雨やら仕事やらで2週連続の野球探訪なし、野球不足も最高潮に達していたが今日はとてもきれいな秋の青空の下でようやく野球(^^)。今日探訪したのは宮崎・高鍋球場、「MAZDA」ではなく「MASUDA」スタジアム。

 

 

この試合を見に行けたらいいなぁと一月ほど前から考えていたので決行できたのはよかった。大学野球・秋の陣も佳境、各リーグで優勝チームも続々と決まりつつあるが今日は九州地区大学野球連盟・南部ブロックの「決勝トーナメント」。本日の最大の目当て、ずっと見てみたいと思っていたこの両投手が見れたのは期待通り!!

 

 

 

ともに「志望届」は提出済み、10.17のドラフト会議でこの2人の名前がコールされることはあるのだろうか。というか是非に名前を呼ばれて欲しい!!そういう期待も込めて1回戦2試合を観戦。

 

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今日の試合観戦に合わせてということでもないが熊本の実家に帰る予定もあったので金曜日から有休を頂き帰省。役所じゃ何だ、平日しか行けないのはなんとも。仕事もプライベートもいろんなトラブル(?)がある。金曜日、お昼ごろに実家近くまで到着するとちょうどお昼時だったのでそのままちょっと通り過ぎて熊本ラーメンの定番「味千」へ立ち寄り。

 

 

「標準装備」の煮卵、キクラゲにこがしニンニク、やっぱこの味はホッとする(^-^;。するとこの店で十数年ぶりに幼稚園から高校までの同級生に遭遇。「幼稚園の頃から変わっとらんけんすぐわかったよ」とか言われてしまったが間違いなく髪は少なくなっているm(__)m。そういう先方も幼稚園の頃の面影ははっきり残っていてこちらもすぐに気が付くことができたがなんかとても懐かしい気分になった(^.^)。やっぱ地元はいいですね、でも幼稚園の頃なんてもう半世紀も前のこと…。

 

そして本日は実家を起点に宮崎・高鍋まで。午前7時前、視界約50mといった感じの深い霧。

 

 

朝はかなり肌寒かったが今年もこういう季節になった。往路は過去にも使った湯前~水上~西米良を抜けるルート。高鍋までの最短距離、高速代、ガソリン代節約モード。途中の山道はほとんど人気を感じる場所もないのだが熊本から宮崎に県境を越えた西米良に「村所驛」というちょっとした休憩所みたいなところがある。

 

 

「驛」とはいうものの鉄道はなくバスターミナル、いわゆる「道の駅」的な物産館。険しい山林に囲まれた道中にこういう場所があるのはちょっと心が休まる感じがする、うん、いい雰囲気。

 

そしてさらに車を進めること約1時間、高鍋町へ到着。

 

 

高鍋町へ入りさらにしばらく車を走らせると今日の目的地、MASUDAスタジアムへ到着。

 

 

 

熊本の実家からは約2時間、試合開始1時間前には着いてしまった(*_*;。この球場を訪れるのは約1年ぶり2度目、前回は試合観戦はなく、ただ立ち寄っただけだったのでこの球場での野球観戦は今日が初めてとなった。

 

九州地区野球連盟の南部ブロックは各県のリーグ戦も終わり各県上位2チームがこの決勝トーナメントに進出、このトーナメントを勝ち上がった上位3チームが明治神宮大会をかけたユニバーシアード大会・九州選手権に出場するということになる。

 

 

まだまだ長い道のり…。1回戦はこの高鍋と川南の2会場で同時開催、高鍋の第1試合に登場したのは鹿児島地区2位の鹿児島大。

 

 

鹿児島大は今年の春季リーグでも見る機会があったので今年2回目、地方の国立大ではあるが地力はある、どういう試合を見せてくれるだろうか。

 

大会パンフを見ると鹿大の4年生は2人、そのうちの1人、木村投手は試合前のシートノッカー。

 

 

春に見た第一工大との試合では確かこの投手が先発のマウンドに上がっていた。こういう裏方も兼務しているのはなかなか地方の国立大、それらしい。そして今日先発のマウンドに上がったのはもう1人の4年生、福田投手。

 

 

大分鶴崎出身、なかなか上背もあって結構球速も感じるがやはり持ち味は低めへの変化球、強打の宮崎産経大打線をどうかわしていけるだろうか。その宮崎産経大は全国の常連になりつつある九州有数の強豪チーム。

 

 

試合前のノックからいい動きをしている選手が揃っていてやはり九州の大学ではトップクラスという雰囲気が否が応でも伝わってくる。とにかく宮崎県リーグの結果がすさまじい(@_@。

 

 

8試合すべてで2桁得点、うち6試合が完封試合と宮崎では圧倒的な力を誇っているようだが今日もこの強力打線は火を噴くのだろうか。そして何よりこの試合の最大の目当ては先発できてくれた杉尾投手。既に志望届も提出済みで九州では有名な投手、1年前の川南球場でブルペンでちょっと見ただけにとどまっていた。

 

 

地元、宮崎の出身で宮崎の大学から上のステージを目指している投手。ずっとこの投手を見る機会を伺っていた(?)ので今日投げてくれるかどうか気が気ではなかった!?がこれは本当に高鍋まで来た甲斐があった(^-^;。

 

 

決して上背はないががっしりとした体格でやはりボールには力を感じる。「ビシッ」と決まった時のボールは鹿大スタンドからため息が漏れるほどに速い。きょうはちょっと高めに上ずったボールが多くて制球に苦慮しているようにも見えたが4回を投げて6奪三振、産経大の浮沈を握る投手、次の試合ではさらに調子をあげてこれるかな!?

 

2番手で投げた田中祐樹も安定したいい投球。

 

 

170㎝ない小柄な右のオーバーハンドだがボールには伸びがあってしっかりとコースを突く投球はなかなか。無安打、無失点のリリーフはお見事。

 

試合前のシートノック、鹿大で機敏な動きを見せていたのは1年生の上高原選手。

 

 

小柄な選手だが動きはとても軽快。チャンスで迎えた2回の第1打席、しっかりミートした打球はセカンドゴロとなったものの三塁走者がホームイン、鹿大が先制点をあげた、なかなかやるぞー。この上高原選手以外にも1年生がいい活躍。先発マスクは重久選手。

 

 

初回の守り2安打、3四死球を与えながら無失点で切り抜けたがこの重久選手の盗塁阻止は大きなプレーだったと思う。1番・DHで出場の春田選手も1年生、尚志館出身。

 

 

この選手は161㎝とさらに小柄だが杉尾投手からジャストミートしたライト前ヒットを放った。振りはコンパクトでパンチがある。鹿大はこの春田選手以外にも杉尾投手の速球に力負けしないいい打球が何本かあった。

 

春見た試合で印象に残った選手達は今日も健在、ショートでスタメンは前川選手。

 

 

とてもグラブさばきの良さを感じる選手という印象が残ったがそれは今日も同じ、センスを感じるいい選手。今日は難しい打球、相手走者と交錯するプレー(記録は走塁妨害)があり途中退場となったが来シーズンはチームの中心選手としての活躍が期待される。

 

「歯学部」、山田拓人選手は右中間へ強烈なツーベース一本。

 

 

春季リーグを見た時のブログでこの選手のことを「1年生」と書いてしまったが2年生のようです、失礼しましたm(__)m。春はサードだったが今日はライト、名門・鶴丸出身、打撃の良さを活かして来年は主軸を担う選手になってくるのだろう。

 

試合は地力に勝る(?)産経大の打線が炸裂、宮崎大会全試合2桁得点の威力はさすがという感じ。どの選手もよく打ったが、5番の井坂選手はツーベース含む2本のライナー性の強烈なヒット。

 

 

この選手もとても小柄だがはちきれんばかりのお尻と太もも、芯を食った時の打球は強烈。

主将でスタメンマスクの大幡選手はスリーベース含む2本のタイムリーで4打点。

 

 

何でこの選手が8番なのか…。4番も十分に任せられるパワーヒッターである。そして極めつけは本日4番の寺園選手、鹿大・春田選手の先輩(?)、尚志館出身。

 

 

見るからに力のありそうな立派な体格だが打球もその見た目通りにすさまじい。1点を先制された直後の3回、打者2人を置いて放った高く舞い上がる打球は逆転の3ランHR。

 

 

みごとな一撃、この寺園選手の一打で勢いづいた産経大がその後も得点を重ね7回コールドで初戦を突破。

 

 

宮崎大会から継続して今日も2桁得点、恐れ入りましたm(__)m。そんな産経大で今日最も印象に残ったは3番・ショートで出場の八木選手、この選手は攻守に身体のバネを感じる。

 

 

れいめい出身の3年生ということはこの秋ドラフト候補にもなっているJR東の太田投手と同級生ということになるがであれば高校時代に練習試合でも見たことのある選手かもしれない。西工大の堂免選手あたりと三遊間組んでいたのだろうか。

 

 

打撃では3安打だったと思うがとても思い切りのいい力強いスイングをしている。ショートの守備も軽快でかなり楽しみな感じの選手。

 

 

セカンドの境田選手もいい選手だが、この八木選手もかなりのもの。(またまた勝手なこと言いますが)上のレベル目指して頑張って欲しいなぁ。これに杉尾投手の調子が上がってくれば産経大が南部ブロックの最有力候補になってくるかもしれない。さて次戦は如何に!?

 

わが母校もよくやったと思います、4年生の2人はお疲れさまでしたm(__)m。

 

そしてあらかじめコンビニで購入していたおにぎりをほおばって第2試合へ。

「後編」へと続く( 一一)。