本日日曜日は昨年から継続開催中の糸島E・体験入団会。

 

 

 

毎回元気な6年生が参加してくれているが本当に楽しそうに野球に向き合っている姿はまさに原点という感じ。そして夜には1回目の入団説明会。

 

 

多くの選手、保護者の方に参加いただけたのはよかった。既に入団表明してくれている選手、平日の練習にも参加してくれている選手もいるが1人でも多くの野球大好き少年に入団してもらいたいという気持ちは当たり前のこと。

 

入団説明会でもお話ししたが(いまさらながら)糸島Eはポニーリーグに加盟している。

 

 

以前は"ジャパンリーグ"という福岡、佐賀、山口のチームで構成された独自のリーグに所属していたがそのジャパンリーグのチームが揃って移籍する形でポニーリーグ九州連盟が誕生した。

 

国内の中学硬式野球ではボーイズリーグ、リトルシニアがチーム数、所属選手数でいくと断然多く、ポニーリーグはそれには及ばないが世界的に見れば最もチーム数も選手数も多い組織である。アメリカにおいてはメジャーリーガーの実に7割がポニーリーグの出身とのこと。A・ROD、Ken Griffey Jr.、Barry Bonds、Mark McGwireなど名だたる歴代のスラッガーたちもポニーリーグ出身である。もちろんNPBにもポニー出身選手はいるが"侍JAPAN"・栗山英樹監督もその1人(東京・小平ポニー)。

 

国内においては少子化、野球人口の減少が懸念されるようになって久しいがそれでも唯一チーム数、所属選手数を伸ばしている連盟がポニーリーグとのこと。「Super Pony Action 2020」で規定された独自の球数制限などとにかく「選手ファースト」、高校からの本格的な野球が始まる前にケガや故障から子供たちを守ることがポニーリーグの指導理念の土台となっている。

 

(後付けかもしれないが)"PONY"はProtect Our Nation's Youthの頭文字を取った名称でもある。国の大切な青少年を守るという理念が組織名にも埋めこまれているというのは当方も最近改めて知った(^-^;。最終目標はNPBではなくメジャーというのが当たり前になったグローバルな近年の野球事情、こういう取り組みがポニーリーグの選手数増加にもつながっているのだろう。

 

糸島EのOBたちも高校、さらには大学や社会人、そしてプロで頑張っている選手がいるが中には変わったキャリアを歩んでいる選手もいる。

 

 

小学生の頃はキャプテン、糸島Eでもリーダシップ発揮して内野手として活躍したが、野球以上に長距離走の実力がすごかった。高校へは陸上で推薦入学、現在は亜細亜大の陸上部でなんと主将を任されている。本当に人間誰しもどういう可能性を秘めているかわからない。昨年の箱根駅伝は予選会で敗退してしまったが2006年は総合優勝を果たしている亜大、昨年は明治神宮大会で糸島EのOBが神宮の打席に立ったが、来年は是非に箱根路を走るOBの姿も見れたらと思う。

 

少し話は逸れたが選手たちの秘めた可能性を壊すことなく伸ばしていく、そんなポニーリーグの理念にも即したチーム運営をしている糸島Eへ入団してくれる"New Face"達を心待ちにしたい。

 

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既に結構長くなったが"New Face"に関して雑感を。

 

先日社会人・KMGホールディングスの4月新入団選手の情報をネットで見つけた。主な大学生の進路はBBM社発行の「大学野球 秋季リーグ決算号」に掲載されていたがそれに記載がなく当方が(勝手に)気になっていた選手の1人、東海大九州・平野航選手の名前がKMGの中にあったのはホッとした(←本当に余計なお世話ですm(__)m)。

 

 

上背は170㎝に満たない投手としてはかなり小柄な選手だがその体躯から投げ下ろす速球は150㎞に迫る。切れ味鋭い変化球も打者からすると厄介な投手、社会人でまた見れたらいいなぁと思っていたので福岡のチームというのはありがたい。東海大九州には他にも気になっている選手が複数名いるのでどなたか情報お持ちでしたらお願いします(^-^;。

 

KMGには福岡大の150㎞オーバーの剛腕、木下里都選手も入団。

 

 

こちらは体格も立派で素質としては申し分ない。全国の舞台からここ数年遠ざかっているKMG、やはり投手力は大きな要素になってくる。平野投手、木下投手の社会人での活躍がとても楽しみ。

 

打者では長崎国際大の重田魁士選手が入団。昨年はリーグ戦、オープン戦と2度見る機会があったがとにかくバットコントロールがよくてコンタクト能力に秀でた選手である。

 

 

秋季リーグ戦は首位打者も獲得した選手だがセカンドの守備もとても軽快。この選手にも是非に新風を吹き込んでほしい。

 

その他、雑誌「大学野球」に掲載されていた福岡の社会人チームのNew Face。

西部ガスには宮崎産経大の強肩・強打の捕手、松山翔太選手が入団。

 

 

たまたま鵬翔高校時代から見る機会があったが守備陣を統制する扇の要としても、長打も期待できる打撃面でも光る九州大学球界きっての好捕手。西部ガス入団とはこれまた当方にとっては嬉しい限りだが大学の先輩・八木大輝選手とチームの屋台骨を支えるような選手になってもらいたい。

 

JR九州には北九州市大から平野皓清選手が入団、長身のサイドハンドは社会人でも面白い存在になってきそう。

 

 

なかなかいないタイプの投手、この個性にさらに磨きをかけて欲しいところ。平野選手は(我が家の息子もお世話になった)筑前高校の出身、野球に関しては無名に近い公立校だが筑前から社会人へ進むのは西南学院大から三菱重工名古屋に進んだ下津浦啓太選手以来になるのではないかな(?、正確ではないです)。

 

 

やっぱ筑前のOBには頑張ってもらいたい。平野投手がチームでどういう役割を担ってくるかに注目。

にしても下津浦君、元気にしてるかなぁ~。

 

その他の"New Face"についてはまたの機会に✋。

 

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さてまたここで一気に話は変わるがセンバツのことへ。

来週、1/27にはセンバツに出場する36校が発表になるという。さてどの高校が選ばれるのか、気になりだすとキリがない…。

 

九州の一般枠は昨秋の九州大会ベスト4チームでほぼ決まりという見方が多いようだ。

 

優勝の沖縄尚学は完全に当確。現ホークス・東浜投手を擁して沖縄勢として初めて全国制覇(センバツ)を成し遂げた高校であることはいまさら言うまでもない。その東浜投手とバッテリーを組んでいた嶺井選手がDeNAからホークス移籍というのも興味深い。

 

その他にも今年、福岡大の内野の要としての活躍が期待される高良魁選手も沖縄尚学。

 

 

昨年、福大で主将を務めた高良練選手の弟選手。お兄さんは沖縄から熊本・城北高へと進んだが弟選手は地元の高校から甲子園にも出場している。なかなか訪問する機会のない沖縄、まだ尚学高校をおじゃましたことはないが、コロナがもう少し収束したら1度おじゃまさせてもらいたい。

 

長崎からは2校、海星と長崎日大。

 

 

 

どちらも学校からは離れた場所に専用のグラウンドを持っているが長崎県勢としては2009年、エース・今村猛投手を中心に快進撃を遂げた清峰以来のセンバツ制覇に2校で挑むことになる。

 

もう1校は大分商。校舎、体育館に隣接するグラウンドは決して野球専用ということではないようだ。

 

 

このグラウンドで源田壮亮選手や森下暢仁投手も汗を流して練習していたのかと思い浮かべるとなんか勝手に感慨にふけってしまいそう。

 

そしてもう1校、可能性があるのは21世紀枠で九州から推薦されている宮崎・高鍋高校。

 

 

高鍋町にある公立校だが先秋は県準優勝で九州大会に進出しているので現チームの野球の実力はかなり高そうである。なんと言っても過去夏6回、春4回の甲子園の出場経験を持つ強豪、夏はベスト4まで勝ち上がったこともあるが約25年、聖地からは遠ざかっている。

 

学校は高鍋町営球場・MASUDAスタジアムに隣接していてここが主たる練習場所になっているようだ。

 

 

以前、MASUDAスタジアムをおじゃました時にはグラウンド脇に高鍋高校専用の打撃練習用ネットも設置されていた。

 

 

毎年その選考過程が不可思議な21世紀枠、もうそろそろその役割も終えていいのではないかとも思うのだが選考結果はどうなるか。全く直接対戦もない全国9地区の代表をどうやって比較検討するのかはある意味興味深いが是非に九州から高鍋が選出されればと思う。甲子園で21世紀枠としての歴代最高の成績を、高鍋にはそういう期待でいっぱい。

 

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ということで冒頭の糸島Eの話に戻るが、なんかいい感じの勧誘用ポスターまで作っていただいてこれは在団の選手たちにも励みになりそう。糸島界隈のコンビニや飲食店などでご覧いただけます(^^)。

 

 

勧誘活動も重要だが3月末には沖縄遠征、ポニー全国大会へ出場することが決まっている。これが今年最初の公式戦。

多くのNew Faceが入団してくれることも願いつつ、在団生達も徐々に本番に向けてギアも上げていかないといけない。

 

さぁ練習、練習。

みんな冬の間に忘れてしまった野球を早く思い出さないと(-.-)。