昨日、出張先の広島。

仕事も終わり某所で1人飲み。他にお客様もいないことをいいことに店主とスポーツ新聞広げてドラフト会議の振り返り。店主からは「ドラフト終わったからそろそろ顔出すんじゃないかと思ってましたよ」とか言われてしまったがかなりズバリである。

 

この選手がどうじゃこうじゃと話していると3人の外国人客が来店、まったく日本語を話せる感じではなくただ黙々とビールを飲んでいる。当方も酔いに任せて単語を並べただけの中学生レベルの英語で話しかけると気さくに応じてくれた。この時期たくさんいる観光とラグビー観戦を兼ねた旅行客のようである。ただ「どこから来たか」と尋ねると「ニューヨーク」だという。

 

アメリカでラグビーというイメージはないがその3人の旅行客も「確かにマイナースポーツである」とあっさり認めていた。こっちはヤンキースとか見に行かんのかとかいろいろ話してみると「今日はタナカで負けてもう後がなくなった」とかこちらより試合結果に詳しい(^-^;。「以前メッツにはカズ・マツイもいたよ」とそれなりに野球のことも知っている。

 

3人は初老の方1人と20代の若者2人という組み合わせ。聞くところによると叔父さんと甥っ子の関係らしい。叔父さんはもとニューヨークで警察官だったと教えてくれた。小1時間ばかり当方の英語レッスンに付き合ってもらうと帰りしなにその叔父さんからこのカードをいただいた。

 

 

なんかニューヨークの警察関連のものだと思うのだが一体何のカードかはわからない。ENDOWMENT ASSOCIATIONというのは労働組合みたいなもの!?裏には非売品であることも記載されていたが貴重なものだろうか。まぁ簡単にくれたからそういうものでもないのだろう。

 

ちなみに叔父さんは72歳、NFL・ニューヨークジャイアンツのファンとのことだった。

そういう話を聞いているとニューヨーク行ってみたくなったなぁ(もちろん野球シーズンに)。

 

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さて秋の野球シーズンも佳境、今日から来春のセンバツをかけた高校野球・秋季九州大会も始まった。開催場所は佐賀、これは自宅からも近いとあってその九州大会を観戦すべく自宅を出発したのだが…。運転している途中でいつもの優柔不断の虫がいつもより多めに湧いてきて佐賀の県境を越えたところで方針変更!?、小郡球場で開催されている福岡地区の一年生大会を観戦することとした。まったく我ながら煮え切らないこの性格はどうしようもない(>_<)。

 

福岡地区の1年生大会は先々週も探訪したが今日もちょっと気になる選手、気になるチームがいて最後の最後まで悩んだ次第。

 

朝方は昨日からの雨が残っていたがお昼過ぎからはまだまだ残暑の日差しがきつい秋晴れの天気。

 

 

選手にとっては大変だが結構風があったのは見る側にとっては良かった。今日観戦したのは春日と福岡工という公立校同士の対戦。春日はこの夏の大会でも今日と同じ小郡球場で見る機会があった。

 

 

公立の進学校だが近年各大会でかなりの好成績を残している。今年の夏は好投手・坂元くんを擁しベスト8に進出。

 

 

準々決勝では強豪・西短に1-2で敗れたものの坂元くん以外にもいい選手がいてしっかりした野球をするなぁという印象をもった。坂元くんは志望届が出ていればひょっとして指名があったのではないかと思うような逸材、次のステージでまた見る機会があれば楽しみ。しかし春日のこの強さは何か秘密(!?)があるのだろうか、この1年生チームを見れば何かわかるかな。

 

対するは古豪・福岡工、秋季大会は「工業」違いで見る機会がなかった(^-^;。

 

 

同校OB、FA権を取得した中島卓也選手の動向も気になるところ。さて方針変更までしてこの試合を見に来た一番の目当ては糸島EのOB選手を見てみること(先々週の沖学園と同じ理由です( 一一))。

 

 

昨年は糸島Eの不動の4番、とにかく驚くような当たりを多くの試合で見せてくれた。

 

 

投手、外野手もやるが糸島Eではチーム事情(?)もあり捕手がメイン。糸島Eでは10年程前から試合の個人成績をネット(←非公開!!)に残すようになったが打率に関してはこの選手が歴代断トツである。高校では投手もやっているようで1年生ながら秋季大会でもマウンドに立つ機会があったようだ。投打に成長した姿をみることはできるだろうか。

 

福岡工の1番打者は浦島くん。今日の背番号は「4」だったがポジションはショート。

 

 

今日は背番号がショートとセカンドで入れ替わっていたがこの辺も1年生大会らしいところだろうか。初回、センター前へのクリーンヒットで出塁するとその後先制のホームイン。この試合では2安打したがアウトになった打席でもとてもいい当たりがあった。

 

 

身体は大きくないが広角に打てるミート力はなかなかのもの、今日の福岡工の選手の中ではもっとも印象に残ったかも。「中島二世」!?

背番号入れ替わりでセカンドに入った鶴田くんも好守に堅実なところを見せてもらった。

 

 

こちらは5番打者。3打席目だったろうか、センター前のヒットで出塁するとすかさず盗塁も決めたがこの選手も野球センスは高そう。浦島くんと鶴田くんの二遊間(どっちが「二」で「遊」になるかはわからないが)は楽しみかもしれない。

 

先発投手はサウスポーの甲斐田くん。決して上背はないがキレを感じるボールを小気味よく投げ込んでくる。

 

 

鋭い腕の振り、打者膝元にしっかりと決まればきっちりと三振を奪う力も十分にある。今日は立ち上がりちょっと制球に苦労して失点を許したがヒットを打った打撃をみても運動能力は高そうな選手。

 

3番手で投げた高倉くんは右のオーバースロー、本格派。

 

 

上からしっかりと投げ下ろす球質はなかなかいいように見受けられた。この選手あたりは2年後にはどうなっているか、なんか大化けしそうなポテンシャルを持っているような投手だと思う。

 

春日高校は2回、打者途中の場面で早くも2番手の前田くんにスイッチ。確かに初回に失点はしたものの先発の小早川くんも結構いい球投げていたのでこの交替はちょっとびっくり、何かアクシデントでもあったのだろうか。にしてもこの急遽リリーフのマウンドに立った前田くんは粘り強いいい投球をした。

 

 

決して驚くようなスピードがあるわけではないが内外角コースギリギリのところにしっかりとボールがコントロールされていたように思う。ちょっと腕が遅れて出てくるような感じなので打者からするとタイミングが合わせ辛いのかもしれない。無死の走者を牽制で誘い出したプレーなども大きかったがこの投手もまだまだこれから伸びてきそうである。

 

野手で印象に残ったのはまず7番・サードで出場の越智くん、スタンドからの「オチオチ」コールが凄かった(^-^;がそれに気を奪われることなくしっかりと集中したプレー。

 

 

まずは守備、三塁ベンチ前へのファールフライ、捕手と交錯しそうになりながらしっかりと好捕、ちょっと脚を痛めたようだったがこのプレーは「熱盛」。打つ方でもタイムリー含む2安打、2四球で全打席出塁。下位打線にあってしっかりと存在感を見せてもらった。

4番は興膳くん、見た目決してホームラン打者というような感じではないがフォローの大きないいスイングをする。

 

 

この両校は基本「つなぐ」野球、4番であっても普通に送りバントのサインが出されるがそれはこの興膳くんも同じ、しっかりとバントを決めた打席もあったが4打席目、5打席は痛烈に外野を襲う打球、センター越えのタイムリーツーベースはさすが4番という感じのいい当たりだった。

 

春日のスタメンマスクは利田くん、1年生チームの司令塔、打順は1番。

 

 

狭いスタンスから思い切り左足を投手の方へ踏み出してバットの重みを最大限にボールへ伝えるようなバッティング。

 

 

今日のこの試合でもっとも印象に残ったのはこの選手だが右中間へのタイムリースリーベース含む4安打2打点、右に左にこのバッティングはお見事。

 

 

当方、春日高校応援席の近くから観戦していたが応援の保護者の方からも感嘆の息が漏れるすばらしい今日のバッティング。捕手ではあるが1番任されるだけあって脚も速い。この選手はかなりいいかも(^^)/。

 

さて試合、初回の2点だけでそのあと得点がなかった福岡工がようやく8回に1点を返し2点差に詰め寄ったその裏、春日の打線が怒涛の攻撃。3点を奪い、なお走者を1人置いて5番の花田くん。この選手はチーム一、身体がしっかりしていていかにもパワーがありそうな感じ。

 

 

3打席目だったと思うが、あと少しでライトの頭上を超えそうな痛烈なライナーもあった。やはり芯でとらえた時の打球のパワーはすごい。そして8回のこの打席、完ぺきに捕らえた打球は右中間スタンドに飛び込むツーランHR!!

 

 

高校生とはいえまだ1年生、去年まで中学生だった子が小郡の右中間に叩き込むとはやはり大したものだと言わざるを得ない。ナイスバッティング。そしてこの花田くんの一発でコールドゲームが成立、ちょっと意外な形で春日が初戦を突破した。

 

 

試合前のシートノックから見ていて力量は互角だと思うがやはり流れをつかんだチームが一気に勝利を手繰り寄せるのが高校野球。にしても春日は1年生も強い、、、と思わざるを得ない試合展開。送りバントあり、スクイズあり、ホームランあり、好守ありとしっかりとした野球を今日も見せてもらえた。これは来夏、さらには来々夏と福岡の高校野球の台風の目になりそうだ。

 

福岡工も毎回のように走者を出してチャンスを作ったが中盤、あと1本が出なかった。三者凡退はなかったのではないかな(多分)。前田くんを中心に春日がよく守ったということかもしれないがこれは紙一重である。

 

6番・レフトスタメン、糸島EのOB・シンタロウにとっても厳しい試合となったかな。

 

 

まぁどんな打者でも毎試合ヒットが打てるわけではないが今日はインコースの厳しいところをうまく攻められた。しかし打席で一球ごとに吠えていたのはビックリ(@_@。それは福岡工の選手のほとんどがそういうスタイルなのだが中学生の時はそういうタイプではなかったので変われば変わるもの、なんか高校生になったんだなぁという成長は感じさせくれた。迷わずフルスイング、チームの主軸を任される選手になってくださいm(__)m。

 

福岡工もガンバレ!!

 

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さて本来見に行くつもりだった秋季九州大会の唐津商と明豊の試合はなかなかない展開となったようだ(@_@。

 

明豊      022 054 241   20 

唐津商   180 140 000   14

 

この夏に見た唐津商は2年生にすごくいい選手が何人かいてこの秋も見に行く機会があればと楽しみにしていたのだが2回までに9点を奪いながらの逆転負けはかなり悔しい思いも残ったに違いない。勝手なこと言うがその思いを夏に向けたエネルギーに変えて頑張ってください。

 

当方が見た夏の試合でもスケールの大きさを感じる一発を放った宮崎友汰くんは敗れたもののこの試合では4番で2本のHRを打ったようだ。うーん、やはりこの選手はモノが違いそう。

 

 

なかなかいないタイプのスラッガー、これは九州屈指!?

 

この選手もまた見る機会があればいいなぁ。