投手との2枚看板が機能すれば来年は有力な優勝候補になってきそう。

 

おっと、九州地区連盟の選手ばかりになってしまったが最後は福六から。

 

⚾九産大・楠本宏武選手(4年・鎮西学院)

 

ここまで基本、今年初見の投手をあげさせてもらったが「もう何度も見ている」もののこの投手のピッチングはやはり爽快、今年も安定した力を見せてもらった😌。

 

今年の九州の大学生の中ではNo1の投手だと思う。来年は日本製鉄鹿島、さっそく都市対抗のマウンドで躍動する姿を見せてもらいたい🤗。

 

とつらつらと上げてきたがいよいよトップ3の発表へ(ドラムロール🥁)。

 

【第3位🏆】

 

⚾薩摩ライジング・国生直大選手(加治木)

 

今年最後の試合で見た投手なのでまだ記憶が新鮮ということもあるが、第一工大との試合、敗れはしたものの延長10回を投げ切ったこの投手のピッチングは前のめりになってしまう魅力があった。

 

かなり小さなテークバック、(多分)ボールの出どころが見辛いフォーム。

 

9回裏、2死満塁のピンチでカウントは"3ボールナッシング"。普通は押し出しで終わりそうな展開だったがここから粘って三振に打ち取ったシーンはしびれた😵‍💫。

 

鹿児島大の3年生、大学では野球部に所属せず今年からクラブチームで野球を再開したというキャリアにもビックリ。いやぁナイスピッチングでした❗

 

【第2位🏆】

 

⚾九州共立大・木村仁選手(4年・北九州)

 

大学日本代表にも入った九州大学野球界きっての剛腕。

 

春季リーグ戦・対日経大戦、初回の初球に150㎞を投げ込みスタンドをどよめかされると結局、2度の"5者連続"を含む毎回の18奪三振、これまで当方が見てきた中では最多だったかもしれない🤔。

 

被安打3で無失点、それにさらに"無四球"が加わるというもう完璧なピッチングは間違いなく忘れられないものになった🙂。来年は京都の日本新薬、関西遠征を計画するか🚄。

 

【第1位🏆】

 

⚾北陵・中原大翔選手(3年)

 

やはり夏の高校野球の熱さは絶対的なインパクトがある…。

 

各校の力が拮抗する佐賀、北陵は1回戦から1点差ゲームを勝ち抜き、準々決勝は東明館とのタイブレークに勝利。それまでほぼ1人で投げ切ってきた中原くんは鳥栖工との準決勝でも力投💦。

 

結局、この試合もタイブレークにもつれ込む熱戦となったが中原くんが投じた139球目は無情にもバックネットへ転々、その間に走者が生還し北陵の夏が終わった😌。

 

もう言葉が見つからない本当に紙一重の勝負、小柄なサウスポーの力投は本当に心に刻まれた🤣🤣🤣。

 

ということで「Himaoyaji Awards~投手部門」は北陵・中原大翔投手に一方的に授与、おめでとうございます。

 

あら、ということは2年連続で佐賀・北陵の投手が受賞。

偶然です…当方、同校の保護者でも関係者でもありませんので😅。

 

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ホークスが獲得に乗り出したのか…。

 

 

4年16億😲。選手に再起の場を提供するのはいいことだと思うが、ホークスの優勝のために必要なのかどうか…ジャイアンツはいかなかったのだろうか。

 

例えば同じ沖縄、リチャード選手など生え抜きの若手にチャンスを多く与えることが"常勝軍団"への道だと思うのだが、どうなんだろう🤔。

 

とにかく山川選手には自分自身もホークスファンも納得させる活躍を期待したい。

 

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