甚大な水害をもたらす大雨が降ったかと思うと一転しての猛暑…。

当方広島や岡山にも仕事の関係者がいらっしゃるが交通網が寸断され通勤困難な人、家族や親せきの方が大きな被害を受けた人など本当に大変なことになっている。当方に何かできるわけでもないがただただ一時も早い復興を願うばかり。

そんな中、先週に続いて高校野球の投稿で恐縮だが広島は17日から大会開始と大きく日程後ろ倒し、岡山は昨日開幕したが野球どころではない球児もいるだろう。万全とは言わないまでも少しでもいいコンディションで試合に臨めるようになって欲しいところ。

九州の各県も大会はもう中盤にさしかかっているがいわゆる「優勝候補」と言われるような強豪校が今年も早々と姿を消す展開となっている。福岡では昨夏、今春と連続で甲子園に出場した東筑が初戦敗退、また東筑と並んで優勝候補と言われていた九州国際大付も序盤で敗退。その他福工大城東や西日本短大付なども既に姿を消したがこれこそ高校野球ということなのだろうか。私立・公立関係なく力の差はなくなってきているのか、勝負はやってみないとわからない。

そして本日は熊本大会を視察に山鹿球場を探訪してみた。

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山鹿は大学野球で何度か来たことがあるが高校野球では初めて!?熊本の高校野球の聖地と言えば何といっても藤崎台球場だが今日は藤崎台でオールスター戦が行われるということで今日はこの山鹿と八代の2会場で試合が行われた。かつて夏の全試合を藤崎台で行っていた時代がかなり長かったことを思えば何か不思議な感じさえする。

しかし本当に山鹿も暑かった、じっとしていても汗がしたたり落ちるし中々試合に集中できない(>_<)。

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熊本も例年以上に激しい展開、シード校は8校だが文徳、九州学院、八代東が初戦敗退。まぁ勝ったチームも実力校なので結果に不思議はないがやはりどんなチームでも初戦は難しいのだろう。

福岡の自宅から山鹿球場までは車で2時間弱。当方本日は第2試合から観戦、ほぼ定刻の11:30過ぎにプレーボールがかかったが3連休の渋滞の中、なんとか試合開始に間に合った。対戦したのはシードの城北と熊本国府。

城北はこの山鹿球場からは(おそらく)一番近い学校、山鹿市内に校舎、グラウンドがある。

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昨年は糸島EのOBもベンチ入りしていたが今年はどんな選手がいるのか。4年ぶり5回目の夏・甲子園をかけての戦いということになるのだろうか。

対する熊本国府は初見のチーム。熊本市内にある私立校だが近年はいい成績残すもまだ春夏通じて甲子園の出場はない。

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かつての熊本女子商、1995年から共学になったようだがサッカー部は既に2度全国大会に出場している。野球部も今年こそそれに続けるか!?

城北の先発は塩塚くん、スラっとした右のオーバーハンド。

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パンフで見ると当方と同郷、当方が卒業した隣の中学出身のようだ。同じ熊本県ではあるが当方の地元と山鹿は南の端と北の端という位置関係で距離にすると120km位離れている。これはどういうピッチングをするのかとても楽しみだが、ということで本日も当方の地元ネタ中心に投稿します(^-^;。

熊本国府の6番・レフト、背番号2桁で唯一スタメン出場の戸高くんはまさに当方と同じ中学の出身。

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歳の差は37(>_<)、ひょっとしたら家も当方の実家の近所だったりするのかもしれない。1打席目、当方の期待に応えて(?)レフト前へクリーンヒット、その後先制のホームを踏んだ。うんうん、よく打った。人吉対決はこの打席は二中に軍配。

同じ球磨地区になるが湯前中出身の上田翔人くんは3番・ライト。この選手はパワーもスピードもあるいい選手。

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追加点につながるいいヒットもあったし、ライトではダイビングでギリギリ届くファインプレーもあった。

しかし当方の地元からも親元離れて野球をがんばっている子が増えているようだ。まぁ時代が変わりすぎていると言えばそれまで。

国府の先発は2年生の齋藤帆稀くん。

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リードするキャッチャーの竹林くんも2年生。

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2年生バッテリーがシード校相手にどういう攻めを見せるのか。齋藤くんは初回を三者三振で立ち上がるとそれで波に乗ったのかすばらしいピッチングを展開した。最初は何気に見ていたのがボールの打者手元での伸びがいいのだろう、変化球にもキレがあってなかなか得点を許さない。!

齋藤くんは打順は8番だったがバッティングもなかなか、とにかくスイングがとても思い切りよくて豪快。

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今日は高く舞い上がってレフトフェンスを直撃する先制のタイムリーツーベースがあった。これは投打に楽しみな選手にまたまた出会えた。

国府はその他にもいい選手が揃っている。1番・主将の上田嵩くんは初回先頭でいきなりクリーンヒットで出塁。

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小柄な選手だがいいパンチしている。

4番の吉川くんは堂々とした体格で堂々とした構え。

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このお尻から太ももを見るとどこまでも打球が飛んでいきそう。今日は長打2本、やはり力はかなりある。

5番の北島くんもガッチリした体格だが追加点となるタイムリーを放った。

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(あまりシードにこだわるわけでもないが)国府はこれだけの選手がいてなんでシードされなかったが不思議な感じさえするチームである。

追う展開となった城北、こちらもセンスを感じる選手がいる。
捕手の高良くんは1番打者。この試合でもいいヒットがあったが「捕手で1番」とうのはやはりなんか雰囲気があるというか身体能力の高さを感じさせてくれる。

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「1番・捕手」当方、結構好きなパターンかも。

3番・主将の沖くんはヒットに盗塁も決めた。

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この辺はさすが、走攻守にバランスがとれている感じがする。

1年生で唯一ベンチ入り、9番・センターでスタメン起用された田中夏生くんもセンター前へいいヒットがあった。

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新チームからはリードオフやクリーンアップを担うような選手になるのかもしれない。「夏生」という名前がなんともこの大会にピッタリすぎていい感じ(^.^)。

学校が近いということはあまり関係ないかもしれないが城北のスタンドの声援もかなり熱かった。

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4投手を継投し逆転に結びつけようと粘る城北。

だが2-0と2点リードの7回裏、国府は満塁のチャンスで「湯前」の上田翔人くんが走者一掃の右中間タイムリーで突き放す。

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続く4番の吉川くんはやはりパワーは大したもの、立派な下半身から放たれた打球はレフトフェンスを越える決勝ホームラン。

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この一打で勝負あり、国府がコールドでシード校を破りベスト16にコマを進めた。

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(7回裏は3点でなく5点です)。
試合はちょっとしたことで流れが変わるものである…。
7回裏、ツーアウトでランナー1塁。ここで1塁走者は2塁盗塁を敢行、タイミングは微妙だったが「アウト」と判定したバッテリーはそのままダッグアウトへ駆けていくも塁審の判定は「セーフ」。投手はもうファールラインを越えようとしたところだったがチームメイトに呼び戻されてセーフだと気が付いたようだった。そこから四球で走者が溜まってビッグイニングを作られてしまったがそういうシーンは過去にもどこかで見たような気がする。アンパイアのコールがあるまではしっかりとボールの行方を見届けることが大切だということだろう。

国府は次戦はこの前の試合で勝った鎮西と対戦する。

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にしても齋藤くんのピッチングは見事だった。結局城北打線を0封、勝利に大きく貢献した。

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本日八代で勝ち上がった有明の浅田くんも投打にすばらしい2年生だったが齊藤くんも引けを取らない気がする。今年のこの大会の今後も楽しみだが、来年にかけてもさらに期待が膨らむ選手。

5回のグラウンド整備の時間、炎天下でコンビニおにぎりをほおばっていると国府の保護者の方からお茶を頂いた。保護者の方にお茶やコーヒーを頂くことはたまにあるが今日は本当に暑かったので氷の入ったお茶がとてもおいしく感じられた(^.^)。今まで飲んだ中で一番だったかも、生き返った(ちょっと言い過ぎか)。
本当にありがたいことですm(__)m。

この試合で相当体力も消耗したがこの後の試合には「もろ地元」の高校が登場する。
ここで帰ろうとも思ったのだがこれは気になる…。

体力持つかな(-_-)。