前回の投稿の続き、高校野球秋季九州大会のことを。
昨日に続いて2日連続での小郡市野球場。
あら、午前中は久留米球場にいたのに…🤔。
午前中はもともと久留米で九学と東海大福岡の試合を見て、午後からは小郡に移動して唐津商と興南の試合を見るべく計画していた。
久留米球場から小郡球場までは車で約25分。
今大会、第1試合と第2試合の間のインターバルは結構長めにとってあるので余裕で間に合うと考え"ハシゴ"を計画したのが、まさか久留米の試合が延長にもつれこむ大接戦になるとは試合途中まで想像だにできず😵。
急ぎ移動したのだが小郡は隣接する陸上競技場で高校サッカーの大会も行われていて今日も駐車場は超満杯🚙🚙🚙。
これまた徒歩で7~8分離れたところになんとか車停めてそこからダッシュしたのだが午前中に続いての"遅刻"⏰、2回表からの観戦となった。
第2試合に登場したのは沖縄・興南。
当方の好きな高校の1つだがこういう時でないとなかなか見る機会もないのが午後から場所を移した理由の1つ。
興南見るのは久しぶり。前回は熊本・八代で行われたやはり秋季九州大会、宮城大弥選手がエースに君臨している世代のチーム。
今さら当方が言うまでもないが本当にすごいピッチャーになった😵💫。
興南は夏13回、春4回の甲子園出場歴を誇る沖縄屈指の強豪校。2010年の春夏連覇が当方がこの高校のファンになった大きな理由😌。
この夏は惜しくも甲子園出場はならなかったが、秋は決勝の沖縄尚学戦こそ12-4というスコアながら、1回戦から登場して準決勝までの計4試合でわずか1失点という戦績。新チームは投手力が安定しているのだろう。
その強豪・興南と対戦したのは佐賀第2代表の唐津商。
こちらの甲子園出場歴は夏5回、春2回。ただセンバツに関しては1973年の出場が最後なので実に50年ぶりの出場をかけてのこの九州大会ということになる。
唐津商は今年、糸島EのOBが入部したこともあり最近見る機会が多いが、県大会でこの九州大会出場を決めた試合も観たのでその後の戦いぶりもやはり気になって仕方ない😣。
それがこの試合を観たかった2つ目の理由。
糸島EのOBも2人揃ってベンチ入り🤗。
この試合はバット引きなど完全に裏方に回っていたが試合に出るだけがチームへの貢献ではない。本当にいい経験させてもらっていると思う😌。
さて試合は午前中の久留米での試合とは打って変わり息詰まる投手戦、守り合い。両チーム得点が入る雰囲気がないままにテンポよく進行する展開となった。
■先発バッテリー
⚾田崎颯士選手(2年)
右足を高く後ろに蹴り上げやや身体を捻じるように投げ込んでくる。これは島袋洋奨選手や比屋根雅也選手など"興南サウスポー"の系譜だろうか。
とてもしなやかな腕の振り、球持ちもよくて打者の手元でボールはよく伸びていた。右打者ひざ元への(多分)スライダーもキレキレ⚡。
「バーチャル高校野球」で見てみると今年の夏の準決勝、ウェルネス沖縄戦で先発完投。0-1で惜敗しているが13個の三振を奪っている。これはいい投手、簡単に点は奪えない😓。
⚾仲本大政選手(2年)
リードするのは仲本くん。捕手としてはやや細身の体格だがフットワークは軽くてセカンドスローもなかなか。昨日の打順は8番だったがレフト前へヒット1本。
7人が左打ちの打線にあっては貴重な右打者、しっかりと力強くスイングできていたように思う。身体が太くなればさらに楽しみな捕手になってきそう。
⚾木本夢翔選手(1年)
この投手を見るのは県大会に続いて2度目。軸足にしっかりと体重が乗って身体全体をしっかり使ったピッチング。
球速は(おそらく)130㎞前半~中盤というところだが興南の打者をしっかりと押し込んでいたので打者の手元でよく伸びているのだろう💨。
それにおそらくチェンジアップだと思うがベースの手前で"クッ"と鋭くブレーキがかかるボールもコントロール抜群💮。
県大会の時以上の出来、しかもこの試合は打順は4番。すごい勢いで進化を続ける1年生である➚。
⚾松尾優太選手(2年)
新チームになってメインでマスクを被っていた「2」を背負う原田耕太朗くんがレフトに回り、この選手が捕手でスタメン出場。
初めて見る選手だが大事な九州大会の舞台で大役を任される何か(って何?)を持っているのだろう。
打つ方ではヒットも放ったが、守備では1年生エースをしっかりとサポートできていた。
■主軸
伝統的にフルスイングする強打者が居並ぶ印象がある興南打線、現チームは打撃センスの高そうな打者が主軸に並んでいた。
⚾久高学士選手(2年)
「3番・ショート」、走攻守にバランスの取れた雰囲気の漂うカッコよさを感じる選手。
昨日の試合ではちょっと木本くんにタイミング合ってなかったが、この試合だけでこの選手の打撃について何かコメントするのは早計だろう。何とかもう1度見る機会ないかな🤔。
⚾仲田陽選手(2年)
こちらは昨日の4番打者、ポイントゲッターらしくバットスイングは力強くてコンタクト力が高そう。糸を引くような痛烈なライナーでセンター前へ運ぶヒット1本。
昨日の興南の打者の中では最もいい当たりだった。県大会決勝でも優勝に貢献する先制打を放ったようだがチャンスに強いクラッチヒッターでもあるのだろう。
この仲田くんは左投げ。昨日のスタメン7人が左打者だったが、うち投げるのが左という選手も4人。これはちょっと珍しいのではないかな。
みんなピッチャーできたら面白い🤗。
■堅守
そんな強力打線相手に唐津商の守備陣もよく木本くんをバックアップした。
⚾松尾廉太選手(2年)
投手のけん制悪送球(1個)以外はエラーがなかった守備陣、特にセカンドの松尾くんは大忙し💦。
セカンドゴロがやたら多いなぁと思って見ていたが"一球速報"で確認すると実に7個のゴロをさばいている(加えてライナーも1つ)。難しい打球、強い打球もあったがすべて無難に処理した👏。
松尾(廉)くんは打撃もいい選手だが守備も堅実。左打者が多い打線相手に低め、変化球で引っ掛けさせて打たせて取る木本くんの投球に欠かせない活躍だった。
■もうこれしかない
両校ともになかなか点が取れそうにない展開、その突破口を開いたのはまたもやこの選手。
⚾濱部海斗選手(2年)
唐津商の試合見た時は必ず当ブログに登場してもらっているがチームNo1のヒットメーカー、本当にいい打者である。
昨日の試合は「3番・センター」、まずは三塁前へのバントヒットを決めると8回の4打席目には1死から痛烈なライト前へのヒットで出塁。
好投手・田崎くん相手にマルチ安打。(少なくとも)当方が見た試合では打率.700くらい打ってる印象がある。
さてここから。
走者が出てもなかなかバントが決まらない、盗塁すれば刺される…とチャンスが拡大できずにいた唐津商はここで濱部くんの機動力にかけた🏃。
次打者・木本くんとの間ではエンドラン、これがセカンドゴロとなる間に2塁進塁(打者走者はアウト)。
そして「もうこれしかない」という感じで果敢にサードへの盗塁を敢行。タイミング的にもセーフだったと思うが捕手からの送球が逸れて外野へ達する間に一気にホームイン❗
ついについに待望の1点を唐津商が先にもぎ取った。
得点奪うのは打つだけでない、こういう脚を使った攻めができれば相手ミスを誘うこともある。土曜日の糸島Eの走塁練習はやはり改めて大切なものだと感じた(←選手にも感じとって欲しい🙇)。
にしても濱部くんはナイスラン💮。
この1点を守り切った唐津商が興南を下して2回戦へとコマを進めた。
(唐津商には失礼ながら)興南相手にこんな展開の試合になるとはちょっと想定できなかった。
勝利の瞬間、唐津商は優勝したかのような歓喜に包まれていたが選手たちも重圧を感じながらの試合だったのだろう。
先発の木本くんは106球での完封勝利。
奪った三振は1つだけというのもすごい。決して軟投派ではないが伸びる速球とキレのある変化球で強打の興南打線をしっかりと封じ込んだ。四球は3つ与えたもののコントロールもとても安定していた。
夏の甲子園では鳥栖工の1年生・松延響くんが注目を集めたが、ネットでは早くも佐賀にまた新たな期待の1年生が登場というような記事も見かけた。まぁ興南を完封したともなれば注目もされて当然か👀。
本当にナイスピッチングでした👏。
それ以上に田崎くんもすばらしいピッチングだった。
こちらは99球で自責点は"0"、三振も8個奪ったがクロスに入るスライダーは特に右打者からするとボールが消えるような感覚になるのではなかろうか。球速もまだまだアップしそう⤴。
夏に向けて九州・沖縄屈指の好投手として注目されてくるはず。
興南の夏のリベンジに期待🌺。
唐津商の次戦は明豊、これまた難敵🤔。
これに勝てばセンバツへの当確ランプが点灯するが、とにかく昨日の試合のように競った好ゲームを期待したい。
勝つに越したことはないが、(例えは悪いが)仮に敗れても他校の試合結果如何では選考基準にどう影響するかわからない。
明日は運命の準々決勝、ベスト4が決まる。
残ったのは福岡1、佐賀1、大分2、熊本1、宮崎2、鹿児島1の8校。
各校の奮闘に期待⚾。
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