最近毎回こんな出だしからだが本当に「寒い」。

 

今週は今年1番の寒波が到来、福岡でもチラホラと雪が舞うようなこともあったが本日、糸島Eが練習する芥屋グラウンドはここ特有の海風もあって体感温度は0℃くらい(>_<)。


お昼前後はまだ陽もあって少し寒さが緩んだ感じもあったが、夕刻になるにつれ「野球」という雰囲気ではない寒さへ、そうなるとやはり…走るしかない。

 

 

まぁ冬場は例年こんな感じだがこのオフは天候次第でボールに触れる機会も増やし、野球技術向上のための練習も増やしてくのが監督の方針。


それでも走り込みもやっぱ大切、これも毎回言っているがこの冬場の地味できついトレーニングは必ず春には"自分のもの"となって帰ってくる。自分を追い込むことで球際のあと一歩、塁間の全力疾走などギリギリまで諦めない気持ちも身についてくるはず。


みんなガンバレー!!

 

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さて今回の本題は今年の振り返り、当方の「勝手」企画、"Himaoyaji Awards"の野手部門を。


今年はたった15試合の野球観戦に終わったがそれでも印象に残った野手はたくさんいて自分勝手企画ながら選手の絞り込みに苦悩(?)したが、今年投稿したブログを自ら振り返りながら以下の選手をあげてみた。またここでは前々回の「HR部門」で取り上げた選手以外ということで。

 

◆植田勝至選手 パナソニック(興国-大商大)

 

 

今年都市対抗にも出場したパナソニック2年目の内野手。


2月に観た楽天とのオープン戦、途中出場ながら思い切りのいいフルスイングで満塁の走者を一掃した長打はとても印象に残った。パンチも脚もありそうでなんか元気をもらえるプレースタイル、雰囲気がいい。


大阪の古豪・興国の出身、都市対抗本戦では代走だけの出場に留まったようだが、来シーズンは全国の舞台でもっと躍動するシーンが観れることを期待したい。

 

◆和氣暉親選手 三菱重工神戸・高砂(小平西-大東文化大)

 

 

3月、鹿児島・伊集院での第一工大とのオープン戦。重工神戸で主軸を打つ和氣選手には社会人選手らしいがっちりした体格からあと少しでHRという強烈な一打を見せてもらった。


MHPSから移籍して3年目、今年の都市対抗は大阪ガスへの補強選手としての出場となったが層の厚い大阪ガスから補強されるくらいのなのでやはり打撃力は相当評価されている選手なのだろう。

 

◆松永悠臣選手 第一工業大(日南学園)

 

 

今年が初見の選手ではないが今年は2試合見る機会があった第一工大、松永選手はそのいずれの試合でも好守にレベルの高さを感じさせてくれた。


決して上背はないがコンパクトに鋭く振り抜くバッティングはミート力もあってそれでいて打球は鋭い。ショートの守備もとても安定感がある。


"バーチャル高校野球"で見ると高3の夏は甲子園の3回戦、あの大西投手がいた北海戦で1番打者としてスタメン起用されている。脚もある選手なのだろう。


来年からは社会人・ジェイプロジェクトに入団するようだが今年は都市対抗にも出場した同チームでレギュラーを争うような存在になってくるのではないかな。

 

◆庭瀬優弥選手 福岡大・準硬式(東福岡)

 

 

◆宮田凌選手 西南学院大・準硬式(武蔵台)

 

 

3月、桧原球場で見た準硬式の九州六大学野球の「福西戦」ではこの両選手が印象に残った。


福岡大は庭瀬選手、この選手は昨年も見る機会があったがバットコントロールが上手くてしっかりとギリギリまでボールを見て捉えられてる感じがする。広角にライナー性の打球を打ち分けられる巧打者である。


西南では宮田選手、クリーンアップを任される打撃では西武からドラフト指名を受けた大曲投手からヒットも放ったが、機動力を生かしてくる福岡大の攻撃陣の盗塁を2つか3つか刺したセカンドスローもなかなかのものだった。これまた"バーチャル高校野球"で見ると高3の夏はショート!?捕手としての能力もかなり高いと思う。

 

◆野口恭佑選手 九州産業大(創成館)

 

 

こちらも3月のオープン戦、昨年、1年時からスタメンで出場する九産大の野口選手はやはり走攻守にちょっと秀でた好選手であることをしっかりと感じることができた。


リーグ戦では1番で起用されることが多いようだが、当方が見たこの試合も1番打者。ただ打つだけでなく常に先の塁を狙う抜け目ない走塁はさすがという感じ。


"HR部門"では同級生の松山選手を取り上げさせてもらったが、高校時代はその松山選手と春夏甲子園に出場、センバツでは智辯和歌山との試合で何と5打数5安打を記録している。


2年生ながらこの秋は大学日本代表候補にも選出、日本代表を率いる九産大・大久保監督が自チームから唯一選出した選手ということを考えればやはりかなり楽しみにしていい選手に違いない。

 

◆山岡隆人選手 REXパワーズ(久留米商-上武大)

 

 

昨年創設されたREXパワーズ、今年は2試合見る機会があったが昨年見た時とは見違えるほどにチーム力はupしていた。


そのチーム力向上においてこの選手の存在が大きな要素の1つとなっていることは間違いない。


コロナ禍で4-7月と1試合も野球観戦する機会がなく4ヶ月ぶりに観た大分でのクラブチーム九州大会、外野の頭上を超えていく長打に再三の警戒をかわしての盗塁、そして流れるような軽やかな守備、この辺は久留米商-上武大と強豪校で培われてきた技術力の高さを勝手に感じさせてもらった。


山岡選手が打順の1-3番あたりにしっかり定着できればREXは来年もっと強くなる。

 

◆宮崎新選手 三菱自動車倉敷オーシャンズ(履正社-明治大)

 

 

こちらは今年初見となった倉敷オーシャンズ。JFE西とのオープン戦、5番・サードで出場の宮崎選手は2本のタイムリー、見ていて思わず"ウマい"と声が出てしまったヒットはとても印象に残った。


加えてサードの守備も元気さが一杯に伝わってくるいい選手。キャリアで野球するわけではないが履正社-明大という経歴はさすがという感じ。センスもアグレッシブさも感じるプレースタイル、1番-9番までどの打順でもしっかりとこなしてくれそうな選手である。

 

◆原俊太選手 鹿屋体育大(済々黌)

 

 

今年初探訪した鹿屋体育大、1年生ながら3番・セカンドでスタメン起用されていた原選手はその起用が「なるほど」と思わせてくれる攻守両面でのセンスの良さを感じさせてもらえた。


会心のタイムリーヒットもよかったが投手のモーションに合わせて打席で立ち位置をスッと変えてみたり、いろんなことを仕掛けてくる。


熊本の伝統校・済々黌出身とのことだが昨夏の大会では2回戦で熊本工に敗れたもののその試合でもクリーンアップを打っていた選手のようだ。


この選手は大学でさらに大きく成長していけそうな感じがする。

 

◆阪口竜暉選手 福井ワイルドラプターズ(敦賀気比-熊本ゴールデンラークス)

 

 

強打者との評判の高い選手、今年の古田昌幸杯でようやく初見。


堂々たる打席での雰囲気は実際のサイズ以上に身体が大きく見えてくるがこれはまさにド迫力(*_*)。ガッチリした体格から振り出される強烈なスイングはその風を切る音がスタンドにいても耳元近くで聞こえてくる感じさえする。


敦賀気比では甲子園でも4番を打った選手だが、来シーズンからは地元(?)BCL・福井に戻ってプレーするようだ。まだ20才と若い選手、地元でさらに上を目指して大きく飛躍することが期待される選手だろう。ガンバレー、ラークス戦士!!

 

◆高比良拓海選手 鮮ど市場(瓊浦-至誠館大)

 

 

阪口選手と同じ古田昌幸杯、昨年の都市対抗予選に続いて見る機会を得たこの選手は昨年見た時と同様1番打者として強烈なインパクトを残してくれた。


打順は1番だがとにかく思い切りのいいスイングが魅力的で外野の頭を高く超えていくパンチ力も果敢に1つ先の塁を狙う走塁もとても積極性が感じられる選手である。


ラークスは今年限りで活動終了、その中の何人かの選手は鮮ど市場へ移籍し「社会人」として野球を続けるようだが高比良選手の来季はどうなるのだろうか。また来年、元気がもらえるプレーを見ることが出来たらと思う。

 

◆田邉礼選手 東海大九州(東海大熊本星翔)

 

 

毎年のように見る機会がある東海大九州、この選手も今年が初見ではないが古田昌幸杯での鮮ど市場との試合、5打数5安打の活躍は印象に残るには十分すぎる活躍だった。


昨年までも打撃の良さは試合の中で感じさせてもらっていたが今年見たこの試合ではレフト、センター、ライトとどの方向にもヒットしたのは見事。


「大学野球・秋季決算号」を見る限りは来年は地元の銀行へ就職、もう硬式野球は続けないのかな。高いレベルの野球で培ってきた体力、精神力があればどんな世界でもきっと立派にやっていけるだろう(←本当にそう思いますm(__)m)。

 

◆柿本彩人選手 海星(長崎海星シニア)

 

 

今年唯一見た高校野球の試合、長崎1年生大会。海星の9番・ライト柿本くんはこの選手が4番でも全然おかしくない強烈な打球を見せてもらえた。


先制打となるタイムリーも会心の当たりだったが両翼100mの諫早新球場のライトポールをかすめていくような大ファールは鳥肌が立つくらいの力強さを感じた。


ネットで調べて見ると付属中の野球部・海星シニア時代にはシニアの九州代表メンバーにも選出され台湾遠征も経験している選手のようだ。


海星はこの他にも好選手が目白押しだったが来夏の大崎や創成館などとの対戦がもう今から楽しみにされる。

 

◆別府日向乃選手 福岡オーシャンズ9(福南ボーイズ-筑陽学園)

 

 

今年は比較的見る機会が多かったクラブチーム、糸島Eの試合でも女子選手との対戦はもう珍しくもない当たり前のことのようになっているがさすがに社会人のクラブチームで女子選手が頑張っているのには本当に驚いた(@_@。


別府選手は女子の中でも小柄な方だと思うが(基本)大男に囲まれてプレーする姿はなんか違う世界に迷い込んでしまったかのよう。


しかし積極果敢にスイングしていく打席での姿などを見ていると気持ちの強さがしっかりと伝わってくる。


中学時代は硬式のクラブチームに所属していた選手のようだ(高校はソフトボール!?)。やはりこういう女子選手の受け皿になるようなチームには増えてきて欲しいと思う。本当にケガだけには気を付けて来シーズンも頑張ってください!!

 

という選手達がノミネートされたが"Himaoyaji Awards~野手部門"を手にしたのはこの選手たち(拍手!!)

 

【第3位】

◆糸島イーグルスOB(高校3年生)

 

 

 

 

なんか「内輪」的なモードになるが第3位はこの夏、最後まで頑張った糸島Eの高校3年生OBたちに授与。


高校最後の夏、特に親元離れて頑張ってきた選手達にとって「甲子園がない」と通告された時はどんなに辛かったか当方が計り知るところではない。


それは糸島EのOBも同じ、この代は10名くらいいたのでここに上げた3選手以外にもこの夏頑張った選手はいるのだが夏の独自大会、LIVE配信で見ることができた選手達を掲載。

 

糸島Eからは初となる現役プロ選手も多く輩出する岡山の高校に進み1年秋から正捕手として頑張ってきたハルトくん(引津少年野球)。


福岡の強豪・飯塚でクリーンアップを任され、福岡中央地区で見事優勝したコウシロウくん(泉ジュニア)。


「大分の夏」、3連覇を目指しチームでは副主将(ちなみに糸島Eでは主将)を務めたフウタくん(南風少年野球)。

 

残念なのはこの選手達が高校時代にプレーする姿を直に見れなかったこと…。それでもネットの配信でも十分に熱さは伝わってきた。大学で野球を続ける選手もいるようなので是非に来年以降は直で見る機会があることを楽しみにしたい。

 

【第2位】

◆田中貢大選手 日本製鉄大分(神村学園-第一工大-室蘭シャークス)

 

 

今年は1試合だけ見る機会があった日本製鉄大分、企業チームとなり(だからというわけではないのだろうが)「GRAND SLAM」にも選手名簿が掲載されるようになったのはよかったのだが、当方が見たHonda熊本との試合でその名簿に名前がない選手がいる…。


3番・ショート、小柄ながら見るからに「センスの塊」のような雰囲気が伝わってきたがその雰囲気を裏切らない好打、好守はとても印象に残った。


かなり気になったのである日鉄大分の選手に試合後教えてもらったのだが今年、室蘭シャークスから移籍加入した田中選手とのことだった。


神村-第一工大というキャリアは学生時代にも見ているはずだが残念ながら記録(と記憶)になしm(__)m。だが今年大きく当方の記憶には刻み込まれた。


雷雨でぬかるんだグラウンド、三遊間の深い当たりをしっかり踏ん張ってアウトにしたプレーなどは本当に見事、来年是非にまた見てみたい選手。

 

【第1位】

◆茂原享一郎選手 佐賀魂(佐賀フィールドナイン-敬徳(在学中))

 

 

4ヶ月間の週末「STAY HOME」をやり過ごし、ようやく8月に久々に見た野球、大分・別大興産スタジアムでのクラブチーム九州大会。


佐賀魂はここ数年、毎年のように見る機会があるがスコアボード・電光掲示板に表示された「茂原」という選手は初見、チームHPにも掲載がなく昨年までは間違いなく在籍していなかった選手だがこの選手のスケールの大きさには何かとても大きな可能性を感じてしまった。


10月、花山球場での嘉麻市BHとの試合で再見、その試合では4番に起用されていたがやはり何かその存在感というか、兼ね備えるポテンシャルというかただならぬもの(?)をまたしても感じてしまった。


堪らず試合後に佐賀魂の監督さんにどういう選手なのか直に聞きに行ったところまだ現役高校生とのことでその驚きは倍増。


佐賀の中学硬式の強豪・佐賀F9から浦和学院に進み、昨秋もレギュラーで出場していた選手のようだが事情があり高校3年の1年間は地元佐賀の高校に通いながら佐賀魂でプレーすることになったとのことだった。

 

来年は関東(?)の大学でのプレーを目指しているとのこと。どこの大学へ進むのかもとても気になるところだが、なんかどんな形になっても夢を追い続ける茂原選手に栄えある"Himaoyaji Awards"は授与、おめでとうございます(←まぁ勝手に、迷惑な話です(-.-))。


スケールの大きな強打者へ成長していってください!!

 

ということで今年見た一部の選手をHR部門、投手部門、野手部門として挙げさせてもらったがまだまだ(勝手に)紹介したい選手はたくさんいる。それはまた年明け、「勝手に期待の選手達」(←投稿予定)の中で。

 

選手の皆さん、コロナ禍での感動ありがとうございました。


やっぱ野球はいいですね!!

 

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糸島Eは明日日曜日の練習から来春中学入学予定の6年生の体験入団が始まる。こちらもコロナ対策には十分に気を使いながらということになるが一度に多くの選手に参加してもらうのは難しいのでちょっともどかしさもあるが何回かに分散しての開催となりそう。

 

明日は1チームのみ、5名の選手が参加予定とのこと。先週見た糸島選抜チームの中からも参加してくれる選手がいるだろうか。

 

 

みないい選手だった。

選抜チームメンバーに限らず、既にお兄さんが他チームに所属していたり、クラブチームか部活かで悩んでいる選手もいたり、少子化や野球人口減少の中での勧誘活動は容易ではないが、実際に練習に参加してみていいチームだと感じてもらえたらありがたい。

皆さん、お待ちしております。

 

おっと、入団説明会資料の準備も始めなければ。