スコアボードの上、日章旗と高野連旗は猛風に煽られ今にもポールからちぎれて遠くへ飛んで行ってしまいそう。

 

 

史上最強ともいわれる台風19号が日本列島へ確実に近づいていて台風の中心からはかなり離れた福岡でも昨夜から強風が吹き続いている。そんな中、本日は福岡地区の高校1年生大会で桧原球場を探訪。今日からの3連休、いろいろと他にも気なる試合はあったのだが、昨年まで糸島EでプレーしていたOB達が成長している(?)姿を見に行くことにした。

 

 

 

 

 

糸島Eの現チームは秋のスタートから苦戦が続いているがOB達の元気な様子が見れたらなんだか次は勝てそうな気がする(気のせい!?)。まぁそれは言い過ぎだとしてもライバル部員も多い強豪校でとにかく元気に頑張っている姿を見せてもらいたいものだ。

 

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ということで本日は約1ヶ月ぶりの桧原球場。前回は高校の秋季大会、福岡第一・岸本くんの圧巻のパフォーマンスを見せてもらったがその福岡第一が福岡を制し九州大会出場を決めた。

 

 

是非に来春のセンバツ目指して来週からの九州大会でも頑張ってもらいたいものだ。

 

そして今日からは明治神宮大会をかけた大学九州選手権・ユニバーシアード大会も開幕、また社会人野球ではJABAの福岡会長杯も開幕といろいろ見たい試合はあったのだが冒頭に記述のごとく、福岡地区の1年生大会を見に行くことにした。桧原球場の第一試合は沖学園と筑前という当方にとってはなかなか気になるカード。台風の影響も心配されるところだが風は強いものの雨は降っていないので何とか持つだろうと会場の桧原球場まで。

 

 

外野を囲む大きな森の木々が強風にさらされ終始ザワザワと揺れ続ける曇天、さすがに今日は半袖、短パンではムリ。途中渋滞もあり試合開始予定の9時をやや過ぎてちょっと焦ってしまったのだが球場に到着すると一部の保護者の方々がパラパラといらっしゃるだけで選手の姿はどこにも見えず、それに球場も開門されていない。これは…、ひょっとして中止!?

しばらくすると両チームの選手達が到着、グラウンドでアップ、キャッチボールを始めたのだがシートノックの途中でようやく球場も開門されるという進行。高野連さんも台風の影響をギリギリまで見極めていたのだろう、試合は予定より約1.5時間遅れで開始。

 

一塁側は沖学園、昨年の夏は悲願の夏の甲子園初出場を果たした。

 

 

それでも今年の夏はよもやの初戦敗退、この秋も2戦目で敗退しセンバツの可能性は絶たれているが40名近い1年生部員たち、今年の夏、そして来年の夏とリベンジへ向けてはこの大会で経験値を積み上げたいところだろう。糸島EのOBも2人在籍、この試合の出場はあるだろうか。

 

対するは公立の筑前、我が家もお世話になった学校である。

 

 

ここ数年は確実に力をつけているようでこの新チームは8月に行われた新人戦では福岡第一に初戦勝利しベスト4に進出している。(ほぼ)糸島にある高校なれど現チームに糸島EのOBや当方が知っている子がいないのはちょっと寂しいがどんな選手達がいるのだろうか。

 

先発のマウンドは細身の大江くん。

 

 

強風に飛ばされないか(←ゴメンナサイ)と心配したくなるくらいにスラっとした体形だがとにかく緩い抜いたようなボールを巧みに使う技巧派投手。力のある沖学園の打者が待ちきれずにバットが空を切るというシーンが度々あった。決して球速はないが三振も5,6個奪ったのではなかろうか。これで下半身のたくましさが増せばもっと投球の幅が広がってきそう。

 

この試合はめまぐるしい点の取り合いとなったが先手を取ったのは筑前、2回1点を先取してなおもチャンスの場面で9番・ショートの松本くんが放った打球はセンターの頭上をはるかに超えていくタイムリースリーベース。

 

 

いやぁびっくりするような当たり。今日は台風の強風もあり高く上がったフライは外野手が苦労すること必至という状況だったが風にもうまく乗ったヒット。3塁まで走った脚も速かった。松本くんは今日はライト前へもヒット1本、なかなか油断できない9番打者である。

 

そして同点に追いつかれた3回にはツーアウトから4番に入る吉田くん。

 

 

この選手も決してゴツイわけではなくどちらかといえば細身、でもスイングは思い切りがよくて体全体の力がしっかりとバットに乗っかっている。やや高めのボール振りぬいた打球はこれまたぐんぐん伸びてレフトフェンスを超えるホームラン!!

 

 

 

いやぁこれまたびっくり(@_@。公式戦で筑前のHRを見たのは日南くんの逆転満塁弾以来ではなかろうか(もう7年前のことですm(__)m)。両翼98mでフェンスもそれなりの高さのある球場、風の力もあったかもしれないがこの体でスタンド放り込むとはお見事。

 

でも取られたたら沖学園もすぐに追いつく。3回裏、エラーの走者をおいて同点タイムリーを放ったのは3番・サードで出場の北里くん。

 

 

今日は2本のヒットを放ったが特に2本目の内野安打は脚の速さを感じさせてくれた。サードの守備も軽快、走攻守になかなかいい動き。この選手は昨年糸島Eとは何度も試合する機会のあった福岡Dの出身の選手ではないかな。(写真は残ってなかったが)名前には見覚えがある。中学の時はそこまで印象に残ってない(←これまたゴメンナサイm(__)m)がこの選手はなかなかいい、これからが楽しみ。ポニー九州勢、ガンバレ!!

 

沖学園の先発は水﨑くん、右のオーバースロー、なかなか質のいいボールを投げる好投手(だと思う)。

 

 

コースに決まったボールは結構力も感じる。もっと思い切り腕が振れれば低めへの速球はスピードを増すだろうし変化球のキレもよくなってくるのではないかな。いいポテンシャル、2年後にはかなり進化する(勝手な)予感。2番手で2イニングを投げた栗林くんもきれいなフォームのサウスポー。

 

 

替わりっ端、いきなりの連続三振。しっかり、ゆっくり腕を振って投げるスライダーは結構なキレ、低め、コースへもよく決まっていたように思う。水﨑くん同様にこの栗林くんもいい投手、この左右の2枚看板が切磋琢磨すれば2度目の甲子園も十分に狙えるチームになってくるのではないかな。

 

そういう好投手陣から2桁のヒットを奪った筑前の打線も力強い、新人戦で福岡第一に勝ったというのもうなずける。背番号10ながら3番・サードでスタメンの井上くんはライトへ2安打。

 

 

バットコントロールのしなやかさ、しっかりとボールを呼び込んだバッティング。5番の左くんは体格もよくて打席では"ぐっ"とせり上がるようなルーティーン。

 

 

名前は「左」だが右打者(^-^;。この選手も2安打したがパワーはチームNo1!?、打球の威力を感じる。ファーストでスタメン出場も途中からショートのポジションに入った。筑前は何回だったが3→6、6→4、4→5、5→3とガラッと内野のシフトを変えてきたがこの辺がまだ守備が定着しない1年生大会らしくて面白い(^.^)。

 

そういう筑前の打者の中で最も印象に残ったのは1番・レフトの穴見くん。

 

 

ヒットはセンター前への1本だけだったが、下半身を安定させた力強いスイングはクリーンアップも任される力十分。筑前は機動力を積極的に使ってくる野球、この試合も盗塁は4,5個あったがこの穴見くんもしっかりと1つ決めた。この選手が1番でしっかりとリードオフできるかどうかが筑前が目指す野球ができるかどうかのカギを握ってきそうだ(ちょっと勝手に言い過ぎですねm(__)m)。

 

打線の力では沖学園もそれ以上、特に外野手3人の打撃は力強かった。4番・センターは松本くん。

 

 

今日はタイムリー含む長打2本、この選手もしっかりとボールを引き付けて打つ力のある選手。5番・レフトの福岡くんも強烈なライナー性のヒット2本。

 

 

がっちりした下半身から放たれる打球はパンチ力十分。そして1番・ライトの長嶺くんは3安打。

 

 

ヒットはすべてレフト方向だったがそういう巧さは感じるものの決して当てにいくような打者ではない、広角に長打が打てそうな強打者である。8回、同点の場面、無死で走者を1塁において送る気配は微塵もなかったがチームの中でも信頼されている打者なのだろう。この選手もかなり楽しみ。

 

ほぼ互角の戦いは1点差で沖学園が勝利。

 

 

両チームともに12、13本くらいのヒットを放ったが1年生大会らしく(?)守り、攻撃のミスも多々あり、そのミスが少なかった方が勝利をつかんだという感じだろうか。それでも強風でフライが難しかったのは仕方ないとして、両チームともに送球のミスが多かったのは今後大いに改善の余地ありかな。まぁこれから練習に試合にと経験を積み上げていけば守備は必ず良くなる。2年後対戦することがあればまた全然違った試合内容になってくるだろう。

 

さてこの試合、糸島EのOB、ユウトは2番・セカンドでフル出場。

 

 

とても小柄な選手だが体中がバネのようでとても運動能力の高さを感じさせるプレーをする。今日も守りではいい動きがあった。ただ打つ方ではチャンスで一打が出ず…(>_<)、器用な選手だがしっかりとスイングして外野の頭を超すような打球も打てる選手を目指してほしい。ホマレは今日は残念ながら出場なし。

 

 

上背はないががっちりした体形でパワーとスピードはいいものを持っていた。糸島E時代は2年半でもっとも伸びた選手だったかもしれない。今日見た沖学園の外野陣は強力だがその一角に食い込めるよう可能性を信じて頑張って欲しいものだ。

 

そして筑前もガンバレー。



久々の試合観戦、強さを感じることができた。一冬超えた来春が楽しみ。


うん、やっぱ1年生大会はおもしろい。

 

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さぁプロ野球はCSがいよいよ大詰め、昨日はもう後がない阪神が土俵際での粘り、2連勝で勢いに乗るホークスは怒涛の3連勝で一気に王手をかけた。昨日の試合、ともに攻撃面で中心的な活躍を見せたのはポニー九州(旧ジャパンリーグ)勢。阪神の那珂川(現・南福岡)シャークスOB・梅野選手は4の3、1HR2打点。

 

 

今シーズンは序盤から守りだけでなく打撃面でも存在感をみせてもらったが昨日の試合でも「打てる捕手」を印象付けてくれた。ホークスの久留米ボーイズOB・牧原選手は5の3、1HR4打点!!!!

 

 

内野に外野にと守備でチームに貢献してきた印象の強い牧原選手だがHRが飛び出すとはびっくり。ホークスの中でももっとも気になる、応援したくなる選手。一気に4連勝でカタをつけて欲しい、次も期待してますよ!!

 

ガンバレ、ジャパンリーガー達(^^)/。

 

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そして最後…。

まだ公式戦白星のない糸島Eの新チーム、明日はリーグ戦は一旦小休止で「久留米工大旗争奪トーナメント大会」。新チーム初のトーナメントだが明日こそは初勝利をつかみたいところ。試合会場の提供、大会の運営を全面的にサポートしてもらう久留米工大は本日、ユニバーシアード大会で福岡大を破り、明日の予選トーナメント2回戦に進出、捕手の伊妻選手がHRを放つ活躍を見せたようだ。

 

 

この選手を見たのはもう2年前!?確かにいいバッティングしていた。昨秋は2部にいた久留米工大のこの躍進はなかなかのもの。明日も部員は試合の応援で忙しいのではないかな。

 

そのユニバーシアード大会も本当に気になって仕方ないところだが明日は糸島Eの試合、場所は久留米(広川)。

とにかく元気を感じる積極的なプレーを。

 

台風の被害が最小限に留まることを願いつつ今日はここまで。