JABA福岡会長杯大会準決勝第1試合、この試合1番打者に起用された西部ガスの正木選手は1回裏、先頭打者で初球をフルスイング。

 

 

高く舞い上がった打球は打った瞬間にそれとわかるHR、いきなり右中間スタンドに放り込み先制点。

 

 

当方、これまで多くの試合を見てきたが先頭打者初球HRはこれが初めてかもしれない。しかし本当にいい当たりだった。社会人日本選手権の出場を決めている西部ガスはクラブチーム相手にその後も攻撃の手を緩めることはなくなんと初回、打者15人の猛攻で12点を奪った。

 

 

このまま試合が終わらないのでは…とも心配したがやはり立ち上がりはとても難しい。その西部ガス相手に試練の試合を強いられたのは嘉麻市バーニングヒーローズ。この大会1回戦、2回戦と勝利しクラブチームでは唯一今日の準決勝に進出した。

 

 

今日はこのチームを見てみるのが最大の目当て、せめて9回まで試合ができれば…そしてあわよくば…なんて試合前には期待していたのだが想像以上の先制パンチに万事休す。それでもその後はいいプレーもあり一矢報いることはできた!!

久々に見た嘉麻市BH、以前見たときよりも確実に強くなっているという印象も残った試合となった。

 

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さて3連休も最終日、昨日は糸島Eのトーナメント、「久留米工大旗争奪大会」で久留米まで遠征。試合会場となったのは久留米工大の系列校、祐誠高校グラウンド。

 

 

このグラウンドで試合させてもらうのも1年ぶりくらいだろうか。学校の裏手には久留米・成田山の「救世慈母大観音像」を目にすることができる。

 

 

台風の吹き返しなのか風は前日以上に強くて日陰はかなり肌寒かったがすっきりと晴れた秋の晴天はとてもさわやかで気持ちのいい1日となった。新チームとなってリーグ戦で勝利のないままに初トーナメントを迎えた糸島E、この大観音様を味方にアメイジングなプレーが飛び出すだろうか!?

 

 

うん…悪いところもあれどいいところもあり!!

この話はまたあとで。

 

そして本日は早朝6:30に自宅を出発して北九州市民球場まで。

 

 

もはや家族の誰にも気にされていない中、物音立てないようにこっそりと出発( 一一)。一昨日見に行った高校野球の1年生大会も気になるところだがそれ以上に明治神宮大会をかけたユニバーシアード大会、宮崎産経大の杉尾投手と九州共立大打線の対戦も見てみたかった。いろいろ考えた挙句、今年はあまり社会人のチームを見る機会がなかったので今年最後のチャンスとなるかもしれない「JABA福岡県野球連盟会長杯大会」を探訪してみることにした。今日は準決勝2試合と決勝の3試合の予定。

 

 

ベスト4に残ったチームは意外にも今年はまだ見る機会がなく今日が初見、それは第1試合に登場した西部ガスも然り。

 

 

今シーズンからリニューアルされたという縦じまのユニフォームも初めて見た。今年はJABA九州大会で優勝し、いち早く日本選手権の出場は決めたものの都市対抗は出場ならず…この辺は何とも厳しい社会人野球の世界。日本選手権へ向けた調整具合はどうだろうか。

 

その西部ガスに挑むのは嘉麻市バーニングヒーローズ(以下嘉麻市BH)。年齢、職業いろんな選手が在籍しているが現役の高校生や大学生もいたりするのだろうか。

 

 

 

 

このチームを見るのも多分4年ぶり。こういう社会人のクラブチームが九州にも数球団存在していることを知り、1度見てみたという衝動にかられ、最初に見に行ったのが佐賀・花山球場でのこの嘉麻市BHと佐賀魂のオープン戦だった。その試合で先発投手を務めていた齋藤雅樹選手。

 

 

小柄なサウスポーだがとても小気味のいい投球をしていたのが印象的。それに加えてバッティングもとてもよかった。この選手はその後、四国ILの香川に入団したが現在は退団してしまったようだ。(余計なお世話だが)元気にしているのだろうか。

 

そしてその秋の会長杯ではこのチーム発足の発起人でもある井手らっきょさんと少しお話しする機会もあった。

 

 

同チームのHPをみると現在も「総監督兼内野手」という肩書が掲載されている。もう60歳、「兼内野手」というのはすごい(@_@。当時からはかなり選手も入れ替わっていて当方ちょっと気になる選手もHPには掲載されていたので本日は北九州まで足を運んだ次第。この試合の大会パンフは既に配布し切ったのか手に入らず(*_*)、嘉麻市BHはHPに掲載されていない選手も出場したので場内アナウンスだけを頼りに選手名を把握しながらの観戦。試合前の整列、すでに選手の数でも差がついている(>_<)。

 

 

まぁそれでも臆することなく強豪チーム向かっていって欲しいものだ。

西部ガスは初回、冒頭の正木選手の先頭打者アーチで先制するとさらにヒットの山中選手を1塁においてこの試合3番起用の森上選手。

 

 

西短出身の4年目、中学時代は糸島Bに所属していたようだ。逆方向、ライトへ放った打球はこれまた高いフライとなったが打球は伸びてオーバーフェンス。

 

 

いやぁ、身体は決して厚みはないがいいパワーしている。日本選手権でも出番あるかな。西部ガスはこの回、その後も3四死球に6長短打を絡め大量得点、これでほぼ勝利の行方は決してしまった。

 

がしかし…である。

 

この試合は結局5回コールドで西部ガスが勝利したものの2回以降は互角の戦い、むしろ嘉麻市BHが押し込むような雰囲気さえあった。

 

 

総力では圧倒的に優位に立つ西部ガスに嘉麻市BHが食い下がる。12点を奪われた2回表には中山選手がセンターへしぶとくチーム初ヒット。

 

 

中山選手は次の打席でもライト前へのヒット、チーム唯一のマルチ安打。場内放送では昨日糸島Eがお世話になった久留米工大の出身と紹介されていたが大学時代に見る機会もあったかも。

 

試合前のシートノック、ちょっと違うキレのある動きを見せていたのはショートの田中宏弥選手。

 

 

とても小柄な選手だが動きは機敏でグラブさばきもなかなかのもの。試合の中でもセンターへ抜けそうなあたりによく追いつきバックトスで1塁走者をセカンドフォースアウトにする好守があった。これはなかなかの熱盛!!その田中選手は打順は1番、3回に先頭打者でセカンド左への内野安打で出塁。

 

 

その見た目からくる雰囲気通り、脚もありそうである。続く2番の長町和真選手は目の覚めるようなライトへのクリーンヒットで続く。

 

 

(↑これはその時のスイングではありませんm(__)m。)思い切りのいいスイング、これは本日チームの中ではもっともいい当たり。この選手は福岡西陵出身とのこと。もう6年前に西陵の試合も1度見たことがあるがやはり「長町」という選手がマウンドにあがっていた。この選手と何か関係あるのかな。

 

 

なんか名前に憶えがあったのだが大濠との試合だったようだ(まぁ例によってどうでもいい話、、、)。

話がそれたが3番の白橋選手もライト前ヒットで続きなんと3連打で無死満塁のチャンス。ライト前へしっかりと押っつけたバッティング。HPによると独立リーグの石川、香川でもプレー経験のある選手のようだ。

 

 

コーチ兼任の肩書き、独立リーグでのプレー経験はチームにとっては大きいものがあるだろう。でもまだ28歳のようなのでまだまだやり残し感のないように現役を続けて欲しいものだ。

 

そして4番・池島選手の犠牲フライで1点を返した。

 

 

センター後方へのかなりい当たり、横田選手の好守に阻まれたもののもう少しで走者一掃の一打になるような当たりだった。この池島選手は小柄だがパンチ力十分の強打者、遠くへ飛ばす力はチーム1かもしれない。折尾愛真からの富士大出身、これは普通にいい打者である。

 

ちょっと驚いたのは6番・セカンドで出場の川越選手、この選手はかつては相手方、西部ガスでプレーしていた選手。

 

 

佐賀西-同志社大という立派なキャリアだが西部ガス時代にはチームの主将も務めた選手。現在は保険の仕事!?嘉麻市BHに入団するに至った詳しい経緯はわからないが、野球だけでなくいろんなことに秀でた人材なのだろう。

 

7番・DHは福江選手、前回見た時から在籍する数少ない選手の1人である。

 

 

しかし過去に見た試合ではいずれも投手としてだった。

 

 

前回見た会長杯では丁寧に低めを突くピッチングで粘り強く完投勝利、投手としての実力もなかなかのものだが打席での雰囲気も十分。今日は(勝手に)この投手が先発で来るのだろうなんて思っていたのだが、投打両方で力のある選手であることは間違いない。

 

初回に大量失点、初回から早くもリリーフのマウンドに上がった2番手の青山投手、立ち上がりこそ連打を許したが2回以降はピンチというピンチもなくしっかりと試合を落ち着かせたピッチングはとてもよかった。

 

 

球速は130㎞台中盤というところだったが低めへ伸びるようなボールは西部ガス打線にも十分通用していたように思う。この選手もHPに掲載がないがいい投手、亜大出身(当方の聞き違い!?)、もう1度見てみたい投手である。

 

にしても西部ガス打線はやはり強力。先頭打者アーチの正木選手は2巡目の打席でもライトの頭上をライナーで超えていく2点タイムリー。

 

 

筑陽学園からの関東学院大で3年目、長身から放たれる長打はやはりかなり魅力的である。新人の横田選手もタイムリー含む2安打と活躍。

 

 

 

九産大時代は全国の舞台でもHRを放つなど活躍した選手。パンチもあるが3打席目は脚を生かした完璧なバントヒット。スピードとパワー、このチームでも活躍する場は十分にありそう。

 

6番・ファーストでスタメンはこちらもルーキーの笹井選手。

 

 

 

今日は1四球でヒットはなかったもののしっかりボールを呼び込んで打てるパワーヒッター、やはり長打力は魅力。まさに1年前のユニバーシアード大会決勝、日本文理大との試合ではヤフオクでHRも放ち明治神宮大会出場に大きく貢献した。そして本日、九共大は好投手・杉尾投手を打ち崩してヤフオクでの準決勝にコマを進めたようだ。九産大とのライバル決戦、リーグ戦のリベンジなるだろうか。笹井選手も九共大もガンバレー。

 

ということで予定の9時より10分ほど前倒しで始まったこの試合は約1.5時間で終了、どんな選手、チームでも立ち上がりは難しいものだが今日は初球を豪快に運んだ正木選手の力が一気に流れを持って行ってしまったというところだろう。でも嘉麻市BHはいろんな選手が集まってきて前回見た時より力強さを増しているのは確か。

 

 

試合前シートノックを打たれていた工藤監督はHPによると「投手兼任」、今日は試合出場はなかったがまだ30歳、選手も続けられてるのだろうか。

 

嘉麻市BHには他にも見てみたい選手がいたのだが今日は出場なし、まだ在籍しているのかな!?

 

 

 

仕事に野球、両立は大変だと思うがもっといろんな選手が集まってもっとワクワクするような野球を見せてもらえたら(と勝手に)思う。

企業チームの壁は高いと思うがいつかはジャイアント・キリングを!!

頑張れ、クラブチーム(^^)/。

 

西部ガスは今日はこの後敗れて準優勝…。

日本選手権ではこの試合のような打線爆発を!!

 

今日はこの1試合だけの観戦予定だったのだが時間も早かったので結局そのまま2試合目も。

それはまた後程。