今週も懲りることなく高校野球。佐賀、熊本、福岡南部…とくれば鹿児島!?

 

 

うーん、今日も野球バカ炸裂(>_<)、2年ぶりに鹿児島の夏の選手権を探訪してみた。今日からは鴨池にある2球場を使ってベスト8をかけた4回戦がスタート、鹿児島の夏もいよいよ佳境。そんな熱い戦いでシード校・優勝候補にもあげられる高校の主将が攻守にわたるすごいパフォーマンス、唸らされるプレーを見せてくれた。

 

 

 

鹿児島にもやはりいい選手がいる、まぁ当たり前か。

ここまでくればどこも力の差はない。でもちょっとしたことをきっかけに"流れ"は一気に傾き、その流れは止めようがなくなる…。

改めて野球の怖さみたいなものを感じざるを得ない鹿児島探訪となった。

 

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今日は久々の熊本の実家。

 

 

糸島Eは宮崎遠征、今日からポニーの全日本選手権が宮崎で始まった。

 

 

例年は東京(メットライフ?)で開催されている大会のようだがオリンピック開催の関係で今年は宮崎での開催となった。ただ今日は開会式のみ、試合は明日からということでとりあえず今日は熊本の実家まで移動し、明日朝宮崎の試合会場まで移動することにした。実家まで来ておけば宮崎までは約1.5時間、当方にとっては都合がいい。早朝、7時前に福岡の自宅を出発、スイスイと高速を南下すること約3.5時間、気が付けばオーバーラン!?、実家を通り越して鹿児島まで来てしまった(もちろん当初からの目論見通りです(^-^;)。

 

今日おじゃましたのは鴨池市民球場、鹿児島のメイン球場・県立鴨池(今年から平和リース)球場からは徒歩5分、県立球場のサブグラウンドとも言えるようなグラウンドである。

 

 

 

この球場はちょっとあいまいだがもう35~36年前、学生時代に一度来たような記憶がある。学生時代、当方が住んでいたところからは十分な徒歩圏内、もうどこの試合かも覚えていないが多分高校野球だったのではなかろうか。おぼろげな記憶では内野スタンド、土盛りの土手のような場所から試合見た記憶があるがバックネット裏には屋根付きでセパレート型の座席も備えられたスタンド、内野スタンド席もしっかり整備され、さらには選手名も表示される磁気反転式のスコアボードも備わった立派な球場に生まれ変わっていた(@_@。周辺はマンションやアパート、ショッピングモールが立ち並ぶ街中、狭小な敷地に作られた歴史を感じる建造物だが鹿児島の高校野球には欠かせない球場なのだろう。今日はライトからレフト方向へやや強風、鹿児島らしいシュロの木も左から右へ枝葉をなびかせている。

 

 

台風の影響もあるのだろうか今朝は雨と風の音で目が覚めるくらいに福岡の自宅周辺は大荒れの天気、本当に野球やってるのだろうかとかなり不安になったが南へ行くほど天気は良化、厚い灰色の雲に覆われながらも観戦中は雨に降られることはなかったのは本当によかった。当方が球場到着した時は第1試合が6回裏に入るところ、対戦していたのは鹿児島城西と鹿児島玉龍。元ホークス、ライオンズの佐々木誠監督が率いる鹿児島城西は春夏通じて初の聖地を目指す戦い。

 

 

まだ甲子園出場はないものの鹿児島城西は昨秋はベスト4、今大会もシード・優勝候補の一角にあがっているようだ。対する鹿児島玉龍はいわゆる「古豪(!?)」。

 

 

鹿児島市内にある市立校、甲子園には春夏通じて7回出場しているが最後が昭和46年夏の53回大会、もう半世紀近く聖地からは遠ざかっていることになるがスポーツ系は強い高校、今年こそは「古豪復活」となるだろうか。試合は6回表まで3-0で城西がリード、「さすがシード校だな」と思ったのもつかの間、当方が席に座ると同時に玉龍の怒涛の反撃が始まった。四球にヒットを絡めての2イニング連続でのビッグイニング、コールドで勝利しベスト8進出を決めた。

 

 

前半がどういう試合展開だったのかはわからないが"流れ"をつかんでからの玉龍の攻撃はすさまじかった。球場の外からではあまり聞こえなかった熱い大声援に押されるように走者が塁上を駆け巡ったが、7回、フルベースの場面で代打で起用された選手は初球を左中間へ2点タイムリー。

 

 

永井翔貴くんだろうか、チャンスの場面で代打に起用され初球から思い切り振っていく、とても大切なことだがなかなか簡単なことでもない。この後、捕手の黒田くんにもレフトオーバーのヒットが出て試合は決したが鹿児島城西にとっては何がどうなったのかわからないうちに押し切られてしまったのではなかろうか。こんなはずではない…試合後、泣き崩れる選手達を見るのも(写真撮るのも)はばかられる雰囲気があったが佐々木監督が気丈に笑顔でスタンド挨拶されていたのもなんか勝手にこみ上げてきそうになるものがあった。

(大会パンフによると)「1番」を背負う2年生の八方くんは佐賀・唐津から来てがんばっているようだ。糸島B出身?、まだ来年がある、是非にリベンジを!!

 

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そして第2試合は鹿屋中央と鹿児島高校の対戦。鹿児島の夏の大会は2年ぶりだが2年前見た試合も(たまたま)鹿屋中央の試合だった。

 

 

昨秋の1年生大会でも見る機会があったが1年生は20人に満たない部員数だった、少数精鋭!?それでもこの大会もしっかりシード、現東邦ガス・七島投手がいた時以来、5年ぶり2回目の甲子園を目指してのこの夏の戦いとなる。

 

 

七島投手もいい投手だったが2年前に見た鈴木くんもいいサウスポーだった、まだ野球続けているのだろうか。

対する鹿児島高校も先の玉龍同様に「古豪」、夏の甲子園は2回出場しているが前回は昭和42年の49回大会だからこちらももう半世紀以上聖地からはご無沙汰ということになる。

 

 

それでも2年前夏は決勝まで進出、神村に惜敗したがまた近年力を付けてきているのだろうか、好ゲームを期待。

 

鹿屋中央のスタメンショートは2年生の山本聖くん。

 

 

昨秋、1年生大会で初めて見る機会があったこの選手の守備、グラブさばきは(野球素人的には具体的なことは言えないものの)何故かとても心に残った。昨年末には、もっとも印象に残った高校生野手などと勝手な投稿もさせてもらったがその守備は今日も健在、三遊間の厳しいゴロに追いつくと華麗(?)なジャンピングスロー、やはりこの選手はかなりの運動能力と巧さを兼ね備えている(と思う)。打つ方では2番に入っていたが初回、しっかり先制点につながる送りバントを決めた。

 

 

今日もヒットは見ることができなかったが打席でも雰囲気を感じるいい選手である。

 

両校の先発、鹿児島は向吉くん、技巧派のサウスポー。

 

 

決して球速はないがややサイドに近い位置から緩く横に流れるような変化球をうまく使って相手打者の打ち気をかわしていく。なのでしっかり腕を振って投げた時の真っすぐは結構スピードがあるように感じる投手。

 

対する鹿屋中央は福地くん、こちらも全身がバネのような柔らかさと強さを感じる好投手。

 

 

左足をプレートから真っすぐに一塁方向に引いてしっかり振りかぶる大きなワインドアップモーション、投球フォームの一連の動きにムダはなく、勢いのいいまっすぐが捕手のミットに収まっていた。ちなみに打席でも左足をまっすぐ後ろに下げるオープンスタンス。

 

 

前回投稿した春日高校・坂元くんにも同じようなことを書かせてもらったが投げるのも打つのも共通的な身体の使い方があるのだろう。その福地くんは打順は9番ながら7回、勝利を決める満塁の走者を一掃する3塁打を放ったが打撃も侮れない選手かもしれない。

 

その両先発投手が持ち味出したいい投球をしたが結果は鹿屋中央がコールドでベスト8進出を決めた。

 

 

本当に得点の入った初回と7回だけである。その間の2~6回までを切り取ると両チームの好守が光る互角の試合展開だったように思う。初回は鹿屋中央の主軸が立ち上がりの向吉くんへいきなり襲い掛かった。鹿屋中央は先日、福工大城東のグラウンドで少しだけオープン戦を見る機会があったが当方がその時見た試合とは主軸はごっそり入れ替わっていた。控え選手含め層は厚いのだろう。まずは走者1人を置いて3番の福永くんがライトの頭上を越える先制のスリーベース。

 

 

強風にも乗ったが高く舞い上がったいい当たりだった。今日は2本の長打で2打点、脚もある好打者。2年前見た試合、唯一1年生でスタメン出場していた柊木野くんは6番・ライト、こちらはファールにはなったもののライトのポールのはるか上、とても大きな当たりがあった。

 

 

ややバットの先だったようにも見えたがツボに入った時のパワーはすさまじい。

そして今日、攻守に圧倒的な存在感を見せてくれたのは鹿屋中央の主将、4番・捕手の新有留くん。

 

 

今日は4打数4安打という内容だったがとにかく甘いボールは初球からどんどん振ってくる積極性とそれを一発で仕留める確実性がある。初回、タイムリーの福永くんを3塁においてレフトへ放った高い打球はやや逆風をものともせずオーバーフェンス(@_@。

 

 

いやぁービックリ、まだ試合が落ち着かないうちのあっという間の先制パンチ。その他の打席もセンター前、ライト前へ痛烈な当たりを連発、広角に打てる巧さもあるようだ。さらに守備では2塁走者を牽制で刺すプレーもあった。

 

 

まさに強肩強打。神村、鹿実など強豪との対戦が楽しみ。

 

鹿児島も守備では負けてなかった。3番・ショートの奥くんは攻守にセンスを感じるいい選手。

 

 

守りではボールにチャージするスピードはなかなかのもの、身体の使い方も柔らかい。まだ2年生、この試合ヒットはなかったが新チームでは攻守でチームの軸になってくるような選手なのだろう。セカンドの小村くんも守備でビッグプレー。

 

 

7回表、先頭打者のセンターへ抜けたと思ったゴロを横っ飛び、一塁へも好送球でアウトにしたプレーはすごかった、これは今日の「熱盛」!!チームの1番打者、攻守にスピードを感じる選手。

 

鹿児島の主将は「背番号13」の松下くん、165㎝と小柄な選手だが元気に引っ張っていたように思う。

 

 

背番号は2桁ながらサードでスタメン出場。

 

 

ライト線へしぶとく運ぶいいヒットもあった。7回、小村選手の好守でいい雰囲気になったようにも思えたのだが次打者の死球を契機に一気に鹿屋中央打線に火がついた。やっぱ"流れ"ってあるのかな、一度傾いた試合の流れを食い止めるのはとても難しい…。

 

 

同じような努力を積んできた同じ高校生同士、このレベルまでくるとそう力の差はないと思うのだがちょっとしたきっかけをつかんだ方が一気に試合の行方を握る、それが高校野球ということなのだろうか。

 

試合中は雨に降られることはなかったが試合が終わるとほぼ同時にポツリポツリと雨粒が落ちてきて、鹿児島から熊本の実家まで戻る道中はゲリラ豪雨のような大雨になった(+_+)。

本当にギリギリ、雨に翻弄されることなく鹿児島でも夏の大会が見れたのはよかった。

 

もう来週末辺りには各県、晴れの代表校が決まってくる。

 

しかし本日の走行距離約400㎞…かなり疲れた(>_<)。

 

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とうことで実家でこのブログを投稿しているのだが実家にいると改めて昨日の球磨工の試合のことを思い出す。「人吉・球磨からの甲子園」は来年以降へお預けとなったが昨年ベスト4、そして今年はベスト8と強さは十分に見せてもらえた(球場ではなく「バーチャル高校野球」でちらちら見てました(^-^;)。

 

 

ほぼ完ぺきな制球力を見せていた田山くんが最終回に与えたこの試合最初の四球をきっかけに逆転を許したがたった1つの四球をきっかけに"流れ"が変わってしまうのは本当の野球の怖さというか残酷さ。でも昨日に関しては蒔田くんがよく投げたということだと思う。

 

 

先日当方が見た熊本西との試合では足がつって途中降板となったが、昨日の試合でも同じように足がつってしばし治療のために試合が中断したがその後マウンドに戻ると140㎞を超える力のあるボールで最後まで投げ切ったのは見事。コース一杯の制球力もよかった。

 

ところで先日、九州学院の試合見た時に気になっていた2年生の山路駿くん、もしかして…と思っていたらやはりそうだった。

 

 

同じ中学で名前も漢字一文字、やはり球磨工の主砲・山路響くんの弟だったようだ。

 

 

ということで昨日の試合は「兄弟対決」でもあったわけだが弟が打った大飛球を兄が背走して好捕するというようなシーンもあった。本当に余計なお世話だがご両親はどういう気持ちでこの試合を見ておられたのか…。今年は兄ちゃんに花を持たせてあげてもよかったのではと思う(^-^;。弟くんは兄ちゃんの分までガンバレ!!

 

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さて糸島Eは雨の宮崎、木花ドームで無事に開会式が行われたようだ。

 

 

木花ドームは以前一度だけ外から見たことあるがとても大きな屋内運動施設である。こういうところで開会式に参加できるというのもいい経験だろう。

 

 

監督からLINEで送ってもらった写真、なんか強そうに見える(^-^;。

明日は東京のチームと初戦で対戦するがなんかとても強いチームのようである。

それもいい経験になればいい。"流れ"つかめるかな!?

 

ただ明日は雨が…かなり心配m(__)m。