本日から始まった社会人野球・日本選手権の東海地区予選。開幕カードでいきなり昨年の「全国王者」、三菱重工名古屋が登場。対するは2年前に都市対抗を制した西濃運輸、強豪同士の対決とあって試合は1点を争う大熱戦。西濃運輸には九州の大学出身者も多く所属していてその選手達を「再見」できることも今回の野球探訪の楽しみだったのだがその中の一人の選手が驚愕の守備連発。

 

 

大学時代からいい選手だとは思っていたが今日飛び出した2つの超美技はスタンドからも感嘆の声が漏れる圧巻のプレー。

名古屋・岡崎遠征、この守備を見れただけでも十分に野球探訪の価値があった。お見事m(__)m。

 

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ということで本日は名古屋。昨日金曜から出張、名古屋への出張は滅多にないが今回は3年ぶり(?)くらいだろうか。やはり名古屋と言えばこれ、手羽先。

 

 

つってもまぁ「世界の山ちゃん」、名古屋と言わず至る所に店舗がある。当方も多分、名古屋で山ちゃんに行くのは今回が最初だろうか。東京在勤時代にはよく行く機会があったがそれまでちょっと苦手だった手羽先のイメージがガラリと変わった。カラッとピリッとでビールによく合うがそれに「ぞっこんキャベツ」があれば十分(^.^)。にしても名古屋駅周辺の山ちゃんの店舗の多さにはちょっとビックリ、コンビニ並み!?福岡へも是非に出店をm(__)m。

 

なかなか行く機会のない名古屋なので本日土曜は(当然ながら)野球探訪して帰ることに。愛知大学野球リーグも始まってるし、愛知高野連のHPを見ると本日から新人戦の位置づけなのだろうか、県選手権大会も開幕。さてどこに行くかいろいろ思案していると、今日から社会人・日本選手権の東海予選も開幕、そのオープニングゲームがかなりの好カードのようなので岡崎まで足を延ばしてみることに決定。

 

会場の岡崎市民球場へは幾通りかのアクセスルートがあるようだがとりあえず名鉄で美合駅というところまで来てみた。

 

 

名古屋駅からは急行で45分程度、そこからバスに乗ること約15分、球場がある岡崎中央総合公園の入り口に辿り着いた。

 

 

さらにそこから汗かきながら坂道を上り球場到着、初めて訪れる岡崎市民球場は25,000人収容のかなり大きな野球場である。

 

 

 

 

社会人野球の他、高校野球などでも使用されているようだが中堅が126mとかなりフィールドも広い。外野席の芝生の緑がとても色鮮やかなのが印象的だが照明も電光式のスコアボードも備わっていて、プロの試合も開催できそうなスペック。

 

内野席から下を見下ろすと球場真横にバス停もある。

 

 

これを見るととてもアクセスが良さそうなのだがバスは基本的に1時間に1本程度、このバス停は「中央総合公園」という名称で名鉄の東岡崎駅あたりから乗車できるようだが、当方が本日選択した美合駅から出ているバスは「中央総合公園口」というところまでしか行かない。まぁ似たような名称のバス停なので球場はすぐだろうなんてタカをくくっていたのだが、球場は総合公園がある山の一番上、「公園口」からは坂道を15~20分程度歩かないといけない。これはもう球場行くだけでくたくた、汗だく、ちょっと甘く考えていた(>_<)。

 

ということも想定できたので(いつの間にか)名古屋勤務となっていた息子に車で連れて行ってもらおうと思い連絡したのだが「別用がある」とバッサリ…。まぁ社会人なのでいろいろあるのでしょう、結局、息子には会うこともなく今回の名古屋出張は終了( 一一)。

 

とか例によって余計な話が多くなかなか先へ進まないが、日本選手権の東海地区予選は今日から9日間、12チームで3枠を争う熾烈な戦い。

 

 

開幕戦に登場したのは昨年の覇者、三菱重工名古屋。

 

 

全国連覇に向けて大事な初戦、当方初見のチームだがとても気になる選手がいて一度見てみたかった。今年で3年目の下津浦投手。

 

 

大学時代にももちろん見ているが高校時代からいろいろ思い出をもらった投手でもある。

 

 

最後の夏、9回3点ビハインドの場面で飛びだした主将の逆転満塁弾。スタメンに3人の「浜地」くん、うち1人は現阪神・浜地真澄投手のお兄ちゃん。高校時代はセカンドで内野の要、大学ではアメフトに転向し主将・WRとして西南学院大を甲子園ボウルにあと一歩まで導いた選手…下津浦投手を中心にそういういろんな選手がいて筑前高校が学校始まって以来の好成績を残した。今日は登板はなかったが先月のJABA高山大会では決勝でも登板機会があったようだ。まだまだこれから、社会人でも投手陣の中核を担って欲しい選手である。

 

対する西濃運輸も当方初見。

 

 

このチームを率いる主将は九産大出身の大山選手、今日は9番・セカンド。

 

 

高校は今年甲子園にも出場した長崎・海星。とにかく(何故か)西濃運輸は九州の出身選手が多く、こちらも以前から一度見てみたいと思っていたので今日その機会に恵まれたのは本当によかった。ただ中でも最も気になる野﨑選手は残念ながら今日の試合出場なし。

 

 

 

今年の都市対抗ではJR東海に補強されスタメンでヒットも放った。久留米工大時代から(勝手に)注目、期待している選手だが攻守になんかアグレッシブさを感じるいい選手、この大会でも大事な場面で起用される機会もあるだろう。ということで今日「再見」出来たにもかかわらず出場のなかった選手達から。投手では久留米大出身の北村選手。

 

 

 

この選手も大学時代には4,5回見ていると思うがコースにキレのあるボールをしっかりコントロールできるまとまった投手。日本文理大時代にはHRも見たことのある柏木選手と吉備国際大では主将も務めた松本陸選手。

 

 

 

 

松本選手は大学は岡山だが佐賀・唐津商の出身。てな感じで試合前から大学時代に見たことのある選手を目で追っていたのだが清松投手は発見できず(>_<)。

 

 

小柄ながら伸びのある真っすぐと切れ味鋭いスライダーが武器の小気味いいピッチングが持ち味。当方かなり好きなタイプの選手である。今日は試合でも見る機会がなかったが是非に社会人でもう一度見てみたい投手、頑張ってください!!

 

スタメンは1~3番が九州勢、1番・ショートは北野選手。

 

 

 

広角に打てるバットコントロールと俊足が武器。今日はヒットこそなかったもののセーフティバントを試みるなどセンスの高さを感じるプレーは大学時代と変わらず。そう言えば日本文理大に進んだ弟くんも打撃センスに関してはお兄さんに負けてなかった。ともに飯塚高校の出身、兄弟そろって本当にいい選手である。

 

2番・センターは北野選手と同じ、福岡大出身の原田大輔選手。

 

 

 

確か大学時代には九六で首位打者も獲得したのではなかったかな。ミート力の高い「安打製造機」、今日の試合でも同点、逆転のきっかけになるいい当たりのヒットがあったがそれ以上にピンチの場面で魅せてくれたセンターでのダイビングキャッチはすばらしかった。ギリギリのプレー、ヒットになっていれば試合の行方はわからなかった。

 

そして3番・DHは岩城選手、大学時代、見る試合においては常に驚くばかりの強打を見せてもらったように思う。

 

 

 

大学時代は日本代表にも選ばれた逸材、長打力もあるが率もしっかり残せる選手、福六では驚異的な打撃成績を残したが何と言ってもチャンスにめっぽう強い印象がある。今日は2つの三振と送りバントで迎えた4打席目に右中間へうっ憤を晴らすような見事なツーベースがあった。まだ社会人1年目、持ち前の打撃にさらに磨きをかけて是非に上を目指して欲しい選手である。

 

8回1点リード、ピンチの場面でリリーフのマウンドに上がったのは福工大出身の三村投手。

 

 

 

一旦背中が打者の方を向くややトルネード気味のフォーム、決して球速はないが打者のタイミングを外す投球術に長けている。今日は替りっぱな、注文通りの併殺打でピンチ脱出。なんかしっかりと自分の居場所を持っている投手のような気がする。

うん、九州勢異常なし。こういう選手たちを見ていると勝手に嬉しくなるが今日出場した選手も、そうでない選手も是非に選手権本戦で躍動する姿を見たいものである。

 

重工名古屋の先発は服部選手。

 

 

横浜商大高時代から神奈川では名の知れた投手だったが残念ながら(多分)見る機会はなかった。商大高では1つ下になるのだろうか、佐俣くんや広木くんはいい打者だったなぁ、まだ野球続けているのかな。服部投手は140㎞前後の真っすぐに低めへの変化球、よくボールが低めに集まっていて安定感を感じる投球内容。今日の試合でも試合中盤まではしっかりと試合を作ったがこの選手が勝野投手の穴を埋める存在になってくるのだろう。

 

重工名古屋は昨年のチャンピオンチームらしく打線も強力、主軸は皆振りが鋭い。4番・サードは西田選手、ライト前へのヒットとヒットにこそならなかったものの完璧に捕らえたレフトへのライナーがあった。

 

 

しなやかにしっかりバットが振れている。5番・DHは伊藤隆比古選手、ガッチリした体格は一発長打の期待も十分。

 

 

今日はタイムリーヒットと原田選手に阻まれたがセンターへの強烈なライナーがあった。地元・中京大中京の出身、当方にとってはあの日本文理との壮絶な決勝が思い出される選手でもある。

 

6番・捕手は安田選手、もう32歳のベテランだがチームの主将。しっかりしたリードもさることながらこの選手も打席では威圧感がある。

 

 

今日の試合でもレフトへヒット1本。安田選手は大学は明治だが高校はPL学園。まだまだPL球児の灯を消さないように少しでも長く現役を続けて欲しいものだ。ところでこの選手は履正社から千葉ロッテに入った安田尚憲選手のお兄さんなんですね、そんなことも知りませんでした(^-^;。

 

今日の試合、重工名古屋で最も印象に残った選手は2番・ショートで出場の秋利選手、とにかくスイングは思い切りがいいし、右に左に鋭い打球連発。

 

 

中でも3打席目に放った左中間へのツーベースはスゴイ当たりだった。試合前のメンバー発表、「カリフォルニア州立大」出身というアナウンスには否が応でも興味を掻き立てられるが常葉菊川から一旦、日本の大学に入ったものの中退してアメリカ留学、メジャーからのドラフト指名を目標に頑張っていた選手のようだ。残念ながらアメリカでの指名はなかったようだが今日の試合だけ見た限りでは日本のプロでも通用するのではなかろうか。プロフィール見るともう27才のようだがもうワンチャンスないかな…と思いたくなるくらいにインパクトのあるバッティングだった。

 

今回の投稿もかなり長くなってきました(+_+)。

 

九州勢ばかりに目が行ってしまった西濃運輸だがスタメンマスクは東洋大出身の新人・浦岡選手。

 

 

決してごつい感じではないが2回の第1打席、走者2人を置いてレフトへ高く舞い上がるあわやホームランかという大きな2点タイムリースリーベース。高目の失投だったかもしれないがよく打球はよく飛んだし、三塁を陥れた走塁もよかった。

 

4番の谷選手も痛烈なセンター前ヒットに申告敬遠が一つ。

 

 

下半身を目一杯踏ん張ってのフルスイングから放たれる打球は強烈。横浜創学館からの八戸学院大はライオンズ・秋山選手と同じキャリア、なんか通ずるものがあるかな。

 

7番・サードで出場、大商大出身のルーキー、細川選手の打撃もなかなかのものだった。

 

 

四球、ヒットで迎えた3打席目は同点に追いつきなおもチャンスの場面、なんか打ちそうな雰囲気があったのでカメラを向けると期待通りのライト線への逆転ツーベース。コンパクトにしっかりボールが捕えられている巧打者という感じがするがやはりこうやって見てくると西濃運輸も好選手ぞろい、九州出身者もチーム内の競争に打ち勝っていくのは大変だ、やはりこれは厳しい世界(・・;)。

 

そして西濃運輸で最も印象に残ったは2番手で投げた小久保投手、いやぁ元気と勢い満点の投手である!

 

 

今日のmaxは148㎞だったと思うが常時スピードは140㎞台中盤から後半、そしてマウンドでの雄叫び…もうインパクト十分。名前は「気」の一文字で「きよし」と読むらしいがまさにその名にピッタリ、「気」の投球である。この投手の存在は知ってはいたが先ほど改めて「GRAND SLAM」を見てみると大学は四国学院大だが高校はこの夏見る機会があった鹿児島玉龍の出身、今年見た玉龍も強かったがこういう好投手を輩出していたとは知らなかった。まだまだ発展途上な感じはするがこの投手はなかなかおもしろい、「チェスト!!」、今後に注目(@_@。

 

さて試合は3時間を超すロングゲームとなったが西濃運輸が逆転で逃げ切り勝利、ディフェンディングチャンピオンの重工名古屋は黒星スタート、敗者復活に回ることになった。

 

 

ヒットの数では重工名古屋が上回ったが西濃運輸がしっかり守って耐えながらチャンスをものにしたというところかな。その中心となったのがショートの北野選手、今年もいろんな好プレーを見てきたが勝負の岐路になるような2つのファインプレーには本当に感動した。

 

 

1つ目は6回、2死1,3塁の場面。安田選手の強烈な打球は完全にセンターに抜けたと思ったのだがボールに飛びついた北野選手がギリギリでキャッチ、そしてその体制のままセカンドへバックトスでフォースアウト、同点のピンチを免れた。そして2つ目は9回、1死,1塁で強烈な三遊間へのゴロ、スタンドで見ていた誰もが「抜けた」と思われたと想像するがこの当たりも北野選手が飛びついて好捕、すばやく右回りに回転して2塁へ送球、さらに1塁へも転送されダブルプレーで試合終了。まぁ捕るところまでは「アリ」だとしてもダブルプレーにしてしまうのがちょっと鳥肌が立つくらいにすごかった。なかなかこういう文章では伝わらないのが残念だがこの試合、いや今年1番の「熱盛」プレーだったかもしれない。飯塚高校、福岡大野球部のみなさん、先輩頑張ってますよ!!

 

初の名古屋地区野球探訪、この後どこか「ハシゴ」しようかとも思ったのだが、もうこの試合で十分。

(わが子には会えずとも)楽しみにしていた九州勢の元気な様子も見ることができたので満足。

 

さて東海地区のキップはどのチームが手にするのだろうか!?

敗者復活のあやがどう影響するか。

まだまだわからない、本当に大変(>_<)。

 

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最後にこれは本当に付け足しだが備忘録ということで。

今週は平日、水曜日にヤフオクで楽天戦を見る機会があった。楽天先発・則本投手を相手に初回に中村晃選手の2ランで先制するとデスパイネも続いて一気にホークスムード、さらには「熱男」にも一発が飛び出し、ホークスが快勝。

 

 

まぁホークスが勝ったのはヨシとして楽天2番手では安樂投手がマウンドに上がった。この投手見るのは済美時代、藤崎台で見て以来ではないかな。

 

 

 

なんか高校時代に比べるとかなり身体の厚み、太さが増した感じがある。最近、あまり話題に上ることが少なくなったがそれでも150㎞を超えるような重くて速いボールを投げていた。すごいポテンシャルを持った投手、是非に先発の一角に食い込んできて欲しい選手である。

 

にしても初めて見たホークスの甲斐野投手は速かった(@_@。158㎞連発、ちょっと打たれる感じがしないが1年目からあまり無理はしないで欲しいとも思う。

 

ライオンズとの熾烈な優勝争いは続く。

ホークス、がんばれー。