何かと休日が多いこの頃、今週も秋の3連休、あちこちで「野球の秋」真っ盛り。
ということでこの3日間の振り返り。
日曜日は糸島Eの遠征、久々の田川・猪位金球場。
周辺に何もない山中、相変わらずのレトロで悠然とした佇まいはなんかホッとすると同時に高揚感も湧き出てくる不思議な空気感を持つ球場である。新チームになってまだ勝ちのない糸島Eは「ポニー九州連盟旗」トーナメント大会。この大会で上位に進出すれば来春の沖縄大会への出場切符を得る。選手達(それ以上にお父さんお母さん)もテンション上がる大会に違いない。
対戦したのは三潴F、先々週の久留米球場でのリーグ戦ではコールド負けを喫したチーム。
選手の数、学年構成はほぼ一緒、決して力の差はないはずだが自滅に近い形での敗戦となった。2年生・主将のコモハラくんは好守にとてもいいセンスを感じさせてくれたがこの試合でもいい選手であることを再認識。
流れるようなショートの守備と広角にきっちり打ち分けられるバッティング、この試合でも逆方向にいいヒットがあった。見ていてカッコいい。でも同じ相手に2試合続けての屈辱はありえない!!なんとかリベンジ、そして待望の初白星を挙げたいところ。
血がにじむような特訓(!?)の成果を出せるだろうか…。
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そして今日は九州大学の伊都キャンパスへ。
自宅からは車で15~20分とかなり近いところにあるが過去にも大学祭などで何度かおじゃましたことがある。大学野球は明治神宮大会の代表校も出揃い再来週から秋の大学日本一を決める戦いも心待ちにされるところだが、今日からは九州インカレ、硬式野球の部が始まった。例年この時期に開催されるインカレ、基本平日開催なのでこれまで見に行く機会がなかったが今日は初観戦、初日の試合を探訪してみることにした。
九州地区、31もの大学が参加する大きな大会だが秋のリーグ戦とほぼ同じメンバーで参戦するチームもあれば、リーグ戦にはあまり出場する機会のなかった1,2年生主体で参加するチームもある。各大学によってこの大会の位置づけはいろいろ考え方があるようだが選手にとっては来春に向けて大きなアピールの場にもなってくるだろう。
本日初日は4会場で並行開催、その中からまだ野球場は探訪したことのない九大・伊都キャンパスを選択。もう4年位前だろうか、出張の帰りの機中、福岡空港着陸直前に糸島上空を通過する際、窓から外を眺めていると存在を知らない大きな野球場が眼下に見えてきたのにびっくりした記憶がある。「糸島に当方が知らない野球場があるなんてありえない」!!。後で調べてみると糸島に移転推進中の九大の野球場だということがわかった。その時はまだ工事中だったのでいつかは行ってみようと思っていたのだが本日ようやく初探訪することができた。
にしてもとても広大なキャンパス、写真右手の十字路にある正門付近の入り口から入ると野球場は敷地の一番奥に位置している。
(by Google map)
キャンパス内、結構な距離を走ったところに九大の野球場はあった。
練習場としては十分な広さを持つ施設だがバックスクリーン、スコアボード、観戦スタンドなどの設備はないシンプルな作り。以前探訪した箱崎キャンパスの旧球場の朽ちた感じながらも大きなバックネット裏スタンドがなんか懐かしく思い出される。
キャンパスの移転もほぼ完了に近づいた九大、一昨年前くらいまでは箱崎の野球場がメインだったようだが、昨年あたりからは伊都キャンパス内のこの新球場が主たる練習場所に変わったようだ。野球部の糸島移転も完了m(__)m。
今日はここ九大グラウンドで2試合、なぜか"主"の九大はここから10分くらいのところにある福岡大グラウンドで試合だったようだが、第1試合で訪れていたのは福岡県立大。
このチームは初見、九州地区大学野球連盟の2部に所属している大学。昨日、糸島Eの試合で遠征した猪位金球場からはほど近い田川市内にある公立の大学である。部員数もかなり少ないようで部の運営もいろいろと苦労が多いのでは勝手に拝察するがどんな選手がいるのだろうか。
対するのは東海大九州キャンパス、こちらは先月、宮崎・高鍋で行われた九州地区大学野球連盟、南部ブロックの代表決定トーナメントでも見る機会があった。
もう何度も見たことのあるチームだが九州では有数の強豪校、また新たな期待の選手に出会えるだろうか。この秋のドラフトではエース・小川一平投手がタイガースからドラフト指名を受けた。その小川投手の後継となってくる投手の頭角が来シーズンへ向けては期待されるところだろう。今日の先発、馬原投手もその1人に違いない。
ていうか多分「馬原投手」である。今日の九大グラウンドはメンバー表もなく、場内アナウンスもないので選手名は基本わからない…(>_<)。ネットではインカレ出場選手の名簿も公開されているがその名簿に名前のない選手もいれば背番号が異なる選手も結構いる。またチームによっては背番号も未掲載のチームもあるので正確なところはわからない。過去の大会パンフやチームのHPとベンチから聞こえてくる「声」を突き合わせながら「多分この選手だろう」という余計なお世話的作業をしながらの観戦(^-^;。なので間違いも多々あると思うがその辺はご容赦m(__)m。
馬原投手は小柄なサウスポーだがキレと勢いを感じるまっすぐ主体の組み立て、コースにもよくコントロールされていたと思う。まったく県立大打線に隙を見せず。そして打線も序盤から着実に加点、先月の高鍋でも元気あふれるプレーを見せてもらった下田選手は2番・レフト。
思い切りのいいスイングから引っ張った力強い打球もいいが今日は脚を生かした絶妙なセーフティバントも決めた。その他タイムリーに犠牲フライと勝利に貢献、まだ2年生の選手だが来シーズンはこの選手がチームをけん引していきそうな雰囲気がある。3番打者で2安打4打点と活躍したのは「リョウタ」選手。
吉元亮太選手だろうか。小柄な選手だがコンパクトでしっかりとした力強いスイングをする。こういう打者はなんか当方の好みのタイプである。来年は4年生なのかな、頑張ってください!
下位打線もしぶとくしっかりとしたスイングをする打者が並ぶ。7番・サードは杉野選手、この選手も今日は4打点あげたのではないかな。
吉元選手と同じで決して大きな選手ではないがしっかりとスイングしている好打者。9番・ショートで2安打したのは「カツヤ」選手。
高木雄也選手だろうか。この選手はスイッチヒッター、今日は両打席に入る機会があったがどちらの打席でもしっかりと結果を残した。両打ちの持ち味がアピールできれば来シーズンはレギュラー取ってくる可能性も十分にありそう。
主軸はとても力のありそうな打者が並んでいた。5番打者は上背もあって幅もがっちり、見るからに長打力ありそう。
この試合ではセンター前にヒットがあったかな。名前はわからないがアオキ選手(?)、ラークスに進んだ猪口選手のような左のスラッガーへの成長が期待される。そして4番打者もどっしりとした右の大砲(という雰囲気がビンビンに伝わってくる)。
この選手も名前がわかりませんm(__)m。ひょっとして昨夏甲子園で星翔の主軸を打った菊田選手?ミート力が増せばHRを量産しそうなポテンシャル十分の強打者。(勝手なこと言いますが)東海大はやはり長打が期待できる選手がたくさん出てきて欲しいですね(^.^)。
強豪相手に厳しい戦いとなった県立大、1番・捕手で主将は田口選手。
なんとか東海大の打線をかわそうという腐心のリードに思い切りのいい打撃、しっかりとチームをまとめている雰囲気は十分に感じ取ることができた。5番・ライトの原永選手は守備でいいプレーがあった。
風も強かった今日の九大グラウンド、外野手は結構苦労していたが下田選手の放った大きなフライを背走して好捕、犠牲フライにはなったがいいプレーだった。4番・ファースト(?)は濱本選手、その体格からしてこの選手以外に4番はいない(^.^)。
力強いスイングもさることながら逆方向に打つ巧さもある。今日はレフトへヒット1本、これがチーム唯一のヒットだったかも。そして驚いたのは途中からリリーフのマウンドに上がったこと(@_@。外見で決めつけてはいけないが投手としてはあまりいないタイプ(←濱本選手、スミマセン(^-^;)。
この身体からどういうピッチングをするのかとても興味津々で見ていたが意外にもとても緩いボールをうまく使って打者のタイミングを外していく、なかなか面白い(^.^)。この選手はもともと投手登録の選手のようだ。まだ3年生、今年は見る機会のなかった九州地区連盟の2部の試合、来シーズンはまた見に行ってみようかな。
黒板というのがなんともいい感じだが試合は地力に勝る東海大九州が勝利、2回戦へとコマを進めた。
普段は対戦することのないチーム同士の対戦、リーグや地区も異なれば1部、2部も関係ない。こういうカードが見れるところがインカレの面白いところかもしれない。
こういうのが「野球探訪」原点。
やっぱ野球はいいですね。
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そして冒頭の糸島E、前回コールド負けの雪辱を晴らす(?)かのようにコールドで新チーム初勝利。
やはり力は互角、その時の流れをつかんだ方が試合の主導権を握れる。いい感じで初回に3点先制できたのは大きかった。課題はいろいろあるがとにかく「勝利の味」を経験できたのは選手達にとってもプラスになることは間違ない。これくらいやって当たり前のチームなのだがなんか自信がないのか絶対勝つぞ的な気持ちが足りてないのか…。前日には試合前とは思えない激しい打ち込みをした選手もいたがそれが翌日即結果となって現れたということではもちろんない、ないのだが「それだけやった」、「やれた」という気持ちは自信にもなるし試合に臨む心持ちも明らかに変わってくるはず。
そういう自信や心持ちが他の選手達、チーム全体に伝播すればもっともっと強くなるポテンシャルを持った選手達。
一生懸命集中して練習する、そして勝つ、それによってもっと練習に気持ちが入ってくる。
そういうプラスのスパイラルが続くことを期待してます!!
インカレの2試合目のことはまた後ほど。