昨日(6/10)の投稿の続き、クラブ選手権福岡県予選のことを。
この日はこの大会を見に行くとかなり前に決めておきながら、朝起きるとやっぱりどうしようかななんてちょっとグズグズしてしまったが、ベッドの上で「一球速報」の各チームの登録メンバーを見ているとこの投手の名前を発見した。
これで北九州確定、バタバタと準備して自宅を出発。
大学時代、国立大ながら強豪相手にすばらしいパフォーマンスを見せてもらった投手。当方の中では"行方知れず"になっていたがようやく現在地を把握、この日の登板があるかどうかはわからないが気になるものは仕方ない。
さてこの気になる投手の登板はあるのか。
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大会1日目の第2試合は今年からJABAに加盟、北九州を拠点に活動する新規参入チーム同士の対戦となった。
GENESIS FUKUOKAはこれが初見。
もともと昨日この大会を見に行こうと思った理由の大きな1つがこのGENESISを見てみること。
こういうチームが立ち上がったというのを知ったのも今年に入ってからのことになるが、いろいろネットを見ても所属選手の情報は少ない。果たしてどういう選手がいてどういう野球を見せてもらえるのかもう興味津々🤔。
GENESISにとってもこれが初の公式戦になるのではなかろうか。
試合前のシートノックを打つのは中間高校出身の松本大樹監督兼"部長"兼"マネージャー"(←いろいろ役どころが多そうです)。
まだ若い監督さん、選手も兼任しているのだろうか。
なんか初々しいと言うか見ている当方も緊張してしまうシートノックだったがこれからきっとどんどん慣れていきます(←どの目線からのコメントでしょうか🙇)。
対戦したのはARC九州。
こちらは4月の都市対抗1次予選で1度視察済だが九州社会人の名門・JR九州と1点差の接戦を演じるという新チームとは思えない強い野球を見せてもらった。
この試合は伊東勤総監督もユニフォームを着てベンチ入り。
なんかこの大会にかける意気込みを感じる。
先日見たTVの野球中継、エスコンフィールドでの試合で解説をされていた気がするが、このチームの指導しながら全国を飛び回っておられるのだろう。
さてNewface同士の対決はどういう試合展開となるのか。
■投手
ARCはこの日楽しみにしていた選手の1人が先発。
⚾今井翔投手(八幡南-福岡工大-鹿児島DW)
この投手を見るのは高校時代以来8年ぶり、前回は桃園球場での春季北部大会だった。
八幡南高校に左右の好投手、二枚看板がいるという噂を聞きおじゃました試合。確かこの試合今井投手が先発のマウンドにあがった。
ちなみに対戦相手は折尾愛真、こちらにも新井悠太朗投手(現・明治安田生命)という好左腕がいてなんかとても見応えのある投手戦を見せてもらった記憶が残っている。
その後大学、社会人で見る機会がなくARCに入団したと知って是非もう1度見てみたいと思っていたのだが4月に当方が見た試合では登板がなかったので昨日先発できてくれたのはよかった🤗。
球速は130㎞台ながら伸びを感じる速球を中心に緩いカーブや低めに落ちるボールを使って危なげない立ち上がり。安定感と言うかある種の凄みさえ感じるピッチング🤔。
ARCにはこの今井投手、4月の都市対抗で見た山田翔輝投手、永田清瑛投手など好投手が揃っているがその他にもなんか気になる投手がまだいる。
昨日はボールボーイをしていた辻丸弘樹選手(浦和学院-中部大(準硬式)-Central Arch)もその1人。
ひときわ目立つ190㎝近い長身、強豪・浦学出身のこの投手はどういうボールを投げるのだろうか。
大学時代にとても力強い投球を見せてもらった杉尾剛史選手(宮崎日大‐宮崎産経大-日立製作所)もまた見てみたい投手の1人。
日立に入団したこともそして退団したことも当方にとっては大きなニュースだったが2年前、会瀬球場をおじゃました時にも投球を見る機会はなかった。次回は気持ちの入ったボールで打者を押し込むマウンド姿にまたお目にかかれることを期待したい。
GENESISは登録メンバー見ると投手登録はわずか4人、昨日はそのうちの3人がマウンドに上がった。
⚾谷口愛弥投手(邑久)
⚾徳川竜馬選手(益田東-至誠館大)
谷口投手は岡山の高校出身のようだがそれ以降、GENESISに入団するまでどこに所属していたのかはわからない。決して球威で抑え込むタイプではないが緩急をしっかり使って打たせて取る投球が持ち味のようだ。
徳川投手は年齢的に大学卒で社会人1年目の選手。この投手はどんどん打者の内角を突く気持ちの強さがいい。140㎞を超えるような速球はなかったがそれでも"かわす" のではなく"攻める"投球(←そう見ましたが違ってますでしょうか😅)。このスタイルは是非に続けてもらいたい。
そして試合開始直後からブルペンでの立ち投げで準備していた3人目の投手。「出番あるのかなー」っとずっとやきもきしていたが6回についにマウンドへ🤣。
⚾大井竣平選手(長崎西-福岡教育大)
うーん、そうこないと。これでこの日のミッションコンプリート🤭。
初めてみたのは福教大グランドでのオープン戦だった。
福教大らしからぬ(←と言っては本当に失礼ですね🙇)スケールの大きさを感じる本格派投手。力強いボールで相手チームの打者を抑え込む姿に一目惚れ⁉。当方の近くを通りかかった女子マネさんに名前を教えてもらってこの投手の存在を知った。
当時まだ1年生だったが既にリーグ戦デビュー済、その後当方もリーグ戦で何度か見る機会があった。
おそらく球速は140㎞台中盤は出ていたのではなかろうか。それに鋭い変化球も交えて九共大や九産大とも互角に渡り合う好投手だった。昨年は志望届を提出するも指名は無し、「プロも見る目がないなぁ」なんてブログ上で当方が勝手にドラフト1位で指名させてもらった😅。
久々の実戦、本人も緊張感はあったと思う。いきなり無死満塁の大ピンチを招くも、そこは落ち着いたマウンドさばきで三振、Wプレーと無失点で切り抜けたのはさすが。
正直、まだ大学時代の全盛期の半分の力も出てなかったように思うが、クラブチームでの新たなスタートを切ったばかり。これから社会人選手として大学時代を超えるような輝きを放つ投手になることを(勝手ながら)に大いに期待させてもらいたい!!
■捕手
GENESISのスタメンマスクはその大井投手と大学でバッテリー組んでいた選手。
⚾徳永直樹選手(小倉-福岡教育大)
2人同時での入団⁉、(多分)気心知れた間柄なのでGENESISで相乗効果が生まれるかもしれない。
徳永選手は昨日は5番打者、まぁスイングは強烈でとても力強い😵💫。
目一杯のフルスイング、1つの空振りやファールチップが相手バッテリーの警戒心を生むと思う。
3打席目だったろうか、センターへ会心のライナーで運ぶヒット。
この日のGENESISの中では間違いなく一番いい当たり、しっかり外野へとボールを運んだ一打となった。大井投手とのコンビでチームを盛り上げる存在になってくるに違いない。
⚾氏家稜介選手(聖光学院-郡山BBC)
こちらは4月の都市対抗予選でも途中出場で見た選手。福島の甲子園の常連校の出身だがまぁ元気があって見ていてワクワクする🙂。
そんな感じなのでいじられキャラ(?)。バックネット裏間際に上がったキャッチャーフライ、野手陣からは「死んでも捕れ!!」とか「バックネットよじ登れ!!」とか"愛のある"声が飛ぶ♥。うん、いい感じです。
この試合では打つ方でも活躍。レフト、センター、ライトへ3本のヒットで猛打賞。
コンパクトにそして強いゴロ、ライナーを打つという意識が感じられるバッティング。捕手出身の伊東総監督の指導の下、さらにいい捕手へと成長していけそうな(勝手な)予感。
■野手
その他、この試合にはこんな選手たちが出場。
⚾中嶋飛翔選手(香椎-福岡BBC)
「1番・レフト」での出場。この選手は昨年、佐賀魂とのオープン戦で見たこの選手だと思う。
福岡BBCからの移籍選手になるのだろう。こちらも1番打者ながら外連味のない思い切りのいいスイングが印象的。
脚もありそうだが外野の頭を超す小力も備える打者。油断するといきなりガツンとやられそう。
⚾中根甚平選手(菊川南陵-静岡硬式野球倶楽部)
この選手が主将だろうか、試合前からフィールド上でチームを仕切っている様子がガンガン伝わってきたがなんか"雰囲気"を感じる選手。
静岡出身、その地元のクラブチームから移籍してきた選手のようだ。「4番・ショート」、現チームの中核となるような存在。
昨日はヒットこそなかったがスイングはシャープで長打力も感じるし広角に打てそうな巧さも感じる。この選手の打撃如何がGENESISの得点力につながっているのだと思う。
⚾田中優稀選手(下関商)
山口の古豪出身、その後の所属チームは不明。昨日は「9番・ファースト」、3回の1打席目に放った打球は三塁線へのゴロとなりベースを直撃、大きく跳ねてレフトへ到達するチーム初安打となった。
というかこれがGENESISとして公式戦初安打⁉
田中選手は次の打席でもサードへの内野安打とマルチヒット、苦しんだ打線にあってしぶとく出塁するあたり、なんか持ってる感じの昨日の試合となった。
⚾山下遼選手(済々黌-鹿児島大)
ARCには鹿児島大出身の選手もいたとは前回気が付かなかったがこれは当方的には応援せざるを得ない🤔。
本来捕手のようだが昨日は「5番・ファースト」、全国から集まった強者たちの中で国立大出身の新人がクリーンアップを任されるとは打撃に関してかなり期待されているのだろう。ヒットにはならなかったが強い打球のゴロで打点1、強打の片鱗は見せてもらった。
済々黌なのかー。今年の大学選手権では鹿屋体育大の済々黌出身選手たちが大いに活躍したが山下選手にも是非に頑張ってもらいたい🤗。
そして昨日の試合はこの選手達の快打でARCが試合をものにした。
⚾鶴巻璃士選手(埼玉栄‐平成国際大-いろいろ多数)
この選手がチームの主将。これまでのキャリアはARCの公式HPを参照して記載させてもらっているがオーストラリア、チェコなど海外含めていろんなチームを渡り歩いてきたまさに"歴戦の士"である。
昨日は初回、いきなり右中間を超えていく3ベースで出塁すると相手バッテリーミスの間に先制のホームイン。
その後も犠牲フライや痛烈なライト線への長打などこの選手の持つ打撃の技術、パワーをしっかりと見せてもらった。いやぁ、絵になるいい打者。この選手がこれまで経験してきたことはチームにとっても大きな財産になるのだろう。
ナイスバッティング、カッコいい!!
⚾伊敷聖羅選手(嘉手納-九州総合スポカレ-てるクリニック-美唄BD)
沖縄出身のこの選手も「球歴」は豊富。公式HPに記載はないがビック開発BBCにも在籍していた⁉
本来は投手登録、だが4月に見た都市対抗予選の時もそうだったがバッティングもかなりいい❗
「7番・DH」でタイムリー含む2安打、沖縄つながりでいくと今年楽天に入団した平良竜哉選手張りのフルスイング、見ていて気持ちいい思い切りの良さ。次回はマウンドに立つ姿も見れればと思う。
試合はコールドでARCが勝利。続く第3試合で第1試合で勝利した福岡オーシャンズ9との「代表決定戦」に臨むことになった。
打線もよく打ったが先発の今井投手も(当方の勝手な)期待を大きく上回る好投、11三振を奪っての7回完投勝利。
最後までツケいる先を感じさせない圧巻(余裕?)のピッチング。とにかく「1日2試合」という中で1人で試合終了させたのは大きい。楽しみに見に来た選手が期待以上の結果を出してくれる、これぞ当方の野球探訪の醍醐味🤗。
とまぁいろんな選手が見れて当方的には大満足の試合だったが、最後にさらなるサプライズが😵💫。
⚾渡辺勝選手(東海大相模-東海大-中日)
6回に代打で登場、その時は気が付かなかったが試合後に大会パンフを見返してびっくりした。こんな選手まで入団していたとは知らなかったがARC、おそるべし😓。
渡辺選手と言えばとにかくTVで見た甲子園、1番打者として打ちまくりチームを優勝に導いた打撃がとても印象に残っている。
ということでちょうど東京単身している頃でもあり、渡辺選手が見れるのではないかと東海大相模グラウンドをおじゃましたことがあった😅。
もう10年以上前に"ガラ携"で撮ったこのうすボケた写真、間違いなく相模のグラウンドである。何の当てもなくおじゃましてみたがなんと報徳学園を招いての練習試合中、渡辺選手はもとよりなんかとてもいいものを見せてもらった。
別におっかけではないが大学時代にもリーグ戦で視察。
これまた本当に渡辺選手がどうかわからない写真(←本当にそうです)だがこのとき2年生、既に大学でも1番打者として活躍していた。
プロ入り後の情報は把握していなかったが昨オフに自由契約となり、どういうつながりからなのかは当方の知るところではないがコーチ兼任として最近ARCの一員となったようだ。
うーん、また北九州で再見できるとは。
まだ29才、渡辺選手の今後の活躍にも注目せざるを得ない👀。
初陣のGENESISはまだこれからのチーム。
どのクラブチームも初戦はこんな感じだと思う。REXパワーズも初戦はこうだったように記憶している。
パンフ見る限り部員は松本監督入れて15名、これから楽しみな新人がまた入ってくるのだろう。
2試合目が終わったところで球場を後にしたが、第3試合はARCが勝利し福岡予選突破、鹿児島で開催される九州予選に進んだ。
そして本日は試合見に行けなかったのが残念だがREXパワーズが連勝し福岡2つ目の枠をGET、強いなぁ😣。
福岡代表両チームの九州大会での勝利を祈念して2回に渡るこの投稿は完了。
選手の皆さん、いい試合をありがとうございました⚾。