今週末は所用で熊本の実家、なんかすっきりしないジメーっとした蒸し暑さに気持ちも引きずられ気味。

そんな中、当方にとっては勝手に快挙というような地元に関連する野球の話題があった。
1つ目は東京六大学で法政の中村選手が首位打者を獲得したこと。もう5日前、月曜の早慶戦終了を受けて確定したニュースではあるが、本日の西日本スポーツに掲載されていたので改めて。

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当方、中村選手がプレーする姿を直に見たことはないのであまり多くは語れないが、このブログでも時々登場する多良木高校のOB。田舎の公立校、(少なくとも当方の高校時代は)野球に関しては無名に等しかったが、ここ数年確実に力を着け、確かこの中村選手が現・東芝の善投手とバッテリーを組んで臨んだ夏の熊本大会では第1シードだったと思う。
近年、大学や社会人でも野球をがんばっている同校のOBを野球探訪の中で時々見かけることがあるがさすがに東京六大学でプレーする選手となると当方の地元からはそうはいない。
人口1万人弱の多良木町にある唯一の高校で来年3月には閉校されることが決まっており、2年前から新入生は募集していない。3年生だけで臨む学校として最後の夏、現役の部員にとっても大きな励みになることは間違いない。夏の大会での多良木の活躍と秋季リーグにおける中村選手のさらなる飛躍が楽しみである。

それともう1つは熊本の高校野球において夏の大会の前哨戦とも言える「NHK杯」で球磨工が優勝を果たしたこと。初優勝とのことだが初戦で文徳、決勝で城北という強豪を倒しての優勝は立派、これはどんな選手がいるのか気になる、ということで午前中その球磨工グラウンドへ行ってみた(^-^;。この1週間、平日はかなりバタバタしたので束の間の野球探訪でホッとする感も格別である。

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実家からは車で5分弱、例によって何の情報も持ってないのでどこかへ遠征に行ったかもしれないなーとグラウンドをのぞいてみると練習試合中。

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球磨工のグラウンドは学校の運動場兼用で野球専用というわけではない。なので練習試合の時にはレフトからセンターへかけて仮設のネットが設置される。

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球磨工はこれまで春夏通じて甲子園の出場はないが、センバツでは過去3度、21世紀枠の熊本県の推薦校に選出されている。いろんな部活との共有スペース、こういう練習環境をうまく工夫しているところなども推薦につながっているのだろう。

さて球磨工は当方が通っていた小学校と隣接している。当方が小学校に通っていた頃(約45年前)は両校の間は林で仕切られていたが林を抜けるかあるいは「秘密の抜け穴」をくぐっていくと簡単に球磨工のグラウンドに出ることができたが、さすがに今はフェンスで仕切りがされている。

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ただそれもここ10年くらいのことなのではないかな?かつて林だった木の切り株もそんなに古くない。

本日、球磨工に練習試合に来ていたのは鹿児島工。

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当方の学生時分、球磨工はまさに「男子の集合体」でちょっと怖いイメージもあったが今日の練習試合では女子マネさんによる優しい場内アナウンス付き、いい意味で随分と学校の雰囲気も変わった気がする。
なので選手の名前を把握することができたが鹿児島工の先発は細身のモリくん、前チームから主戦で投げている投手のようだがしなやかな腕の振りからなかなか伸びのあるボールを投げていた。

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鹿児島工と言えば何と言っても12年前に榎下投手を擁して夏の甲子園に初出場、ベスト4まで勝ち進んだことが印象に残っている。準決勝では「ハンカチ王子」に敗れたが高校野球ファンの記憶に留めるに十分な活躍をしたのではなかろうか。
ただそれ以来、甲子園の出場はないはずなのでこの夏はなんとか2度目の聖地の土を踏みたいところだろう。

球磨工の先発はサカモトくん。右のオーバーハンドから低めへ力のあるボールを投げる。

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打つ方では5番に入っていたので打撃も期待されている力のある選手なのだろう。

2番手のアラカワくんはおもしろい投手だ。

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右のサイドハンド、徹底して低めをついてくる抜群のコントロール。主審の手が何度も「ピクッ」と上がりかけたような気がしたが審判泣かせの投手かもしれない。

鹿児島工も甲子園からは遠ざかっているとは言いながらいい打者が揃っている。捕手のマキモトくんや4番のハマダ(?)くんらが長打で応戦。

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小柄な2番打者、バスター、セーフティなど仕掛けてくる脚のありそうなタイプのサカイ(?)くんはライトポール際へ一発を放った。

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これはちょっとビックリ(@_@。大振りしなくてもコンパクトにしっかりミートすれば打球は飛んでいく。

球磨工の主軸も力はありそうだ。3番はタグチくんで4番はヤマジくんだろうか。

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ともに身体もあるし長打が期待できそう。一方で1番・セカンドのイマムラくんは小柄ながらいいパンチしている、外野の間を抜けるいい当たりがあった。

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脚もあるし守備も無難、この辺の選手の機動力でかき回して主軸で返す…というのが球磨工の攻撃パターンなのかもしれない。
NHK杯で活躍したという柴尾くんや松本くんの出場はなかったが、いい選手が揃っていて強豪とも互角に渡り合える力は確かにありそうだ。

熊本で「くまこう」と言えば誰でも「熊本工」のことを頭に浮かべると思うが今年に限ってはこちらの「球磨工」の方が注目度高い!?

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人吉・球磨地区には5つの高校があるが冒頭の多良木の閉校で来年4月からは4校になる。しかもうち1校は野球部がないので野球に関して言えば3チームだけ。
本日、球磨工の保護者の方達が着用されていたチームTシャツの背中にも「人吉球磨からの甲子園を」を大きくプリントされていたが、近い将来その日が来るのを心待ちにしたい。

母校もガンバれ(^-^;

う~ん、にしても糸島Eは残念(>_<)。
せめて嬉野へは…がんばりましょう!!