先日家内が地元・佐賀で研修(?)か講演(?、この辺よくわかりません)に参加した際、対面に若い男性が座られていたようで聞けば、やはり佐賀出身で高校、大学と野球をされていた方らしい。

 

野球には全く詳しくない家内がその人と何を談笑したのかはよくわからないが名刺を頂いたようで、すぐさま「さっきまでこういう人と話してたんだけど、知ってる?」とLINEでメッセージが送られてきた。

 

家内の話に付き合っていただいたいうのは初村弘平さん。

 

 

当方が知らないわけがない(ーー)。

神埼清明から日本文理大へ。高校、大学と何度か見る機会があったが基本「1番打者」を任される超俊足の外野手。大学では1年時からリーグ戦で先発起用されていたが「ドラフト候補」に名が上がるほどの走攻守に秀でた本当にいい選手だった。

 

現在は仕事の傍ら、軟式のチームでプレーをされているらしいが家内に成り代わり、当方がお話させていただきたかった😓。

 

その初村選手も高校時代は優勝候補、注目選手として取り上げられた夏の佐賀大会、本日は佐賀の105回目の夏をおじゃま。

 

 

雨の影響で開幕が3日も遅れた佐賀大会。その後も1日流れて本日は大会4日目。

パンフは昨年までと制作会社が変わったらしく掲載されているのはベンチ入りメンバのみ。昨年までは巻末に全校、全部員の名前が掲載されていたがそれがなくなったのは残念😣。

 

しかも掲載されたベンチ入りメンバも情報は最新のものではないようで実際のメンバとは異なっているところが多々ある。本日見た佐賀商ではパンフに掲載のない選手が2人もスタメンで出場していた。うーん、いろいろ事情はあるのでしょうが…。

 

糸島の自宅を出た時は今年の最高気温を記録する勢いのカンカン照り、覚悟決めて出かけたのだが佐賀との県境の山合はかなりの大雨。試合できるのだろうかとの不安もよぎったが、佐賀市内に入るとまだ雨が降った痕跡無し。

 

たださがみどりの森球場の上空は青空も見えるが、雨粒をたっぷり含んだような黒い雲が入り混じるなんか嫌な感じの空模様。

 

 

気温はとても高かったが風が強く、終始小雨がパラつくというコンディション。それでもプレーに影響なさそうなのは選手にとっての救い。

 

当方が見たのは第2試合から。

1塁側は早稲田佐賀。2017年以来、2度目の夏の甲子園を目指す戦い。

 

 

野球での推薦入学制度はないと聞いているが選手は東京、大阪初め全国からも集まってきている。佐賀の私学では屈指の難関校だが勉強も野球もできるというような選手が揃っているのだろう。

 

対するは神埼。うちの家内や義母もお世話になった高校らしい🙇。

 

 

佐賀市と鳥栖市の中間にある普通の公立校ながら2001年には百崎敏克監督の下、春夏連続での甲子園への出場歴を持つ。ただその後は部員不足などから苦戦状態、それでも今年の春は県準優勝と復活モード⤴。シード校として挑む夏、初戦としてはかなりの好カードである。

 

と言うか佐賀の初戦はすべて好カード😓。

昨日までの3日間で未だコールドゲームなし。最大得点差試合は"4"でその他の試合は1,2点差、しかもロ―スコアと接戦がほとんど。昨秋と今春県優勝の佐賀北、昨秋準優勝で九州大会に出場した鳥栖も1点差で初戦で姿を消している。

 

「実力拮抗」が過ぎる佐賀。奇しくも昨秋当方が(それぞれ別地区なれど)「1年生大会」の決勝で見たチーム同士の対戦となったが、この試合も簡単なものにはならなさそう。

 

■主将

両チームの主将はともに背番号「3」、ファースト任される選手。

 

⚾古賀裕己選手(3年)

 

1番打者での登場。主力に2年生が多いチームにあってリードオフマンとしてしっかりとチームをけん引。リードを許す展開で迎えた8回、この選手のヒットを足掛かりに怒涛の逆転劇につながった。主将の役割はしっかりと果たせたのではないかな。

 

⚾高山申吾選手(3年)

 

こちらは昨年春に見た時から4番打者、センスとパワー両面でかなりいい選手だという印象が残ったが今日は背番号「3」ながら代打からの途中出場。でもこの選手が打席に登場するとベンチ、スタンドのボルテージは最高潮に達する。なんかそういう存在なのだろう。

 

中学時代は軟式の県代表にも選抜された選手らしいが、部活"引退"後もポニー九州・佐賀Vの一員として練習を続けていたようだ。卒業迫った2月の「仲里清杯」でプレーする姿を当方も見たことがある。野球も勉強も…の代表的な存在なのかもしれない。

 

■先発投手

 

⚾平田友希選手(2年)

 

昨秋の1年生大会でも「6」を背負って先発のマウンドを任されていたが今日も「5」番ながら先発。右のサイドハンド、ストレートは120㎞前半というところだが緩いボールをコース一杯に投げ分けて打たせて取るピッチング。

 

この試合もその持ち味出して8回途中まで好投。昨夏も1年生にしてセカンドで出場していたようだが野球センスというのか器用さを持った選手なのだろう。

 

⚾高城壮選手(3年)

 

対する早稲田も先発は「1」番ではないこの投手。糸島の子のようだが西福岡M出身?。

 

力強い速球と縦の変化、角度を感じるピッチングで5回無失点と好投。そこで一旦マウンドを降りたが9回に再登板、スターターとクローザーの両方の役割を1人で果たした。5番を打つ打撃の方でも2打席目にレフトへのタイムリー、投打両面で早稲田の屋台骨を支える選手。

 

■2年生4番打者

この試合で楽しみにしていたことの1つ。昨秋の1年生大会でそれぞれ4番を任されていた選手がこの試合でも4番打者としてスタメン登場。

 

⚾田中晴翔選手(2年)

 

巧さとパワーを兼ね備えた打てる捕手。1年生大会決勝でも大切な場面で貴重なタイムリーがあったが、2年生ながらチャンスに強い頼れる4番打者である。今日の試合もセンター右へ運ぶ2ベースに犠牲フライとしっかりチームに貢献。

 

 

1年生大会の決勝では4安打したが、しっかり自分のポイントでボールを捉えるミート力がある。秋以降もクラッチぶりが楽しみな選手になってきそう。

 

⚾山元良介選手(2年)

 

この選手の打撃もとてもパワフル、今日は1打席目にいきなりライトの頭上を破る先制のタイムリーツーベース。やや内側のボールのようにも見えたがしっかり呼び込んで「溜めて溜めて解放💣」、この選手の持ち味は逆方向に痛烈な強打が打てる技量とパワーを持つところだと思う。

 

 

狙いすましたような一撃、とても心惹きこまれる迫力満点の一打だった。

 

中学は大阪・豊中のシニアでプレーしていた選手。決して大柄ではないものの下半身中心に体格は立派でその身体の強さ、逞しさを活かした粘りを感じるスイング。うーん、楽しみしかない。

 

■好打

その他にも巧さや力を感じさせてくれる選手はもちろんいる。

 

⚾中井晴太選手(3年)

 

背番号は「12」ながら主将の高山くんに替わって(?)「3番・ファースト」での出場。昨夏もクリーンアップ、捕手でスタメン起用されていたようだ。今日の試合はレフトとライトへそれぞれヒット1本ずつ。

 

 

広角に打ち分けていたが決して当てにいくようなスイングではない。この選手も縦横にほれぼれするような立派な体格、ツボにはまればオーバーフェンスも軽く狙える力量を感じる。中井くん、山元くん、高城くんと並ぶ主軸は佐賀でも屈指のクリーンアップではなかろうか。

 

⚾伊生周平選手(2年)

 

昨秋の1年生大会で最も印象に残った選手。ミート力の良さと脚力、鳥栖球場で放ったランニングHRは昨年見たHRの中でも強烈なインパクトが残る一打となった。

 

今日は背番号「15」ながら「2番・ライト」でスタメン。1打席目にいきなりライト前へうまく合わせると2点を追う8回は先頭打者でライト線へ運ぶ一打、この一打で3塁陥れた脚もやはり魅力的。

 

 

この一打が神埼反撃のきっかけとなったがなんか難しいボールを巧いこと拾う、払うという感じのバットコントロールが抜群。

 

左投げ左打ち、確か1年生大会ではリリーフでマウンドにも上がったが秋以降、投打でチームをけん引するリードオフマンになってくるかも。三田川中なのかぁ、なるほどなるほど🤔。

 

なんか落ち着かない終始降り続く小雨、それが7回表終了時に突如大粒のものになり、一気にスコアボードがかすんで見える状況になった。

 

 

試合は中断、マウンド後方にはあっという間に水が浮き出した。

 

 

そう言えば昨夏この球場で見た北陵と佐賀北の試合は途中降り始めた雨が止むことなく、結局中止、「継続試合」になったことがあった。それだけは勘弁願いたいと祈るように雨雲の行方を見守っていたが幸いにも10分程度で雨は上がり、係員の方が防水シートを敷こうとされた瞬間に試合再開。

 

そんな水入りもあった試合、試合は1-2と神埼1点ビハインドで迎えた8回表、田中(晴)くんの犠牲フライで同点に追いつくとさらに5番・レフトの久米剣斗くん(3年)がライトへ痛烈なヒット。

 

 

この一打が早稲田守備陣のミスも誘ってついに神埼が逆転、この試合初めてリードを奪った。

 

 

久米くんは守備でも貢献。4回、2点目を奪われ尚もピンチ、レフトへ上がったフライは追加点の犠牲フライになるかと思われたが久米くんの好返球で本塁生還を阻止、一気に早稲田に流れが傾きそうになったのを食い止めた。ナイスプレー!!

 

終始押され気味の神埼が逆に2点をリード、この辺さすがシード校だなぁと感心したのもつかの間、その裏すぐに同点にされると高城くんのタイムリーで早稲田が再逆転。

 

 

高城くんはこの試合2本目のタイムリーヒット。

 

 

投げて打っての見事な活躍ぶりだが結局これが決勝点となり早稲田が初戦を突破。

 

 

どこも差がない接戦が続くこの夏の佐賀、結局この試合も1点差の好ゲームとなった。

 

佐賀で聴く「都の西北」。

 

何か神宮に来たかのようなちょっと不思議な感じも覚えるが熱唱している控え部員、保護者の方々もどこか誇らしげ。ここは「早稲田の森」ではなく「みどりの森」だとしても(^-^;。

 

とにかくこの試合は早稲田の4番・山元くんの豪打がすべて。

 

 

3本の長打含む4の4で3打点の大活躍。逆転されて迎えた8回の打席も走者2人を置いてまたしてもライトの頭上を破る同点打。三塁まで到達した走塁ももう全力で立派。

 

 

多分初球だったと思う、甘い球はどんどん行く、そういう積極性が生んだ同点打だったかもしれない。逆に神埼バッテリーはもう少し慎重に入ってよかったかも…なんてことは素人の余計なお世話🙇。

 

今日は大阪から親御さんも応援に来られていたのだろうかとかいらぬ心配までしてしまったが次戦以降もこの"2年生4番"のバットには要注目である。

 

神埼もシード校らしい堂々とした戦いぶりだったと思う。センターライン中心に2年生が主力に名を連ねるチームなので秋以降、そして来年の夏がとても楽しみなチームになってくる。

 

 

2021年の春は部員不足から佐賀東との連合チームで春季大会へ出場。甲子園出場歴あるチーム同士の連合は全国で他に例がないと聞いた。

 

それでもその年4月には古賀主将初め10人の新入生が入部、昨年も10人の1年生が入部しその10人で佐賀東部地区の1年生大会を制した。そしてその20人の力を合わせて春季大会は県で準優勝するまでに復活を遂げたのは見事👏。

 

 

今年は何人の1年生が入部したのだろうか。

あー、パンフに掲載があれば(ってしつこい😓)。

 

にしても佐賀の夏、まったく先が読めず。

 

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