さて晩秋の週末。

今日はまず糸島Eの練習で芥屋グラウンドまで。

 

 

通常、午前中はマシンを使った打撃練習でグラウンドには打球音が響き渡る賑やか(?)なムードなのだが今日はいつものそれとは様子が違う。最近の試合で露呈した課題の1つ、走塁練習をしっかりと。

 

改めて1人ずつチェックしてみると出塁した際のリードの取り方がわかっていない選手が多い。これでは確かに牽制で刺されるし、盗塁もできない。それに打球判断、これはベースコーチの役割も重要である。

 

でもこういう練習で"悪い癖"に気が付けば特に1年生などは1度の練習でかなり"よくなる"選手もいる。

 

連打、連打で点が奪えるチームでもないし、数少ないチャンスをさらに大きなものにしていく走塁、攻撃は大切。いい練習になったのではないかな。

 

次戦は11/3(金)、ポニー九州「連盟旗」大会、今年最後のトーナメント。まずは初戦の突破を😤。

 

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そして午後からはまたまた"行方不明"に(コーチのみなさん、スミマセン🙇)。

 

お昼で芥屋グラウンドを失礼すると、午後からは先週に続いて小郡市野球場まで。

 

 

先週の1年生大会とは異なりスタンドはバックネット裏周辺にたくさんの観戦客。

 

車を駐車するスペースが見つからず難儀したが、球場に隣接する大きなショッピングモールの駐車場をぐるぐる巡回しながらようやく1ヶ所発見🚙。小郡球場はもう何度もおじゃましているがここまでの混雑はこれが初めてかも。

 

本日久留米球場とここ小郡球場で行われたのは来春のセンバツ選考に向けた最大の"材料"となる秋季高校野球九州大会。

 

 

九州・沖縄各県から2校ずつの16校が参加。通常センバツの九州枠は″4"なので、2つ勝ってベスト4に進出すれば来春の聖地へ大きく近づく。今日、明日は大事な初戦が2会場使って一気に8試合行われる。

 

当方、小郡球場の第2試合を見るべく球場おじゃましたのだが第1試合が延長タイブレークにもつれ込む大熱戦💥。終盤、有田工に追いつかれた日南学園が11回に突き放し、10-9で3時間近い激闘をものにした。

 

 

いやぁどきどきした😵。

 

有田工の粘りは見事だったが県大会でも見た佐賀勢の敗退はちょっと残念、明日の唐津商への期待がますます大きくなった。

 

さて第2試合はその日南学園への挑戦権を決める試合。それぞれ今年の夏の甲子園でベスト4、ベスト8へ躍進した1回戦屈指の好カード(←多分)である。

 

まずは夏の甲子園ベスト4の神村学園。

 

 

仙台育英に惜しくも敗れたがとても感動させられる試合の連続だった。

 

この新チームはその時のメンバーも結構残っており、本日のスタメンは全員が甲子園でベンチ入りしていた選手たち。下級生ながらチームの主力で大活躍した選手もいる。

 

秋の鹿児島県大会は決勝だけが8-2というスコアだったがそれ以外の試合はすべて2桁得点を奪ってのコールドゲーム、打線はかなり力がありそうだ。

 

対するは夏ベスト8の沖縄尚学。

 

 

東恩名投手を中心とした守り勝つ野球、とてもいい前チームだったと思う。

 

こちらの新チームは神村とは対照的。夏のベンチ入りメンバは3年生が18人であとは1年生が2人、2年生は"0"だったということもありスタメンは「総入れ替え」。

 

逆にこれだけ選手が替わってしまったにもかかわらずよく九州大会へコマを進めてきたものだと勝手に感心。興南と相並ぶ沖縄の強豪校、選手層はやはり厚いのだろう。

 

試合はやや意外な展開となったが気になった選手たちのことを簡単に。

 

■先発投手

 

⚾入里凛選手(2年)

 

東恩名選手から「1」番を受け継いだ形になった。180㎝の長身、身体の厚みもあってしなやかな腕の振りから繰り出されるボールはなかなか力があるように見えた。

 

今日の失点はいずれも味方のエラーや四死球で先頭打者を出塁させたことがきっかけとなったが、なかなか自分のペースがつかめない展開になってしまったかも。

 

いい素質を持った投手、夏はかなり楽しみな存在になってきそう😌。

 

⚾今村拓未選手(2年) 

 

神村の先発も「1」を背負うこちらはサウスポー。グラブを着けた右手を高々と上げて体重移動もしっかり使いながら糸を引くような真っすぐとキレのいい変化球を投げ込んでくる。

 

夏の甲子園は2回戦の市和歌山戦で先発としてマウンドを経験している。

 

こちらは佐賀・鳥栖の出身で中学時代は小郡シニアのようなのである意味今日は"凱旋登板"となったが、それに相応しい見応えのあるピッチングを序盤から見せてもらった👮。

 

■1年生躍動!!

 

今日の沖縄尚学はなんと背番号2から7までが1年生。つまり内野は投手以外全員1年生という布陣だったが、中でも夏の甲子園のたった2人の"経験者"、その2人の1年生がチームの攻守の軸になっているように感じた。

 

⚾眞喜志拓斗選手(1年)

 

「1番・ショート」での出場、とても小柄な選手だが試合前のシートノックの時からキレのある動きは光っていた✨。

 

試合中も"巧いなぁ"と思わせてくれる好守がいくつかあったが、打球に対する反応、グラブの出し方などいいセンスしている。

 

ヒットこそなかったが1番任される打撃も楽しみ。

 

 

沖縄尚学は今時珍しく9人中8人が右打者という打線。その打線を引っ張る眞喜志くんは体は小さくてもスイングは豪快で力強い。

 

比嘉大登くんとの二遊間(であり打線では1,2番)は1年生とは思えないスピードと安定感を誇る"コンビ"。やはりこの辺はさすが九州大会、レベルが一段高い🤗。

 

⚾宜野座恵夢選手(1年)

 

今日の沖縄尚学で最も印象に残った選手。「5番・捕手」での出場。

 

2点を先制された2回表、無死1塁で打順が回ってくるとここは序盤だし送ってくるだろうと勝手に決めつけていたのだがその気配は微塵もなし😒。

 

果敢に打って出て見事な左中間方向への強烈なライナーのヒット❗

 

 

 

このシーンはちょっとビックリ😮。クリーンアップ任されるだけあってやはり打力には期待されているのだろうが、にしてもいとも簡単にその期待に応えてみせたバッティングは見事👏。

 

捕手としての肩もまずまず、これは将来的にかなり楽しみな選手になってきそう。もう1度見れる機会があるかなー🤔。

 

⚾入耒田華月選手(1年)

 

神村の「1番・センター」、強力打線のリードオフマンを任される打者。パンチ力もあってそれでいてセーフティなど小技も巧そう。

 

外野の守備でも再三の好守、脚は言うまでもなく速い🏃。今日の試合はレフトへタイムリー1本、どの方向にも打てる巧さもある。

 

今年の4月の糸島Eの宮崎遠征、たまたま同じ宿舎になったフレッシュ・串木野黒潮の出身。以前から名を聞く強豪だがやはりいい選手を輩出している。

 

⚾今岡拓夢選手(1年)

 

こちらは夏の甲子園でもスタメンに起用されるなど既に全国区での活躍を見せた選手。

 

まぁ元気一杯🍚、神戸から来たファイトマンは前チームで主将を務めたお兄さんに負けず劣らずのチームの盛り上げ役になっているようにも見えた。

 

初回、得点圏に走者を置いた場面でいきなりレフトとセンターの間、外野手の頭上を超えていく先制のタイムリーツーベース。

 

 

そしてわずかな中継のミスを見逃さず3塁を陥れた。

 

 

これはいきなりのナイスバッティング、いいパンチしている👊。

 

これで1年生というのは改めてビックリだが、攻守になんか抜けた存在感を感じる選手。鹿児島を、そして九州を代表する強打のショートになってくるかも。

 

TVで見た甲子園そのまま、いい選手であることを直に確認👀。

 

■ないちゃー

 

神村は鹿児島以外にもいろんなところから選手が集まってきているが沖縄尚学は基本みな地元の子。その中でこの選手は今大会のベンチ入りメンバーで唯一の県外出身。

 

⚾足立伶凰選手(2年)

 

「3番・ライト」で出場の強打者は奈良の出身のようだ。尚学で野球やるために関西から沖縄に来たのかどうかはわからないが"うちなーんちゅ"に囲まれながらもしっかりチームに溶け込んでいいプレーしているように見受けられた(←余計なお世話ですね😥)。

 

今日はレフト前へヒットを放ったが、それ以外の打席でも外野後方へいい打球が飛ぶ。一発も十分に期待できる打者、沖縄でNo1と言われるくらいのスラッガーへの道を歩んでもらいたい!!

 

■強打😵‍💫

 

夏の甲子園でも4番、5番を打ったこの2人。この2人の強打、豪打を封じるのはちょっと容易ではない😓。

 

⚾岩下吏玖選手(2年)

 

「5番・サード」、この試合はレフト方向へタイムリー2本で3打点。引っ張る打球もあればボールに逆らわずレフトへ打ち返すミートの巧さもある。

 

 

初回、1点を先取した後の2点目のタイムリー、そして5回の満塁の場面で飛び出した2点タイムリーはいずれも勝利を確実に神村に呼び込むものになった。

 

 

しっかりボールを引き付けて打てている。ちょっと厄介な好打者。

 

この選手が5番にいることで4番のこの選手とも勝負せざるを得なくなる😰。

 

⚾正林輝大選手(2年)

 

本日当方が目当てにしていた選手の1人。前チームからの不動の4番、夏の甲子園では5試合でヒット10本も打ったが基本、右方向へのプルヒッター。

 

打席での背中の威圧感が半端ない😵‍💫。

 

 

高いグリップ位置から"グッ"と軸足にしっかり体重を乗せ、身体の捻転から生じるパワーを最大限に生かしたとても力強いスイング🌀。この試合も右方向へ"ハッ"とするような打球が続いたが危険極まりない打者である💣。

 

ちょっと打ち損じたようにも見えた左中間への高いフライ。

 

 

それでも打球はぐんぐん伸びてワンバウンドかツーバウンドでフェンスまで転がるタイムリー2ベース。

 

バットが打球へ当たる角度、バットのしなり、ヘッドの抜け(←野球ド素人の感想全開です😅)などちょっとモノが違う感じ。

 

九州屈指の強打者として再び聖地に立つ姿が見てみたくなる選手であることが今日いやというほどわかった。うん、期待通り(期待以上🤣)。

 

そういう神村の強打線が鹿児島県大会同様に機能して7回コールドで試合完了。

 

 

ちょっと想定してなかった展開になってしまったが神村打線の破壊力は想像以上、今日の試合に関しては投打に沖縄尚学を圧倒した形となった。

 

コールド寸前の7回、なんとかそれを逃れたい沖縄尚学は「7番・レフト」で出場のシャーバーテーシャン迦くん(2年)のタイムリーで一矢。

 

 

 

粗削りな感はあるが思い切りバットを振り抜いてくるので甘いコースに入るとちょっと怖い打者。このタイムリーは食らいつくように打った気持ちの一打だったと思う😊。

 

さらにヒットは続きチャンスは拡大したかに見えたが神村守備陣の落ち着いた守りで次の塁を狙った走者を刺してゲームセット。

 

7回一旦レフトへ退いたものの、1点奪われたところですぐさま再登板、結局最後は先発の今村くんが試合を締めくくった。

 

 

この辺はなんとも手堅いという感じだが何が起きるかわからないとても、とても大切な九州大会初戦、小田監督の今村くんに寄せる期待の大きさを勝手に感じた場面でもあった。

 

投打にがっちり、スタメン全員が甲子園経験者という経験値の大きさもチーム力に加点される要因になっているのだろうか🤔。

 

これは神村かなり強そう…だがやってみないとわからないのが高校野球、一発勝負。

 

延長を制した日南学園との次戦も楽しみ⚾。

 

明日も…こりゃ高校野球かな☀。

 

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