さて前回の投稿からの続き。
 
佐賀で開催される都市対抗1次予選・中九州大会、みどりの森の第1試合を5回まで見届けるとそこから車で約10分、もう1つの試合会場となっている通称「佐賀ブルースタジアム」へ。
 
イメージ 1
朝方はやや曇天だったがお昼前に差し掛かるころには青空が広がりとても爽やかな空気感の中での試合となったのはよかった。
 
イメージ 2
こちらの会場に到着した時はちょうど第1試合が終了するところ。ヒゴバックスの「兄貴分(!?)」ゴールデンラークスが大差で勝利し、午後からの九州代表決定戦へコマを進めた。ラークスは今年既に1度オープン戦を見る機会があったがその時には出場がなかった新人選手たちの元気にプレーしている姿が見れたのはよかった。
 
イメージ 31
 
イメージ 32
 
そして目当ての第2試合は4月から会社名変更に伴い、チーム名もそれまでの「新日鐵住金」から「日本製鉄」に変更された日鉄大分。ユニフォームの胸のロゴも新会社名へ変更。
 
イメージ 3
デザイン自体もすっきりした感じがしていい。日鉄大分は昨年の8月、福岡・東浜で西部ガスとのオープン戦で見て以来。まだ1次予選の初戦ではあるがスタンドには応援団含め結構大勢の選手、会社関係の方が応援に来られていたのにはちょっとビックリ(@_@。
 
イメージ 4
スピーカーを通じていろんな音楽が響き渡っていたがこれはもう都市対抗の雰囲気そのもの。スコアボードに選手名表示のないこのブルスタ、試合前のオーダー発表のアナウンスと応援団長のマイクでの挨拶が重なってしまったのにはちょっと焦った(^-^;。企業チームからクラブチームへと変わってから、もう随分と長い間、本戦からは遠ざかっているので応援の方々のチームに対する期待もかなり大きいということなのだろう。
 
対するは地元・佐賀からは唯一出場の佐賀魂(スピリッツ)。佐賀には企業登録のチームがないので、このチームが佐賀の社会人野球をリードしているのだろう。
 
イメージ 5
以前、こういう(完全な)クラブチームに興味を持ち、何チームか見てみたいと思ったのだがこの佐賀魂も4年前に佐賀魂の本拠地・花山球場でのバーニングヒーローズとのオープン戦を見たが、それ以来のかなり久しぶりの観戦。
 
イメージ 6
部員数は少ないながらいろんな選手が所属していたが当方がその試合でもっとも印象に残った永渕選手。本来は捕手登録?、でもセカンドでスタメン出場すると試合後半からはマウンドにも上がりなかなか落ち着いた投球を見せてもらった。
 
イメージ 7
その永渕選手もまだ在籍、今日は試合出場はなかったが逆にこの永渕選手以外はほとんどその4年前からは入れ替わったようだ。
 
イメージ 8
かつては元ライオンズの新谷博さんが総監督など務められていたがもう今は関与されていないのかな!?
 
さて試合、日鉄大分の先発は当方期待の瀬戸口投手、別府大から社会人2年目のシーズンに入った。
 
イメージ 9
大学時代から何度か見ている投手だが低めへ伸びのある真っすぐとキレのいい変化球を徹底して集めて相手打者を打ち取っていくのが持ち味。それは今日も健在、佐賀魂打線にゴロの山を築かせ試合中盤までは外野に打球さえ飛ばさせない好投。
 
4番はこちらも2年目の齋藤選手。昨年見た西部ガスとのオープン戦でも4番を任されていたがこの選手の打球は強烈(@_@。
 
イメージ 10
ガッチリした体格からのフルスイング、4回、0-0の均衡状態を破るライト頭上をライナー気味に超えていく先制のタイムリー2塁打は芯を食った本当にいい当たりだった。
 
2年前、大分・明野球場でこのチームを初めて見た時に4番に座っていた末廣選手は今日は5番・レフト。大分で見た九州共立大との一戦ではきれいなアーチを放ったがこの選手も長打力がある(ちょっと記憶があいまいだがHR打ったのは島内投手からじゃなかったかな…)。そしてその長打は今日も炸裂。
 
イメージ 11
7回に迎えた4打席目、センターに上がった高い打球はバックスクリーン左に飛びこむダメ押しのツーランアーチ。
 
イメージ 12
打球に角度があって遠くに飛ばす巧さを感じる選手、やはり打線の中心はこの選手になってくるのだろう。
一方でルーキー選手達もいい動き見せていた。スタメンマスクは沖CKG出身の与座選手。
 
イメージ 13
 
イメージ 14
熊本・城北出身、右投げ左打ちの選手だがやはり攻守にこの選手はかなりいいポテンシャルを持っている。鋭いセカンドスローはコントロールも安定している。また広角に打てるバッティングも非凡、この試合では右中間にタイムリースリーベースがあったが脚もなかなかのものである。このチームでさらに成長することが大いに期待される選手だと思う。
 
日本文理大時代に見たこの2人の選手もスタメンで躍動、1番・センターで起用の馬登選手と9番・ショートで出場の犬塚選手。
 
イメージ 15
 
イメージ 16
 
イメージ 17
 
イメージ 18
ともに走攻守揃ういい選手だがこの試合でも馬登選手はタイムリー、犬塚選手は内野安打とともにヒットを放った。犬塚選手の当たりなどは平凡なショートゴロかと思いきや快足飛ばしてセーフ、この脚力はちょっとビックリ。文理大では確か主将も務めたが佐賀・唐津商の出身、佐賀魂としては「こっち」に来て欲しい選手!?
 
こちらは初見だが2番・サードで出場の小濱選手も攻守にいい動きを見せてもらった。多分この選手もルーキーだろう。
 
イメージ 19
場内アナウンスによると岐阜経済大の出身だがもともとは沖縄出身の選手のようだ。この選手も脚が魅力の選手のように思うが内野安打に外野の間を破るスリーベース。守備でもヒット性の当たりを好捕するいい守りがあったがやはり運動能力はかなり高い。長打を期待できる主軸にこうやって脚を活かせるルーキーたちが並ぶ打線は間違いなく得点力は昨年見た時よりupしているように思う。悲願の都市対抗本選出場、今年はかなり可能性アリ…かな(^^)/。
 
対する佐賀魂も善戦、前回見た時からはほとんどの選手が入れ替わったが少ない部員数で試合途中までは粘ったいい試合だったと思う。先発は長崎国際大出身の浦郷投手。
 
イメージ 20
キャッチボールでもするかのような力感のない軽い投球フォームから丁寧に低めを突く投球内容。試合序盤は大分打線がなかなかタイミングが合わず3回まで無失点、持ち味出したいい投球だったのではないかな。
 
8番・ファーストでスタメンの寺尾選手。
 
イメージ 21
5回からはリリーフのマウンドへ。同チームのHPで見ると本来は投手登録の選手のようだ。
 
イメージ 22
このタイミングで佐賀魂はDHを解除、投げるだけでなく打つ方でも期待されている選手なのだろう。
4番は久留米大出身の森山選手、4番らしくスイングはとても豪快で力強い。
 
イメージ 23
今日の試合では快音は聞かれなかったが四球1つ、やはりこのフルスイングは相手投手としてはついつい警戒せざるを得ないところだろう。5番・DHでスタメンの江口選手、高校は地元佐賀・小城高校のようだが大学は奇しくも当方と同じm(__)m。
 
イメージ 24
そういう選手もいるのかと妙に感心、やはりいろんな選手がいるなぁ。頑張ってください!!
 
捕手の青木選手は見た目、ちょっとキャッチャーぽくない細身の選手。
 
イメージ 25
場内放送では佐世保工出身と紹介されていたが「バーチャル甲子園」で見てみると昨夏、確かに4番・捕手で青木という選手が出場しているがこの選手がそうなのだろうか。であればまだ高卒1年目、まだまだ伸びる余地はおおいにありそう。
 
1,2番を打つ龍谷出身コンビはいい脚していた。2番・ライトは白水選手。
 
イメージ 26
3人ずつで攻撃が終わっていたチームにあって4回、チーム初ヒットなるショートへの内野安打。ショートの犬塚選手の動きも素早かったがこの打席に関しては白水選手の脚が勝ったかな。
 
そしてもっとも印象に残ったのは1番・セカンドの大西選手、この選手は走攻守にチーム内ではちょっと抜けた感じのする選手だった。
 
イメージ 27
おそらく160㎝ないとても小柄な選手、惜しくも内野安打にはなったが小濱選手のゴロをさばいた守備などはかなりいい動きだった。そして打つ方では本日チーム唯一の長打、レフトへのツーベース、一気に三塁を狙った走塁は間一髪でアウトとなったが躍動感が伝わってくる選手。まさにリードオフマン、明日の敗者復活でも元気に打線をチームを牽引してもらいたい選手である。
 
イメージ 28
7回に犬塚選手の内野安打をきっかけにビッグイニングを作った日鉄大分がコールドで快勝、6回までは佐賀魂も粘ったいい試合していたのでやはりちょっとしたきっかけで大差がついてしまう野球の怖さを改めて感じる。
 
ただ今日の瀬戸口投手はちょっと打ち込まれる感じはしなかった。
 
イメージ 29
7回裏、ちょっと自チームの攻撃が長くなって間が空いたせいもあるのかもしれないが2つの四球で満塁のピンチを迎えたものの最後は三振でゲームセット。ここぞという場面では低め、コース一杯に伸びのある真っすぐがよく決まっていた。
 
ただ…この後行われたラークスとの代表決定戦は3-4で惜敗、こちらも明日の敗者復活にまわったようだ。試合見てないので何とも言えないがラークスと互角の勝負、いい試合だったに違いない。
 
明日はどの投手が先発でくるかわからないが瀬戸口投手の登板の機会もあるだろう。本選目指してまずは1次予選突破、是非に頑張ってください!!
 
------------------------------
という長い寄り道を経て15時過ぎに熊本の実家へ到着、思いのほか高速も混んでなかったのはよかった。実家に着くなり比較的近所の山すそにある草むらで今年の2回目の収穫活動(^^ゞ。
 
イメージ 30
30分くらいで結構採れた。なんでこんなことが好きなのか自分でも不思議だが前回採った分も福岡の自宅へ持ち帰り味噌汁の具や煮物などに調理してもらったので今回もお願いすることにしよう。
 
「平成最後」(やはりちょっとおおげさ)の帰省もこんな感じ。
多分「令和最初」の帰省もこんな感じで何の変りもないだろう。
 
その「変わりない」ことを願いつつ明日もどこぞへ野球探訪!?