週末、3連休。
大型台風も接近しており終日、小雨混じりのどんよりとした本日土曜日。
野球など見ている場合でもないのだが、唐津球場のブルペンでリリーフに備え準備する投手。
しかしまさかこの投手を今日ここでこうやって目にすることができるとは思いもよらなかった。
かつてはパ・リーグで最多勝投手の栄冠も勝ち取った元・プロ野球選手。昨年まででプロを退団、今シーズンから軟式に活動の舞台を変えていたとは全く知らなかったが、本当にこの投手がマウンドへ上がる姿が見れるのだろうか…。
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この3連休も社会人、大学、高校と野球の秋はまさに最高潮。にもかかわらず台風だけが残念、それでも今日土曜日だけはなんとかどこかのグラウンドおじゃまできそうな空模様。
ただ今日はまずわが子のバスケの試合から。
"ジュニアウインターカップ"という結構大きな全国大会の福岡予選とのことで野球気になりつつもそちら優先。会場となったのは東平尾公園内にあるアクシオン福岡。
東平尾公園はベスト電器スタジアムも設置される福岡県内トップの総合運動施設だがバスケの会場となった体育館も立派。
ここは初めておじゃまするなぁなんて思っていたのだが体育館の中に入って思い出した。もう10年近く前、糸島Eの関係で「指導者研修会」というのがあり、2日間に渡り講習を受けた場所である。
講習は基本、座学で行われたが中には「実技」もあってこの体育館を何周も走らされ息も絶え絶えになった苦い思い出がよみがえってきた(-_-;)。まぁそういうこともあって指導者の免状をもらったのだがどこにしまい込んだのやら…。
試合はお昼過ぎには終了、それから野球を見に行くことに。
いろいろ気になる試合もあるが、本日9/17から佐賀で開催される社会人軟式野球の天皇賜杯を見に行くことで決定、軟式とは言えこれだけ大きな大会を見れる機会もそうそうない(16金は開会式のみ?試合は本日、17日からのようです)。
今日は8会場で並行開催、1回戦が各球場で一気に3試合ずつ執り行われるという要領。
軟式に関する情報、知識は全くと言っていいほど持ち合わせてないので特にこの試合を見たいというのもなかったのだが、時間的にアクシオン福岡から第3試合に間に合いそうなのが8会場の中では鳥栖球場か唐津球場。「帰りが自宅に近い」という理由で本日の探訪先は唐津球場で最終決断。
本当は熊本代表で当方の地元・人吉から出場する文尚堂の試合が見たかったのだがこちらはバスケと時間がまるかぶりで断念( 一一)。
唐津球場へは第2試合の終了とほぼ同時に到着、きっちり第3試合に間に合った。
この試合に登場したのはまず北海道北(←北海道は南北2チーム出し)代表の六花亭。酪農の盛んな帯広に本社を置く「バターサンド」などで有名な製菓会社のようである。
この六花亭には今日いくつかのビックリがあったのだがその1つ目が試合前にシートノックを打つ監督。この方は以前、法政大で監督を務められた青木久典さんである。
ありがたいことにこの大会のことについては「一球速報」に試合経過のみならず全チームの監督・コーチ・登録選手が掲載されているので球場に着いてその情報を確認、青木さんであることを当方認識できた。
青木さんは法政大のOB、母校の監督に就任される前は北東北の強豪・富士大でも監督を務められた。なぜに青木さんが帯広で監督されているかはわからないが、なんかこれだけでもう強そうな印象を勝手に持ってしまう。
にしても青木さんは法大OBながらユニフォームはがっつり慶応カラー(^-^;。ネットで調べてみるとやはり六花亭の「中興の祖」、先々代社長(と現社長も)が慶応出身ということが少なからず関係しているのではと勝手に推測。
対するは鳥取代表の養和会。こちらは米子で病院、介護施設などを展開する医療法人のようである。
佐賀のひらまつ病院もそうだが医療法人系で軟式チーム持っているところって結構多いのだろうか。
試合前、養和会応援スタンドの中の偉そうな方が(←理事長?とか呼ばれていた気がします)、西武ライオンズの応援タオルを拡げてすごく大きな声で「ナオ!」か「アキ!」と連呼されていたが、すると「よくそんなタオル残ってましたね」と1人の男性が。
理事長(仮)さんはその男性に向かって「この野球部のプロ第1号はお前やけ、お前がおったからこの野球部はできたんや」というようなことを話されていた。
理事長(仮)さんが持つタオルには「松本直晃」という文字、今年からは北九州フェニックスでプレーする松本直晃選手のようである(オフなので今日の写真はありませんm(__)m)。
松本投手は今年オープン戦で初めて見たが西武ライオンズに2016年から2019年まで所属していた元NPB選手。環太平洋大卒業後に養和会に入り、軟式野球部の立上げに貢献、2年目の2014年には高松宮賜杯で全国ベスト4に進出した選手であるということを今日、今さらながら知った。
松本投手が軟式出身だったのは知らなかったが要は養和会はそんなチーム、こちらも期待できそうである。
ここまでで結構長くなったがここからこの試合で気になった選手たちを。
試合前のシートノック、もうどうしても養和会のこの選手から目が離れない(^-^;。これまでいろんな選手を数多く見てきたが中でも最重量級の巨漢、6番・サードで出場の小笹樹選手(開星)。
体重3桁は裕に超えてるだろうか🤔。それでもサードの守備は無難、難しい高いバウンドのゴロによく反応できていたし、難しい体勢からは判断よく1塁へワンバウンド送球となかなか器用。
決して見た目だけで判断してはいけない(←スミマセン、小笹選手m(__)m)。それでもやはり売りは打撃だろう。
レフトへの大飛球、惜しくもポールの2-3m左だったが距離は十分、一発の魅力がある強打者だと思う。
8番・捕手は福島直也選手(安来)、攻守にいいプレーを見せてもらった。
守備では初回、ヒットで出た走者の盗塁を阻止、先制点のピンチの芽をつぶした。打つ方では2打席目だったが、2番手投手の替わりっぱな、右方向へおっつけてのクリーンヒット、しっかり捕らえたいい当たりだった。
3番・レフトは金本太一選手(岡山理大付‐大阪体育大)、養和会の攻撃の中心選手のような雰囲気がある。
高校は岡山だが元々は地元・米子出身?この試合ではライトへうまく押っ付けるヒットがあったが腕っぷしの太さは長打力も感じさせてくれる。広角に強い打球が打てる選手なのだろう。
守備で見せたのはショートの足立大樹選手(境‐島根大)、このチームのキャプテンでもあるようだ。
風も強くて特にフライの処理は難しい試合となったが、ショート後方、レフトとの間に落ちそうな当たりによく飛びついてキャッチ。
今日は内野と外野の間にポトリと落ちるヒットが多く、それが得点につながっていったのでこのプレーは大きかった。ゴロのさばきも軽快、この辺はさすが鳥取の野球名門校出身というところだろうか。
対する六花亭、監督の青木さんにはまずビックリしてしまったが次に驚いたのは1番打者。1番・ライトで出場は宮崎産経大出身の安藤晃平選手(聖心ウルスラ‐宮崎産経大)。
安藤選手は大学時代に宮崎で見たことあるが、現在日立製作所に在籍する杉尾剛史投手と確か同期、大学選手権にも1番打者として出場している。
その安藤選手が何で北海道に…とこれまた驚きだがそれは置いといて今日の試合も素晴らしいパフォーマンス。初回、いきなりライト前へのヒットで出塁。
とても思い切りのいいスイング。7回の打席だったか2球続けて大ファールがあったが飛距離的にはフェンスオーバー、パンチ力も十分の核弾頭。うーん、やっぱいいバッター。
6番・捕手で出場の上野純輝選手(東海大四‐東海大札幌キャンパス)もヒット1本、こちらはNPBではないが四国IL・徳島ISに所属していたやはり元プロ選手。
それもあるが高校時代はあの"超スローボール"で有名となった西嶋投手とバッテリー組んで夏の甲子園に出場した選手。出張ついでに見に行った円山球場での南北海道大会、この中に上野選手もいるのだろう。
札幌での高校時代以来の再見。ちなみにこの時の試合では出場はなかったがベンチには現日ハムの今川優馬選手もいたはず。
今日の上野選手、スイングはなかなか力感あり。守備だけでなく打撃でも貴重な存在。
そしてバントヒット含む2本の内野安打、今日の勝利の大きなキーとなったのは高野耀人選手(PL学園‐東京国際大)、まだここにもいた"PL戦士"。
1死1,2塁からのサード前へのバント、軟球でボールの勢いを殺すのは難しい気もするがサード前へきっちり。これが内野安打となって先制点につながったのでとても貴重なバントとなった。
次打席でもタイムリー内野安打、盗塁を決めた脚もなかなか。この辺はPLのしたたかな野球のDNAをしっかりと受け継いでいるのかもしれない(←勝手なこと言ってます)。
六花亭は投手陣も抜群の安定感。先発の橋本真平選手(帯広工)は4回を無失点、ヒットも許したが走者を出した後の投球は落ち着いていたように思う。
定かではないが当方が球場のスピードガンで確認できた中ではMAX139㎞。130㎞台中盤のまっすぐにキレのあるスライダー、コース間違わなければそうそう打たれる投手ではない。
そして…。
5回から2番手でこの投稿の冒頭に登場した多和田真三郎選手(中部商‐富士大)がマウンドに上がった。いやぁー、本当にマウンドにあがってくれて大感激(^^)/。
沖縄・中部商-富士大というのは山川穂高選手と同じキャリア。多和田選手が2年後輩になるのかな。
富士大では大学通算32勝で防御率1.08と驚異的な数字。2015年に西武からドラフト1位指名、1年目に7勝あげると3年目の2018年には16勝で最多勝投手にもなった。
最多勝はまだ4年前のことである。昨年までで退団したのには本当に驚いたが今日、ここ唐津で見ることになるとはさらなる驚き😵💫。試合前に「一球速報」で見た六花亭のメンバー、最初は"多和田"という選手がこの多和田投手だとは気が付けなかった。
さてピッチング、初球は138㎞のまっすぐ。プロの時のようにさすがに150㎞超えるようなボールはないがしっかり、ずっしりミットにボールが収まっていく。
かなり力感なく軽く投げてるように見える。実際にそうなのかもしれない。それでも130㎞台後半のまっすぐに100㎞前後の緩いカーブを織り交ぜての巧い投球、制球力も抜群で2イニングで三振3つを奪った。
もともと沖縄出身の多和田選手が帯広に新天地を構えたのはおそらく、富士大時代の恩師でもある青木監督との関係だと思われるが、新しいステージで少しずつ多和田選手らしい投球を取り戻してもらえたらと思う。
スタンドには養和会の創設メンバーである松本直晃選手の姿があったのは先に記載の通りだが、今日唐津に奇しくも2人のライオンズOBが揃ったのは奇跡に近い(大げさですかね(^-^;)。
多和田選手を7回からリリーフ、打者2人をぴしゃりと抑えたのはこちらも元NPB・鈴木駿也選手(山形中央)。2008年にドラフト7位でホークスから指名を受け入団した選手。
プロでは肘の手術などあり、一軍登板は無く2014年に退団。その後は社会人の室蘭シャークスでプレー、昨年から六花亭でプレーしているようだ。
小さなテークバックから小気味のいいキレのある速球と変化球、打者2人ではあるが今日見た投手の中では1番よかったかも。
六花亭は最後にサウスポーの信田投手(八戸学院大)も登板。社会人軟式の世界、詳しいことはわからないがこの六花亭の投手陣、かなりレベルが高いのではなかろうか。4投手によるリレーで7回完封、コールドで六花亭が勝利した。
軟式の難しさはやはりボールが高く跳ねること。今日はセンターの前へ落ちたポテンヒットが高くバウンドし、打者走者が2塁まで進むシーンが2,3度あった。六花亭にはそういう当たりが多く出て得点差がついてしまったが、どちらかというといい当たりが多かったのは養和会だったような気がする。
今日の試合で最も印象に残ったのは養和会の1番・センター、稲葉将也選手(京都国際‐至誠館大)。左打ちの外野手、1番打者で背番号「51」となるとどういう選手かはなんとなく予想がつく。
初回、いきなり左中間の真ん中をライナーで切り裂いていくツーベースヒット。とてもミート力があって脚もある。
この選手は投げるのも左、高校時代は今やすっかり強豪となった京都国際でエースピッチャーを任されていた選手のようだ。そして打撃より、守備よりこの選手に感心させられたのはベンチからの大きな声(^^)。
養和会はスタンドからの声も大きかったがそれを凌駕していたのが稲葉選手。最初はどこから聞こえてくるのかよくわからなかったがその主はこの選手だった。
これまでも声の大きな選手は何人も見てきたがこの選手はトップクラス。声の内容は決して相手へのヤジではなく自チームの選手への叱咤、激励でありチームを鼓舞するものである。こういう選手の存在は大きい(と思う)。
初戦敗退は残念だがまた稲葉選手のセンスのいい打撃とやや甲高い大きな声に再会できることを楽しみにしたい。
この3連休、おそらく明日と明後日は台風の影響で中止、日程の調整も大変。
六花亭の次戦も気になるところだが多和田投手には雄大な北海道の地で身体も心もリフレッシュしてもらえたらと思う。
まだ29才、退団の理由はネットに掲載されているくらいの情報しか知らないが知らず知らずのうちにいろんなプレッシャーを抱え込んでしまったのだろう。
元プロ選手に偉そうなことも言えないが、まずは「楽しい野球」からの再スタート。その環境が帯広・六花亭にはあるような気がする(そうあって欲しい)😌。
今日はとてもいい野球探訪ができた。六花亭、養和会の選手たちに感謝。
さて今年、全国一の栄冠に輝くチームはどこになるのか!?
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随分端折ったが息子のバスケは初戦で敗退、2回戦へと進むことはできなかった。
試合は1クォーター8分間の4クォーター制、計32分間で行われるが愚息の出場は3Q終盤から4Q序盤にかけての2分半程度。まぁそれでも試合にでれるだけいい。
3Q終わり、残り時間"0"で放った今日唯一のシュートは3ポイントのブザービーター。まぁ試合に出してもらった甲斐があったというところだがこういうことろで運を使っちゃってる!?
チーム内の競争は厳しいが自分は自分、他の選手にない何か自分だけのものがあるはず(と思いたい)。
決して腐ることなく、自分の居場所、目標をしっかりと定めてもらえればと思う。
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あー、明日の糸島Eの松浦遠征は中止(+o+)。
ア・ア・アジフライが…。