桜ほぼ満開の春日公園。

 

 

今年も本当にいい季節を迎えた。

 

先の週末は糸島Eの遠征で沖縄へ。

 

 

雨にも祟られ野球はちょっとしかなかったがその話はまた後日。時系列は前後するが本日の高校野球のことを。

 

2月に「おいどんカップ」を見て以来、3月は糸島E関連の試合以外に野球を見る機会がない。本日はとても春麗らかな絶好の野球日和、ということで年度末の有休消化、今年最初の高校野球、福岡県春季大会で春日球場をおじゃましてみた。

 

 

もう"爽やか"という言葉以外に今日の空気感を表現する言葉を思いつかない。仕事されている方には本当に申し訳ない限りだが優しい春の日差しとややひんやりとした春風の中、ただボーッと野球観戦。当方にとってこれ以上の至極の時はないm(__)m。

 

第1試合は南部大会の4回戦、これに勝利すると明日行われる福岡高校とのベスト8・福岡県大会をかけた一戦に進出することが決まる大切な試合。

 

三塁側は福工大城東、昨年の夏大会の前、ほんの少しだけ練習試合で見て以来。

 

 

この春季大会はここまで2試合1失点と強豪らしい試合展開。昨秋は4回戦で福岡工に1-2で惜敗しているが例年地力はある高校、今年は2006年の夏以来3回目の甲子園を目指しての戦いがこれから続くことになる。

 

対する一塁側は沖学園。

 

 

こちらは2試合連続完封での勝利、投手陣中心にしっかりと守りから試合が作れているようだ。昨秋は3回戦で修猷館に敗れているがこちらも2018年の夏に甲子園に出場している強豪校。現在、糸島EのOBは在籍していないが4月から1名進学する予定、よろしくお願いします(^-^。

 

ということで例によってこの試合で気になった選手たちを。

 

■1番打者

 

試合前のシートノック、このレベルまでくるとどのチームの二遊間も流れるような動きが光る選手が多いが沖学園ではこの選手。

 

⚾時里恵后選手(2年)

 

小柄な選手だがしっかりとグラブは下から上へと基本に忠実にさばけていて見ていて安心感のある選手。いいセンスを持った選手なんだろうなぁと見ていたが1番打者で登場。

 

 

やはりそう来たかという感じ。

スイングはとてもコンパクトでコンタクト力が高い。この試合ではセンター前へヒット1本、脚もありそうでいい選手。この試合、沖学園のスタメンでは唯一の2年生ではなかっただろうか。これから楽しみな選手になってきそう。

 

⚾谷口詠昇選手(3年)

 

城東ではこの選手、しっかりした体格から左右に軽快な動き。この選手は昨年"ちょっとだけ"見た練習試合でフェースガードをつけてサードを守っていた選手ではなかろうか。

 

 

何かケガでもあったのだろうか。それでもバッティングの力強さはとても印象に残ったが、前チームから主軸を任されるこの選手も今日は1番打者での登場。

 

 

今日はヒットこそなかったものの2つの四球で出塁、長打力もありそうで相手投手も必然的に警戒したかな。この選手が1番打者で暴れまくれば城東高校、17年ぶりの夏の聖地も視野に入ってくるのではなかろうか。

 

■先発投手

 

ここまで相手チームに得点をほぼ許すことなく勝ち上がってきた両チーム、先発投手は持ち味出して好投。

 

⚾黒鳥琢磨選手(3年)

 

アームのように一旦右腕を後ろに引いて一瞬止まった後、担ぐようにして丁寧にコースに投げ込んでくる投手。球速は120㎞台だったが変化球のキレ味よく、緩急を駆使。今日は立ち上がりやや制球に苦しんで初回に失点したがその後は4回まで得点許さず。そこでマウンド降りたのはやや早い気もしたがなんか面白い投手になってきそう。

 

⚾園田純規投手(3年)

 

こちらはすらっとした長身から140㎞超の速球を中心とした組み立てで相手打線をねじ伏せていく本格派投手。こちらも昨年"ちょっとだけ"見た試合で投げていたこの投手だと思う。

 

 

初回、先頭打者を137㎞の伸びのある速球で三振を奪うとその後は140㎞超を連発、今日見た投手の中では圧倒的に1番速かった。なんかまだまだ伸びしろありそうで夏には福岡で注目される存在になってくるかもしれない。

 

■4番打者

 

4番はさすが、両チームともに力のある打者が座っていた。

 

⚾内藤颯選手(3年)

 

前チームから4番を任される強打者、この試合でも2安打1打点と存在感を示してもらった。長打力もありそうだがセンター前へうまく運んだタイムリーはバットコントロールの良さも感じる。加えて盗塁決めた走塁技術もなかなかのもの。

 

⚾齋藤優貴選手(3年)

 

左打者が7人並んだ今日の城東打線において貴重(?)な右打者、いかにも力がありそうなスラッガーである。この試合ではしっかりとレフトへ2本のタイムリーとチームの勝利に大いに貢献。フレッシュ・福岡W出身、懐深そうなスイングはオーバーフェンスも十分に期待できそう。

 

■3番打者

 

4番打者を抑えてこの試合では両チームの3番打者が野手の中では最も当方の印象に残った。

 

⚾前川泰我選手(3年)

 

こちらの選手も昨夏は1番打者で活躍、パンチ力のありそうないいスイングするなぁと見ていたら3打席目には右打席で登場。

 

 

左投手の時は右で打つスイッチヒッターのようだ。高校野球でスイッチは数少ない存在だと思うが前川くんには是非にこのスタイルを続けて欲しい。二刀流やスイッチ、そういう多様性を持った選手が台頭してくる時代に突入したかもしれない。

 

⚾照屋天琉選手(3年)

 

攻守にこの試合でもっとも印象に残った選手。3打席目だったろうか、レフトへ詰まりながらも運んだ打球はほぼライン上に落ちるヒット、その当たりで一気に三塁を陥れた。

 

 

迷いのない思い切りのいいスイングは見ていて痛快、三塁まで進んだ走力もかなり魅力的。名前からして沖縄出身の選手なのだろうか(違っていたらスミマセン!!)。この身体能力の高さはいかにも沖縄の選手らしいが今年の沖学園の打線を引っ張る存在になってくるのだろう。

 

■ポニーリーガー

 

やはり気になります、ポニーリーグ九州連盟出身の選手(^-^;。

 

⚾北岡英虎選手(3年)

 

本日は2番・センターでの出場。躍動感ある外野守備と力強いスイングは福岡P時代から光っていた。

 

 

土日に行われたポニー・沖縄大会でも好ゲームを演じた福岡P、やはりいい選手を輩出している。北岡くんはいわゆる"今風"の2番打者、力強いスイングは外野の頭を超える力は十分にありそう。勝手ながら大いに期待したい選手。

 

さて試合はともに6安打ずつながら要所をしっかりと締めた城東が勝利、明日の南部大会・代表決定戦へコマを進めた。

 

 

やはり立ち上がりは難しい…、沖学園は初回に4四死球で2失点したのが響いた結果になったが、そういうことを上回る圧巻の投球を見せてくれた園田くんの好投にこの試合は尽きる。

 

 

今日のMaxは141か142か。沖打線に粘られるシーンも多々あり、結構な球数を放ったと思うがそれでもピッチングは尻上がりにギアチェンジ。当方が数えた限りでは11個の三振を奪ったがとても楽しみな投手がまた福岡に増えた。

 

園田くん、ナイスピッチングでした!!

 

という感じでできるだけ簡潔に投稿(それでも結構長いかな…)。

 

この後の第2試合のことはまた後で。