前回からの続き、山鹿市民球場での高校野球選手権熊本大会。
真夏を思わせる炎天下、2試合目が予定より早く終わってくれたのは助かったがそれでもかなり体力消耗。

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午後になると気温はさらにあがって駐車場に停めていた車で室外温度を見るととんでもない数値が(*_*;。

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本当かな!?
時間がまだ早いこともあり結局、3試合目も見ることにしたのだがさすがに2試合続けての炎天下はちょっと厳しく、バックネット裏の屋根付きの席を何とか確保そこから観戦。

第3試合に登場したのは直近のNHK杯で優勝、この大会はシードとして臨む球磨工、わが故郷・地元の学校。
試合前何やら謎の(?)円陣。

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先月は用事で2度ほど実家まで帰る機会があったのでその際少しだけグラウンドをのぞいてみると2回ともに練習試合開催中。

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その時に印象に残った選手もいるのでこの試合も見た覚えのある選手が出場しているかもしれない。とはいえ、この学校の公式戦を見るのはこれが初めてである。母校ではないが当方の通っていた小学校の真隣にある学校、友人・家族・親戚など多くのOBがいるので親近感は感じる高校である。

当方、球磨工応援団のすぐ横から観戦していたが、5回のグラウンド整備の時に保護者の方から冷たい缶コーヒーと塩飴を頂いた。

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これまでもお茶やコーヒーを頂くことはあったがペットボトルや缶のまま頂いたのはこれが初めて、塩飴もありがたい。今年は初の聖地が狙える大きなチャンス、保護者の方々もかなり力が入っておられるようだ。にしても当方が座った周辺は球磨地方の方言満載、なんか実家の近くで試合見ているような気になった。

対するのは宇土高校、こちらも初見の学校。

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熊本市のやや南、宇土市にある公立校だが野球の力はどんな感じなのだろうか。試合前のシートノック、元気の良さやプレーのキビキビさは球磨工とほぼ互角という印象。これは競った展開となるかもしれない。

宇土の先発は本田虎太郎くん、パンフによると168cmとのことなので投手としてはかなり小柄。

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ただこの投手のよさはパッと見ではわかりづらい。球速はないが丁寧にコースを突く制球力、打者と相対するとすごさが見えてくる。

球磨工の先発はサウスポーの柴尾くん、先月の練習試合では見る機会なかったので本日ようやく「初対面」となった。

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こちらも上背はないが角度を感じるキレのいいボールを投げる。曲がりの鋭いスライダーに左打者外一杯のまっすぐ、見ていてかっこよさを感じる好投手。

前回投稿の続きになるがパンフによるとこの投手も当方と同じ中学の出身。その他にも何人か。1番打つ今村くんもそうだ。練習試合でも鋭い当たりを飛ばしていたがこの試合でもインコース厳しいコースをうまくレフト線へツーベース。

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球磨工は本田くんのインコースに窮屈そうにするシーンがあったがこれは上手く打った。

この他途中からショートに入った上村くんや試合出場はなかったが主将の馬氷くんも同じ中学。「山脈青く…♪」から始まる校歌は今も変わってないだろうか。「雲を貫け」るくらいの活躍を期待します。

この試合、シートノックでもっとも目についたのがショートの大坪くん。動きはとても軽快、ボールへアグレッシブにダッシュするリズムがとてもいい。

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まだ2年生のようだが背番号は2桁ながら2番でスタメン。

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3回の2打席目、レフト線へ放ったライナー性のあたりはポール際に飛び込む先制のHR!

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いやぁビックリ(@_@)。球磨工はこれがチーム初ヒットではなかったろうか。これはいい選手、来年も大いに期待が膨らむ。

先月見た練習試合では4番を打っていた山路くんは今日は6番・センター。

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力のあるいい打者だなぁと感じていたが続く4回に追加点となるツーランHR。

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球磨工はNHK杯を制しただけあって各打者力がある。なかなか本田くんにタイミングが合わなかったが2発で試合の主導権を握った。

惜しくもHRにはならなかったが尾方くんにも鋭いファールがあった。

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小柄な2年生だが肩も強くていい選手。やはり球磨工は個々に実力ある選手が揃っている。ちなみに全国的には「緒方」、「尾形」などが一般的だが当方の地元では「尾方」が普通。

宇土のスタンド、数は決して多くないが元気一杯の「アゲアゲホイホイ」、いつからこの応援が始まったのだろうか、なかなかおもしろくて夏を盛り上げる。

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宇土打線は柴尾くんに苦戦したがセンスを感じるいい選手がいる。島津くん、丸目くんの1,2番コンビは2年生。

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それぞれセカンドとセンターですばらしい美技があった。新チームでもこの2人が打線を引っ張っていくのだろう。

5番の海﨑くんにはクリーンヒットがあった。

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試合終盤、盗塁を試みた時にセーフになったものの脚をひねったのかつったのか起き上がれなくなって臨時代走起用。
  
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こういうシーンが8回にもあったが酷暑の中での試合、総力を尽くしての試合は見ている方も緊張感が走る。それでも海﨑くんは最終回に意地の犠牲フライ、よくがんばった。

この他にもこの試合では変わったシーンがあった。球磨工ランナー1,2塁でダブルスチール成功かと思いきや走者がそれぞれ戻された。球審が捕手の送球を邪魔してしまったようである。

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球審自ら「私が妨害しましたので…」みたいな説明されてたがなんとも不思議なルール。

8回には球磨工の主砲、松本くんがややラッキーなツーベースで出塁するとすかさず三盗成功。

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この後2アウトになり打者山路くんの時にホームスチール敢行(@_@)。タイミングはセーフだったように見えたが山路くんがヒッティングに出たのでそこでチェンジ。球磨工は長打だけでなく機動力もフルに使った攻撃を仕掛けてくる。なかなか面白い。

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試合は球磨工が逃げ切り、シードの強さを見せてベスト16進出。

宇土の本田くんはHR2本許したがそれ以外に点をゆるさなかった。

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8回、内野ゴロで全力疾走、脚がつって一旦退いたが最後まで投げきったのは立派。持ち味が出せた投球ではなかったろうか。

それ以上に柴尾くんがよかったということだろう。

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キレのあるクロスファイヤーを駆使して最後まで落ち着いたピッチング。変化球のブレーキも鋭く(余計なお世話ながら)当方と同じ中学からもこんないい投手が出たかと非常に感心m(__)m。

球磨工は投打、走攻守にバランスの取れたいいチーム、初の聖地を狙う力は十分にありそうだ。

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母校は秀岳館に敗れたが学校最後の戦いが続く多良木もベスト16進出。

「人吉・球磨からの甲子園へ」
可能性ある限り大きな目標に向け頑張って欲しいものだ。

聖地は手が届かないほど遠くにはないと思う。