寒の戻りとでも言うのだろうか。昨日からはぐっと気温も下がり、冷たい風が強く吹くとても寒い日曜日となった。
糸島Eは来週からいよいよ春の公式戦がスタート、それに向けた最後の練習試合、糸島・多久グラウンドまで出向いてもらったのは佐賀D。
 
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昨秋の1年生大会は合同チームで出場、佐賀Dたった1人の1年生(新2年生)のライヤくんは小柄だがしっかりしたスイングのできるいい選手だった。その後輩、新入団員も結構増えたようでチーム全体に活気があるように感じられたのはよかったというかいい刺激になった。にしても大きな体格のいい子が多いのにはびっくり(@_@。やっぱ佐賀のお米が美味しいからなのだろうか!?
 
佐賀Dの先発はサウスポーのタナカくん、ピッチングもさることながら1番を打つ打撃に加え脚はかなり魅力的。
 
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この快足ぶりはチームには大きな戦力になること間違いなし。
 
一方の糸島Eももう最後の調整、攻守にテンション上げていってもらいたい。
 
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先週の試合ではなかなかヒットが出なかったがやはりクリーンアップ中心に打ち勝って来週のシーズン開幕へ勢いづけたいところだ。
 
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試合は序盤からその打線が奮起、中盤以降反撃を受けたものの何とか打ち勝つ野球ができたかな!?
さらに気持ちを高めてまずは開幕戦の勝利を目指してください!!
 
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とここで話は昨日のことへ、前回の投稿の続きである。
 
関西の大学へ進むことになった子供の引っ越しに金、土と同行、一昨夜はまだ片付けも終わらない部屋のフローリングに段ボールを敷いて寝るというまるでホームレスのような一夜を過ごしたがぐっすり眠れるはずもなく朝からなんか頭がボーとしている(-.-)。昨日は天気予報では雨が心配されたがなんとかギリギリ持ちそうだ。ということで一昨日の立命館グラウンドに続いて昨日も午前中だけ野球探訪してみることにした(いやぁ、本当に何しに関西まで行ったのだろう、子供の引っ越しを口実にただ野球見に行っただけというのがほぼ正解ですm(__)m)。
 
梅田から阪神電車でセンバツ開催中の甲子園…ではなく、甲子園を2駅越えた今津駅、昨日はこの今津にある大阪ガスのグラウンドでオープン戦を観戦することにしてみた。今津駅からは徒歩で15分程度、立派なトラックを持つ陸上競技場などを併設する大阪ガスの総合運動施設。
 
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そして陸上競技場の奥に大阪ガス野球部の本拠地グラウンドはあった。
 
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施設としてはやや古いというか歴史を感じる造りだが、鉄骨と頑丈な鉄製のネットがフィールド周辺には張り巡らされたちょっと無骨な趣の野球場。それでも照明設備もあってバックネット裏にはセパレート型の座席も備わった観戦スタンドもある。社会人の大阪地区春季大会の会場としても活用されたようだがちょっとした大会なら十分に開催できるスペックだろう。
 
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レフト後方、スコアボードと思わしき設備には工事中らしき防護ネットが。
 
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ひょっとして新たな設備に生まれ変わるのだろうか、であればこの球場がどう生まれ変わるのか完成が楽しみ。
球場脇には現役メンバーだけでなくこれまでチームに所属した歴代メンバーの名札が掲示されていた。
 
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ざっと見ただけだがこれまで多くの選手が在籍していたことがわかる。平成10年入社には「能見篤史」という名前なども見つけることができたが今年のタイガースで開幕スタメンを勝ち取った近本選手もこのチームの出身であったことを改めて実感できる。
 
さて大阪ガス、都市対抗も日本選手権も20回以上の出場を誇る強豪チームだが、昨年は都市対抗で悲願の初優勝を果たした。
 
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当方にとっては初見、チームのHPによると見てみたい選手たちが数多くいるがさてその選手たちの出場はあるのか。
 
対するは同志社大、一昨日は同じ関西野球連盟の立命の試合だったが2日続けての同一連盟のチーム。
 
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同志社は数年前に九州共立大とのBチームのオープン戦で見たことがあるのでこれが2回目ではあるが、前日の立命同様に事前情報はほとんど持ち合わせていない、さて大阪ガス同様にどんな選手が見れるのかこちらも楽しみ。もともとは午後からの開始予定だったが天候を考慮してか10:30プレーボールに変更。
 
大阪ガスで最も見てみたかった温水投手はこの試合はボールボーイのお仕事で残念ながら登板はなし…。
 
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大学時代に1度だけしか見る機会はなかったが糸を引くような快速球は強く印象に残っている。昨年の都市対抗優勝にも貢献、大学時代以来の投げ姿を見ることができるかと期待していたのだがそれはまたの機会に。それに代わって…というわけではないが先発マウンドには福岡大出身・ルーキーの秋山投手。この投手は高校、大学と見る機会があったが社会人でまた投げる姿を見ることができたのはよかった。
 
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決して上背はない小柄なサウスポーだが福岡大ではエースとして活躍、(確か4年春)には久留米大相手に高校の同級生・栗秋投手と投げ合いノーヒッターも記録している。秋山投手が大阪ガスに進むというのはかなり以前に聞き知っていたが全国的にも強豪、伝統ある企業チームに進むとは大したものである。
 
リードする捕手は高橋選手、こちらも関大出身のルーキーのようだ。
 
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ルーキーバッテリー、高橋選手がキレのあるボールを低めに集める秋山投手の持ち味を引き出して試合はロースコアの展開へ。
 
一方、同志社の先発捕手は栗林選手、大阪桐蔭出身の3年生。この選手も確か甲子園で活躍した。この試合では打順は6番に入っていたが守備で魅せてくれた。
 
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初回、四球の走者が2人出塁するもいずれも盗塁を阻止する強肩ぶり。試合後半にも盗塁を刺したプレーがあったが結局1つも盗塁許さなかったかな。さすが大阪桐蔭でレギュラー張った選手だけのことはある。
 
そういう頼もしい(?)先輩をバックに先発したのは井上大輔投手、この投手も大阪桐蔭出身だがこちらはまだ2年生。この投手のことは知らなかったが球速のある真っすぐを中心に角度のある変化球で強打の大阪ガス相手に得点を許さなかった。
 
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2年生なのでセンバツで優勝した時のメンバーだがこの世代は徳山投手がエースで投げていたのかな。昨年、九産大とのオープン戦で見た関大の香川投手もいい速球を投げる好投手だったが改めて大阪桐蔭の層の厚さを感じさせられる。そしてさらに4番手で投げたのは道端投手、これまた大阪桐蔭出身、こちらは新1年生。
 
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根尾、藤原、柿木、横川…と4人もプロに進んだ選手を出した超銀河系軍団だった昨年の大阪桐蔭、この道端投手は昨年は春夏ともにベンチ入りしてなかったようだが大学では既に登板の機会を与えられている。やはり力を持った投手であることには間違いないのだろう。是非に大学でブレークしてくれることを(勝手に)期待したい。
 
大阪桐蔭は一旦置いておいて…。当方個人的にちょっと気になったのは3番手で投げた西村投手、今治西出身の2年生、ほぼサイドに近いところから結構威力のあるボールを投げる。
 
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横手から低め、コース一杯に決まったボールはちょっと手が出ない感じがあった。替りっぱな2つの三振を奪ったピッチングは見事、この持ち味が活かせれば面白い存在になってくるかも。
 
同志社の投手の中で最も印象に残ったのは5番手で2回を投げた難波投手、PL出身の4年生。
 
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腕、肘の使い方が柔らかくてしなるような腕の振りから大きくブレーキの効いた変化球をしっかり投げ込んでくる。変化球投手なのかなと思いきやまっすぐは糸を引くような伸びも感じるし、大阪ガスの選手からも「今日一番速いのでは!?」みたいな会話も聞こえてきたので打者が実際にそう感じているのだろう。例えば楽天・岸投手のような雰囲気もあるが、PL戦士は中川圭太選手が最後ではない、まだまだ上を狙える選手達が頑張っていることを改めて感じさせてくれた。
 
大阪ガスの野手の中で見てみたかったのは主将の峰下選手。当方としては佐賀学園が最後に甲子園に出場した時のエースピッチャーという記憶が残る選手。
 
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TVで見た甲子園、投手としてもなかなかの選手だった印象があるが大学、社会人と野手に専念し日本代表やらドラフト候補にも名が上がるに至っては一度見てみたいとずっと思っていたので昨日はようやくその念願が叶った。その当方の期待に応えるべく(ということではもちろんないが)最初の打席でいきなり強烈な左中間を破るツーベース。それに何より再三好守を見せてくれたサードの守備もさすが。これは確かに好選手と評価されるだけの選手ということはわかった。佐賀学園もこの峰下選手以来甲子園から遠ざかっているが是非に今年あたりは頑張って欲しいものだ。
 
3番・セカンドの小深田選手も攻守にいいセンスを感じる選手。
 
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場内アナウンスで「コブカタ」と聞いた時に「えっ、なに”方”」、「どんな字を書くのだろう」なんてオボカタさんみたいな名前を勝手に想像していたがその後配布されたメンバー表で「あー、この選手が小深田選手なのか」と勝手に安堵した(^-^;。当方そんなことも知らずにこの試合を見ています…(社会人野球、大阪ガスファンの方、スミマセンm(__)m)。そんな話はさておき、この選手は昨年の都市対抗で新人賞も獲得した好選手のようだ。この試合ではセンターの頭上を越えていく大きなタイムリースリーベースもあったがパンチもあり、脚もあり、守備も巧いいわゆる三拍子そろった選手。近本選手に続いて上を狙える可能性は十分。
 
この日4番に入った土井選手は4番らしい強烈な打球を連発。
 
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しっかり軸足に体重がのったスイングから火の出るようなライナーで右中間へのツーベース、その後の打席ではレフト前へのタイムリーもあったがバッティングはかなり魅力的。外野手登録になっているが智弁学園時代は捕手で甲子園に出場しているようだ。うん、いいスイング、かなりインパクトあり。
 
同志社はメンバー表見る限り、大阪桐蔭以外にも甲子園の常連校や実際に甲子園に出場したことのある選手が多い。1番・センターで出場の小川晃太朗選手は龍谷大平安。
 
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長身で脚もありそうな雰囲気バリバリの選手。高校時代はセンバツにも出場したようだがこういう選手が1番に定着するとかなり攻撃的な布陣になりそう。
 
4番は松本哲幣選手、敦賀気比時代はセンバツの準決勝で「2打席連続満塁弾」という奇跡的な活躍をした選手。同志社にいたとは知らなかったが、しっかり4番を打っているとはさすが。
 
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確かにスイングはフォローが大きくて長打の魅力ありあり。センバツでは決勝でもHRを放ったが確かその時は背番号2桁だった。図らずもこういう選手を見れたことも関西遠征の甲斐あり(^-^;。持ち前の思い切りの良さで打線を牽引して欲しいものだ。
 
この試合、両チームの野手の中で最も印象に残ったのは同志社の主将・杉内選手。とにかくフィールド内で躍動感があって「野球の虫」感がガンガンに伝わってくる選手。
 
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2番打者としてこの試合でもバスターを決めるなど小技も当然のことながら右にも左にもしっかり叩いたような打球が打てる好打者。ショートの守備も勢いがあって見ていてワクワクする感じがある。この選手も今治西時代は甲子園で内野手兼投手として活躍したのが記憶に残っている。この前日に見た立命の大本主将もいい選手だったがこの杉内選手もかなりいい。しっかりチームをリードしてくれそうな選手だ。
 
今回の投稿も随分長くなったがあと少し…。
大阪ガスの最後に投げた2人の投手も印象に残るピッチングを見せてもらった。まずは猿渡投手、飯塚高校時代から福岡では名の知れた投手だったがようやくこの投手も見る機会に恵まれた。
 
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小柄な右腕、全く力みを感じないフォームながらかなりスピードのある速球を投げ込んでくる。当方にとってこのピッチングはちょっと驚き、これまであまり見たことのないタイプの投手。無駄な力が入らず肘から指先にかけて最大限かつ効率的にボールに力を与えられているのだろう。
 
最後に投げた阪本投手もボールに力を感じるいい投手だった。
 
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猿渡投手よりさらに小柄な感じ、それでも球威のある真っすぐは迫力十分。履正社ではセンバツにも出場、関大時代には大学日本代表にも選出された投手のようだ(いやホント、「そんなことも知らなかったの?」って感じですね、面目ない(*_*))。この選手もさらに上が目指せる可能性は十分にあると思う。
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試合途中は時折小雨も落ちてきて結構寒かったが何とか最後まで試合を見ることができた。試合終了とともにやや雨脚が強くなり、お隣甲子園のセンバツの試合もしばらく中断したようだったので試合開始の前倒しは大正解だったと思う。
 
オープン戦ならではというかいろんな選手が見れたのはよかった。
大阪ガスは昨年都市対抗を制しただけあって投手、野手ともにいい選手が揃っている。今年も全国レベルで上位に食い込んできそうな感じ。温水投手が見れなかったのは残念だが九州出身の選手を何人か見ることができたのは今回の探訪の大きな成果。
 
同志社ではこのブログに上げた選手の他にメンバー表で気になる1年生を発見。糸島Eとも何度か対戦したことのある佐賀V出身の選手。
 
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糸島Eとの試合でもよく打ったが佐賀西でも主軸で頑張っていた。この選手も文武両道の選手なのだろう。競争は激しいと思うが是非にレギュラー目指して頑張ってください!!
 
わが子の旅立ちの春、引っ越しの手伝いもほとんどせぬまままたしても野球に没頭してしまったが、家族はその間、大阪からさらに移動して静岡にいる長男に会いに行ったようだ。うーん、静岡まで同行してしまうとこの日のうちには福岡帰れなくなるので今津で野球見終わると1人福岡へ帰還…、本当に何の旅だったのかまったくわからない感じになってしまった(>_<)。我が子よ、わかってるとは思うけどお父さんはそういう人だから(-_-)。
 
でもまぁ一昨日の立命グラウンドと昨日の大阪ガスグラウンド、野球探訪という点ではいい旅だったことは間違いない。
今年は関西の社会人、大学野球からも目が離せなくなりそうだ。
 
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さて糸島Eの練習試合、2試合目は新1年生を中心とした試合。佐賀Dには「本当に1年生!?」と思うような選手もいた。
 
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既に身長は170㎝を超えている。打てば外野の頭を超えていくし、マウンドに上がればかなりのスピードボールを放ってくる。スエナガくん、この選手はかなり楽しみかも。
 
でも糸島Eの新1年生も負けていない!!その好投手から外野の頭上を越す打球を連発。
 
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うーん、これは楽しみ。そして今宵はそういう期待の新入団部員の歓迎会兼シーズンインに向けた決起会。
 
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例年通り盛り上がってよかったが新1年生も2,3年生も楽しみである。やはりやるからには目標高く「ジャイアンツカップ」。ハードルはかなり高いが可能性ある限りそこを目指して頑張って欲しいものだ。
 
自宅近くの公園の桜もほぼ満開。
 
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糸島Eの選手達にはこのサクラ以上の見ごたえある試合を期待したい。
 
旅立ちの春、我が家の第三子も慣れない新生活で大変こともあるだろう。
大過なく大学生活を送ってくれることを願いたい。
 
なーんて、とってつけたような締めくくりで2回にわたる関西遠征投稿は終了。